取得可能なのか?
答えはYes。
元々がリタイアメントビザなので、
退職者が本来は対象になる。
実際には年金受給者だけではなく、
現役世代でも取得は可能だし、
私や周囲の取得者は30代が多かった。
当然仕事をしている状態でMM2Hを取ったが、
それは無職であることが必要条件を満たさないということではない。
資産証明の他に収入証明が必要なので、
無職で年金も受給していない場合には
条件をクリアできないはずだが、
1万リンギット以上の収入があれば問題ない。
ただし、1万リンギット以上の収入証明は、
実はかなり高めのハードル。
資産条件である50万リンギット(50歳以上だと35万リンギット)が
注目されがちだが、
地味に響いてくるのが収入証明。
リタイア世代で無職になって、
なおかつ月に30万円程度の年金をもらっている人は
それなりに限られてくると思われる。
実際、年金について確認してみると、
モデル世帯であっても月に22万1,000円とされており、
実際にはもっと少ないと指摘されている。
これでは、異常なほどリンギット安にならない限り
1万リンギットにはならない。
現実的に望める為替の水準ではないだろう。
マレーシアはリタイア後に住みやすい国のイメージもあるが、
実はそれなりに収入がないとMM2Hは取れない。
事実上、1年程度ならビザなしでも
途中で入出国を繰り返してロングステイが可能だが、
こうしたビザランは制度の変更によって
簡単に道が途絶えてしまう。
安定してクラスことを考えると、
やはりビザは必須条件。
現地で部屋を借りているのに、
突然入国できないという事態になっても困ってしまう。
これはビザランのデメリットで、
私も当初はビザなしで住み始め、
途中でMM2Hを取得したため、
イミグレで別ブースに連れて行かれたこともあった。
MM2Hの取得条件を考えると、
無職であることはハンデにはならないし、
条件と見合わせても問題ない。
ただし、収入面での条件を考えると、
無職で条件を満たせる人は限られている。
それでも、日本人はMM2Hの取得者数が
中国に続いて2位ということだが、
少なからず現役世代の取得者もこれに関わっている。
通常のリタイアメントビザだと、
50歳以上という年齢条件を設けていることが多い。
退職者のための制度という趣旨を考えれば、
これはもっともなことだろう。
日本に研修生でやって来て
事実上労働者として過ごす人がいるように、
若い世代にむやみにビザを発行しても
不法就労等の問題につながる場合もある。
リタイアメントビザに年齢要件を付けるのは
世界的に見れば一般的なこと。
その点、マレーシアについては年齢制限がないため、
日本の将来に危機感を持った現役世代が
安心のために取得する事例もある。
取得後に滞在日数の条件もないので、
必ずしもマレーシアに住む義務はない。
この点もMM2Hの利点。
ある意味、無職になって収入条件を下回りそうなら、
退職前に取得してしまうのも手かもしれない。
10年間有効なビザなので、
早めにとっても当面は効果が存続する。
もちろん、この場合に10年後の更新は
できなくなってしまうかもしれないが。
収入がなくても資産は十分あるという場合でも、
MM2Hの条件は皮肉にも満たせない。
その意味では、年金や家賃収入等がなくて無職の場合、
MM2Hは取得のためのハードルがかなり高いビザとなってしまう。
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