ハンガリー・ペーチ旅行記。あやしげな男も寄ってきた

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クロアチアのザグレブから鉄道で
ハンガリーのペーチへとやって来た。

と言っても途中で乗り換えがあり、
国境沿いのGyekenyesという駅で一度下車。

クロアチア側で遅延があり、
本来1時間以上あった乗り換えの時間が
30分程度に。

クロアチアは最後まで交通がひどかった。


ちょうど昼食時だったので
ランチを食べる時間がなくなったかと思いきや、
そもそも店がなかった・・・。

なぜか駅舎の中にある飲食店も閉まっていて、
駅前にある薄暗いスーパーで
ヨーグルトとチョコビスケットを買って食べただけ。

しかもビスケットのチョコが
暑さで溶けていた。



Gyekenyesからペーチまでの鉄道は冷房が付いておらず、
おそらく車内は40度に達していたと思われる。

何しろ、その日の気温が36度まで上がり、
明らかに外よりも車内の方が蒸し暑かったので。

完全に蒸し風呂状態の二両編成の車両だった。


そんなわけで座っているだけでも汗だくになり、
ペーチでAdele Boutique Hotelにチェックインしてからは
シャワールームに直行。

汗を流してすっきりした。


この街には4泊したが、
地図をもらうと中心部らしき場所が
円に近い道路で囲われている。

しかし、実際の見どころは南北のメインストリートと、
それに交わる限られた通りだけだった。

ある意味で分かりやすい街。


小さいものの、なかなか居心地は良かった。

ちなみに、2010年には欧州文化首都に選ばれたこともあるらしい。

たしかグラーツも別の年に欧州文化首都として
選出されたと聞いたような。

その時にはなぜグラーツなのかピンとこなかったが、
持ち回りなことがわかると納得できる。


中心部であるセーチェニ広場の周りに
レストランやカフェが集中している。








駅近くにもいくつかレストランはあったものの、
英語のメニューは内容で
地元の人向けという印象だった。

キラーイ通りは落ち着くバーもあり、
ゆっくり読書をするのにちょうど良かった。


大聖堂や初期キリスト教の礼拝堂跡もペーチの見どころで、
礼拝堂跡は世界遺産にも指定されている。




セーチェーニ広場から北西に行った場所で、
南側には噴水の設置された公園もあり、
市民の憩いの場になっていた。



1件残念だった出来事があり、
セーチェニ広場からホテルに戻る途中、
20歳前と思われる男がハンガリー語で延々話しかけてきた。



いかにも柄の悪い男というわけでもなく、
上背はあるもののひょろひょろしているし、
声も自信なさげ。

威圧的な印象は受けなかった。

何かの勧誘なのか、詐欺か何かなのか、さっぱり分からない。

何しろ英語ですらないので。


海外生活が長くなるとスルースキルが高まるもので、
最初は反射的に無視していた。

しかし最終的に40メートルほど
横にくっついたまま話しかけてくるし、
途中でNOと言っても離れない。

最後の方は明らかに苛立った様子を見せ始めたが、
言葉が通じないのは見たら分かりそうなもの。

結局何を言ってきていたのか意味不明なまま、
妙にしつこく付きまとわれた気持ち悪さだけが残った。

ハンガリーは治安が悪い国ではないが、
中にはおかしな人物がいるのはどの国でも同じこと。

ペーチのこの一件も、誤差の範囲内の一言で
片付けてしまって差し支えないだろう。


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