![ワルシャワの市場の果物](https://ijuusya.com/sIMG_9401.jpg)
訪れる前からポーランドの物価が安いとは聞いていたが、
実態がどうであるのかを古都クラクフやワルシャワ、
ヴロツワフ、ウッチにて調査してきた。
期限は特に決めていなかったものの、
マドリッドから飛んでから気がついたら半月滞在していた。
かなり長居したものの、この街は飽きない。
本題に入ってポーランドの物価について。
まずはスーパーで価格調査
スーパーで日常的な食材等の物価をチェックするため、BiedronkaやLiDL、Kauflandで物価調査をしてきた。
水は1.5リットルで20円程度から、
ビールは80円程度から売っている。
ヨーロッパにありながらも、
通貨はユーロではなくズウォティという独自通貨なので、
この点は少し面倒なところではある。
ここからはズウォティ表示にするが、
1ズウォティが30円程度。
リンゴがキロ2.97ズウォティ、
バナナがキロ4.04ズウォティ、
オレンジキロが4.88ズウォティ、
玉ねぎがキロ2.27ズウォティ、
トマトがキロ5.2ズウォティ、
レタスが一玉2.54ズウォティ、
1リットルの牛乳が2.58ズウォティ、
米がキロ3.05ズウォティ、
卵が12個で6.88ズウォティ、
鳥の胸肉がキロ15.87ズウォティ、
牛肉がキロ34.78ズウォティとなっていた。
食べ物を見ると、
バンコク等と比べても変わらないぐらいの価格。
果物や野菜を中心に、かなり安めな印象がある。
お菓子を見ても、同様。
スーパーでのポーランドの物価の安さは、
東南アジアに匹敵するレベル。
レストランや屋台の物価水準
![](https://ijuusya.com/tz3ttIMG_9340.jpg)
旧市街を中心によく見かける屋台のパンも、50円程度。
レストランに入ると、
500円程度から食事ができる。
ポーランドのレストランの場合、
肉料理を頼んでも付け合せに
サラダや白キャベツを煮込んだもの等がついてくるので、
かなり健康的な食生活を送ることができる。
なお、料理の特徴としては、
酸味を強く押し出したものが多い。
これはスープや煮込み料理に特に見られる傾向。
他にも肉料理に甘く似たリンゴやブルーベリー等の
甘みを合わせるものもある。
![ポーランド料理](https://ijuusya.com/uttIMG_9004.jpg)
食べてみると思いの外癖がなく、
はまってしまいそうな魅力がある。
もちろん肉料理は甘いモノばかりというわけではなく、
通常のソースもあるので選択可能。
名物としては、
きのこがふんだんに使われたGrzybowaというスープや
Rosółというチキンスープ、
Bigosという玉ねぎ等の煮込み料理等。
ポーランド料理ばかりではなく、
イタリアンのレストランも多い。
ピザなら1人分で500円程度から食べることができ、
ちゃんと本格的な物が出てくる。
こうして見ると、
部分的に東南アジア以上に物価の安さが際立つ部分も。
本格的なピザを食べようと思ったら、
バンコク等でも1,000円程度はかかるので。
バーでもハッピーアワーならビールは100円程度。
普通に飲んでも200円程度ということになる。
こうして見てみると、噂通り物価が安い国であるのが分かる。
しかも街並みは洗練されているし、
レストランのメニューも基本的に英語表記があるので
旅行者が困ることもない。
今回の滞在も、気がついたら2週間になっていたが、
滞在費が安いことも長居した要因になっていた。
やはりコストがかかる街であれば、
そこそこに切り上げようという意思が働くので。
9月のポーランドは涼しくて歩いているのも気持ちいいし、
過ごしやすさという点では
ポルトガルやスペイン以上。
今後の活用法を考えるとワクワクする街となった。
ポーランドとの縁は深くなりそう
![](https://ijuusya.com/tz3ttIMG_9399.jpg)
今回の東欧訪問は、
これから活用できそうな街を探すことが目的。
その意味では、クラクフはうってつけの場所ということになる。
一応2週間でスロバキアに向かったものの、
これは飽きたからではなく
他にも見ておきたい街がいくつかあるから。
ビザの期限がないのであれば、
もっと長期にわたって滞在したいぐらいだった。
ポーランドは他にもカトヴィツェにも寄ったが、
こちらもクラクフと物価の面では変わらなかった。
ケバブを食べて300円程度。
街中でよく見かけるアイスクリームが100円弱。
ヨーロッパの中でも、
ポルトガルよりさらに物価が安いというのが
現地を訪れてみて感じた所。
東欧なので当然といえばそれまでなものの、
スロバキアのブラティスラヴァと比較しても安い。
というより、ブラティスラヴァの旧市街は
東欧の価格水準という印象もあまりなく、
スペインぐらいのレベルではないかと。
そう考えると、東欧なら安いというわけではなく、
ポーランドはひときわ安いという印象がある。
もっと東に行くと、
政情が不安定になっているウクライナやバルト三国になるので、
こちらは物価以前に安全の面が不安。
そう考えると、
この国は治安も良くて生活しやすい場所と感じた。
実際、移住先としても魅力的だという印象だし、
訪れた甲斐があった。
再びやって来ることは確実だし、
これで世界の中に滞在先の候補をまた1つ確保することができた。
ワルシャワにも行ってみた
![ワルシャワの教会](https://ijuusya.com/uuIMG_0711.jpg)
クラクフを訪れた翌年、つい数日前までだが、
ワルシャワやウッチ、ブロツワフにも行ってきた。
ポズナンという街も行く予定だったが、
目当てのランタン祭りが中止になってしまったようなので
見送ることにした。
せっかく時期がぴったりだったのが残念。
それはそうと、ワルシャワ等の物価もスーパーなら基本的に
クラクフと大きな違いはない。
驚いたのは、イチゴがキロ150円ほどで売られていること。
![いちご売り場](https://ijuusya.com/strawberry.jpg)
これはウッチのショッピングモールの前の屋台と、
ワルシャワの市場で見かけたもの。
買ってみたが、品質には何の問題もない。
さすがに1人で一キロのイチゴは食べられないので
500グラムほどにしてもらったが、
量り売りしてくれるので助かる。
レストランの食事については、
ワルシャワの方がクラクフより高めな印象を受けた。
スープと肉料理、ビール一杯で1500円程度。
![肉料理とビールとパン](https://ijuusya.com/poland-meal.jpg)
それでもヨーロッパ各国と比較すれば安いし、
東南アジアで同等のものを食べても金額は変わらない。
新興国と同じような物価で、
洗練された街に滞在することができてしまう。
これは穴場。
ワルシャワからバンコクへの移動は
ウクライナのキエフを経由し、
ウクライナ航空を使った。
この航空券が58,000円ほど。
ポーランドはヨーロッパの中でも東にあるので、
距離的には日本やアジアと近い。
ロンドン等に行くよりもフライト時間は短かった。
と言っても、乗り換えの手間はかかったが。
ブロツワフやウッチに関しても、
基本的に物価はワルシャワに準じる感じがした。
もっとも、これらの街は中心部以外には
あまりレストランもない状態。
明らかに観光客向けの店となるので、
地元の人が利用する店はもう少し違うのだと思う。
ウッチでは一軒だけそういったピッツァリアを見かけたが、
あまり安全そうでも美味しそうでもなさそうだったので
迷わずスルーした。
地元の人の暮らしぶりも知りたかったが、
危険を冒してまですることでもない。
そういえば、ウッチではジェラートが安く、
70円ほどだった。
![ジェラート](https://ijuusya.com/uuIMG_0184.jpg)
しかも店によっては本格的な味。
ただし、店による当たり外れは大きかった。
ジェラートなんて同じようなものと思っていたのだが・・・。
どういうわけか高めな店の方が味が悪いという
不思議な傾向がウッチのジェラットリアにはあった。
観光にかかる費用は?
![ワルシャワの建築物](https://ijuusya.com/uuIMG_0666.jpg)
ポーランドの代表的な観光地の入場料等を挙げてみる。
まずはワルシャワから。
無料で見られる場所も多く、旧市街、ワジェンキ公園、
Nowy Światというメインストリート等。
ワルシャワ王宮は18ズウォティ
文化科学宮殿はテラスまで登る場合は20ズウォティ、
ショパン博物館が22ズウォティ、
蜂起博物館が18ズウォティ、
ヴィラヌフ宮殿が20ズウォティ。
(庭園はプラス5ズウォティ)
クラクフの場合は、
コレギウム マイウスが12ズウォティ、
ヴァヴェル大聖堂が12ズウォティ、
旧市庁舎の塔が9ズウォティ、
聖マリア教会や織物会館、クラクフ歴史博物館は無料。
郊外のアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館は
季節や時間帯によって事情が変わり、
通常は無料だがタイミングによって
45ズウォティのガイドツアーへの参加が必要になる。
ポーランドの物価を旅行者視点でまとめると、
バンコクやマレーシアといった東南アジアの国で、
外国人向けのレストランで食事をしたり、
中級以上のホテルに泊まるのとおおむね同じぐらいのレベル。
それでいてヨーロッパの雰囲気を味わえるし、
食事も美味しい。
ピザだったらマルゲリータが600円程度から食べられるので、
一部のものは東南アジアより安いことになる。
なお、同じ東欧同士で比べると、
チェコやハンガリーの方がポーランドよりも
1〜2割程度物価が安い印象がある。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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