
ジョホールバルのシティスクエアのたしか4階には、
店先に成人男性の背丈よりも大きなピカチュウが立っている。
日本料理屋のディスプレイとして置かれていて、
店の明るい雰囲気を伝えているのか、
ただ単に迷走中であることを表明しているのか、
とにかく愛想を振りまいている。
やったことはないが、
この店ではプレステか何かのゲーム機も置いてある。
ドラゴンボールのゲームを他の人がやっているのを
見かけたことがある。
この階はシティスクエアの中でも雑然としていて、
DVDショップや服屋、雑貨屋、アクセサリーショップ等が並ぶ。
どれも小規模な店で、露天に近いイメージ。
ちょうど上野のアメ横をビルの中に閉じ込めた感じで、
東南アジアにありがちなムワッとする熱気が立ち込める
呼び込みの激しい露天密集地よりは
落ち着いて見て回れる雰囲気。
とは言え、入り組んでいるので
目的地にスムーズにたどりつけた試しがない。
毎回道に迷いながら、
というよりも最初からまっすぐ目的地に行こうとは思わずに
適当にブラブラしながら歩いていた。
他にも、SQ FOOTBATH & SPAやFirst Careといった
マッサージや美容関連の店、
Teochew CHENDULやPapaRich等のレストラン、
JCOドーナツやスタバ等のカフェ、
CROSSOVER・HYPE等の服屋もシティスクエアに入っている。
ちなみに、このDVDショップにはアニメ中心に
日本の作品も数多く並んでいる。
店先を通りかかると、「アニメ、アニメ」と
日本人を呼び込む声も。
ジョホールバルにはそれほど日本人は住んでいないはずなのに、
意外にもターゲット層として意識されているらしい。
マレーシアは華僑が多く、
さらに韓国から来ている人もそれなりにいる。
そう考えると、
どうやってマレーシア人が日本人を見分けるのか分からないが、
ピンポイントで日本語で話しかけてくるのを見ると
判別は付いているらしい。
シティスクエアには色々な店が入っているが、
それほどいい店がないこともあり、
食事をするとなると2回に1回はピカチュウの日本料理屋へ行っていた。
今になって思えば、
本当に少ない選択肢から選んでいたと思う。
マカティに引っ越してきてから選択肢が増えて本当に良かった。
PS.
現在ではシティ・スクエアにジャパンストリートができ、
麺屋魁、ごまそばの高田屋、いちえ、うさぎととら、むすび屋といった店が入っているらしい。