MM2Hの健康診断で嬉しかったこと

マレーシアでの健康診断をMM2Hビザ取得のために、
受けに行くことになった。

こちらはビザのサポート会社の人の付き添いもあり、
指定された病院へ行く流れ。

すでにマレーシアに住んでいて、
外国人向けの病院に1人で行ったことはある。

その時の病院のスタッフはホスピタリティが高く、
足を引きずっていたらすぐに車椅子を持ってきてくれて、
施設も現代的だった。

日本に比べても見劣りするところはなく、
清潔感も申し分なかった。

もっとも、診断結果を聞くために指定された日に
再び病院を訪れると、
担当の医師が休んでいたらしく、
他の医師から「確実ではないんだけど」と
前置きされて診断結果を聞くという
マレーシアらしい出来事もあったが。


健康診断については、
どの程度の検査があるのかと思ったら、
拍子抜けするほどにシンプルだった。

たとえば、採血すらない。

MM2H取得後、
マレーシアで永住権を取った時には
血液検査はあったのだが、
フィリピンよりも審査がゆるいということ。

「新興国の注射器は衛生面が心配」という場合でも、
そもそも採血がないので安心。

あとは注射嫌いの方も。


具体的な健康診断の内容としては、
聴診器による診断、血圧測定、
目や口の視診というシンプルなもの。

正直、形式的な手続きとして求められているだけで、
本格的に病気がないかを発見する意思があるとは思えない。

見た目にも明らかな持病がない場合以外、
健康診断がMM2Hの取得にあたって
障壁になるケースはレアなはず。

ここまで簡単なら条件から
健康診断を排除してもよさそうな気もするが、
この部分も運用していく中で
必要に応じて規制を強化していくのかもしれない。

特に精神疾患については、
ビザ取得の条件に組み入れられていることが多い。

メンタルに問題を抱えている人を
国内に増やしたくないのは
万国共通の心理だろう。


収入証明や資産証明、警察証明、保険等と並んで
MM2H取得の条件とされている健康診断だが、
少なくとも現状では形式的でごく簡単なもの。

診断そのものはすぐに終わるし、
サポートがしっかりした会社に任せれば
いちいち自分で事前に病院について調べたり、
MM2H取得に必要な条件を満たした書類を
手配したりする手間もない。

このあたりは日本人取得者が多いビザならではで、
不人気な国のビザだとこうはいかない。

マレーシアのMM2Hを取得するのが容易だったのは、
こうした背景もある。


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