首都、リーガを始めとしてラトビアの治安はどうなのか?
かつてヨーロッパの火薬庫と呼ばれたバルト三国の一角だが、現状は過去のイメージとは大きくかけ離れている。
今現在ラトビアでは、不動産を購入することによって、非常に低いハードルでビザを出すという話を聞いて、行ってみたくなった。
実際問題として仮にビザを取ったところで、首都リーガをはじめとしてラトビアに住むわけではなくて、シェンゲン協定に入っている他のヨーロッパの国に住む可能性が高いわけなので、別にこの国の治安状況、安全かどうかはさほど重要ではないものの、やはり若干気になるところではある。
ある治安のランキングによると、イングランドよりもラトビアの方が安全となっていた。
これはかなり意外な印象はあるが、考えてみると内戦の印象の強いコソボであっても、もう終戦から10年以上経っていて、すっかり安全になったということは、その地で2年ほど住んでいたマレーシア時代の移住仲間も語っていた。
コソボの場合であれば、首都のプリシュティナという町があるが、こちらについてはすでにだいぶ復興が進んでいて、高級住宅が建てられていたり、そこまで町が発展しているという。
そしてラトビアのリーガという首都に関しても、だいぶ長閑な空気が流れているという話を聞いた。
世界で44番目に平和な国!?
世界平和度指数で見ると、ラトビアは44位。41位のラオスには劣るが、49位の韓国や55位のフランスよりも上位に入っている。
考えてみると、イギリスであってもロンドンがそこまで安全なのかと言われると、若干疑問が残る部分はある。
もちろんアメリカのニューヨークやワシントンに比べると殺伐とした雰囲気は流れていないし、アジア人を見下しているような雰囲気はあるものの、一応ジェントルマンの国なのでそれなりにマナーもいい。
だからといって、夜に歩けるような治安の良い場所はある程度限られてくるし、決しておびえながら移動しなければいけないような国ではないと言っても、ロンドンよりも著しく治安が悪化すると、なかなか日本人の旅行者が気軽に足を運べるような場所ではなくなる。
パリも同様で、年々危険度が増していると現地に住む人も語っていた。
そういったことを考えてみると、むしろラトビアぐらいの国の方が長閑で治安がいいということは、往々にして見られる。
旅行先として見ると、リガの旧市街はバルト海の真珠の異名を取る街で、リガ大聖堂やドーム広場、リーブ広場等が中世の面影を色濃く残している。
自然に親しみたいなら、ガウヤ国立公園を訪れれば、緑はもちろん、渓谷もある。
フィンランドからエストニアを経由してやって来てもいいし、ポーランドからリトアニア経由で訪れることもできる。
ヨーロッパ内はLCCも便利なので、もちろん遠くの街からのフライトも可能。
欧州の東の果ての位置だが、実は面白い選択肢となっている。
ヨーロッパの火薬庫と呼ばれていたのも今は昔と思えば、悪いイメージが先行してしまっているだけで、現状は大きく変わっているだろう。
実際、同じくラトビアと同じくバルト三国のリトアニアは、政府のIT化が世界的に高く評価されている。
また、IT化関連のビジネスでも注目される国となっており、火種が常にくすぶっている危険エリアという以前のイメージとはまったく違う側面を見せている。
移民の流れもラトビアにプラス材料
イングランドのように貧しい移民が集まってくると、彼らが犯罪を犯すこともあるし、あるいは移民に職を奪われて失業してしまった若者たちが暴れることも各地で起こっている。こういった状況は、イングランドの他にもフランスであったり、ドイツであったり、こういったEUの中でも先進国と呼ばれる国に顕著に見られる傾向。
パリも裏町になってくると治安が悪く、危険な雰囲気をまとった若者たちが集まっているという話をフランスに以前住んでいた人から聞いたことがあるが、確かにそういったことは、むしろ経済の強い国の方が如実に体現しているところ。
日本のように移民を厳しく制限していれば別だが、ヨーロッパの場合は、何しろすぐ近くに中東やアフリカがあるし、さらに言えば陸続きで他のEUの各国と繋がっているわけなので、どうしても移民の流入を食い止めることができない。
ましてシェンゲン協定加盟国であれば、域内での自由な移動がルールになっているので、なおさら。
これは現実的な国境管理という部分もあるし、一部には倫理的な側面もある。
日本の場合、島国ということもあって、外から勝手に入ってくる人に対しては非常に冷たい対応をしても世間的に許されるところがあるが、ヨーロッパの場合、文化的に亡命者等の人権に配慮することを強いられるし、それが彼らの矜持でもある。
そう考えると、そもそも移民が寄り付かないラトビアとか、そういったヨーロッパの中ではあまり豊かではない国の方が、かえって治安が安定しやすい側面がある。
さらに言えば、貧困層が一部だけでも他国に出稼ぎに出れば、それだけ治安は安定しやすくなる。
日本は犯罪を犯す人が入ってきづらいという意味で治安を維持しやすいが、ラトビアはより積極的な意味でガス抜きができることになる。
国内に貧困層が不満と生活苦を持ったままくすぶらないで済むのだから。
イングランドやドイツ、フランス等のヨーロッパの主要国の大都市に軒並みスラム街が増える中、ラトビアは意外な穴場。
ただし、住環境として魅力的かと言われると、そこはまだまだという印象を持たざるをえない。
バランスで考えると、やはりチェコやハンガリーと言った中欧・東欧の主要国に軍配があがるだろう。
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