移住先の下見を無駄に終わらせないために

移住先候補地へ下見に行く目的は何だろう?

ただ単に旅行気分を味わうことか?

移住前にベストを尽くしたというアピールを
自分や誰かに対してすることだろうか?


そうではない。

移住後の生活を、リアリティーを持って
イメージできるようになること。

それが下見の目的。

夢や憧れを現実に落とし込むプロセスに他ならない。



移住後は地に足の着いた生活をするわけで、
観光客とは日々の動きが違う。

地方から東京に引っ越しても
毎日スカイツリーを見に行くことなどないように、
移住先の観光地を日々訪れるわけではない。

もっと生活に根ざした場所を見ておく必要がある。


たとえば、あなたは一日のどれだけの時間を
自宅で過ごすだろう?

家には寝に帰るだけかもしれないし、
子供を育てながら一日の大半を自宅で過ごすかもしれない。

どちらにしても、
一日に10時間ぐらいは家で過ごすのではないだろうか。


そして、外に出かける時にも
自宅をスタート地点にすることになる。

となると、外国人が多く住むエリアの家を見たり、
その周辺環境を見ておくことこそ
下見をする時に本当に必要なこと。



この点、ホテルに宿泊すると厳しいものがある。

ホテルと自宅用の物件は作りが違うし、
多くの街でホテルが密集しているのは
観光やショッピングに便利なエリア。

外国人居住エリアとは一致しないことも多い。


そうなると、移住後に住む部屋のイメージもできず、
見て回るエリアもずれてしまう。

これでは下見としての効果が
半減してしまうのも仕方ないだろう。



不動産事情は国によって異なり、
家賃に対する面積のような数字だけでも捉えやすいものから、
内装のセンスといった見ないとわかりづらいものまである。

同じぐらいの広さの家でも
バスルームが2つ以上付いている国もあるし、
ゴミ出しの事情も違ってくる。

ネット回線のスピードも、周りの住民のマナーも。

あるいは住む上でトイレ事情が大丈夫かどうかも。


たとえば、マレーシアはトイレットペーパーを使わず、
水で洗い流す文化がある。

そのため、街中のトイレはビショビショで汚い。

では、自宅用のトイレは?

そんな疑問は事前に解消しておきたいところ。



そうした移住後のリアルを体験するには、
現地で自宅用のコンドミニアム等に泊まってみるのが
一番の近道となる。

リアルな居住環境をチェックしておけば、
移住後に後悔するリスクを減らせる。

住宅地に宿泊すれば、
居住環境としての街の姿も見えてくる。

道は歩きやすいのか?

安全そうな雰囲気なのか?

買い物や食事に不便しないか?

様々な観点から移住後の生活をイメージできる。


また、他の住人のマナーについても、
国や物件のグレードで大きく違ってくる。

私がマレーシアで住んでいた時には、
2つのコンドミニアムに住んだ。

距離は車で5分ほど。

しかし、1年目と2年目では住人の質は大きく違った。

単純に価格帯の影響が大きかったのだろうが、
1年目は陸の孤島のような立地で不便だったため、
2年目は立地重視で引っ越した。

そのエリアにはコンドミニアムの選択肢がなく、
家賃がだいぶ下がったコンドミニアムに住んだが、

・喫煙禁止の廊下で平気で喫煙している

・禁煙エリアにタバコの吸殻が散乱しているため、
 管理室も気づいているはずだが対応はしない

・爆音で音楽を鳴らしているインド系の住人がいる

といった問題があった。


近隣住民の事情を知るためにも、
現地のコンドミニアム等に泊まってみるのは
良い経験になる。



とは言え、現地に知り合いを作り、
家に泊めてもらうというのはハードルが高い。

これは実践できる人の方が少数派だろう。


しかし、そんな無理難題を乗り越える必要はない。

民泊として知られるairbnb(エアビーエヌビー)なら
現地の人の自宅に一泊から泊まれる。


住人と同居というのは抵抗があるかもしれないが、
貸し切りタイプの物件なら
あなたが独占的にその部屋を使える。

たとえばコンドミニアムの場合、
貸し切りタイプの部屋ならリビング等も含めて
他には誰も利用者はいない。

所有者も入って来ない。

airbnbは自宅の空き部屋を使っている人もいるが、
投資用物件等を出している人も多く、
貸し切りタイプの物件はこれに該当する。

オーナーが住んでいるわけではないので、
ホテルに近い感覚で利用可能。


これなら、コンドミニアムを1年契約の長期で
不動産業者の仲介のもとで借りるか、
airbnbを通して短期で(一泊から)借りるかの違いだけ。

プライバシーも保たれるし、
現地の暮らしをリアルに体験することができる。

これほど効果的な下見はない。


海外の多くの物件は家具や家電が備え付けだが、
airbnbの場合も同様。

そのため、リアルな生活を体験できる。



いきなり海外でairbnbを利用するのが緊張するなら、
日本で旅行や出張の際に使っておく手もある。

一連の流れを体験すれば、
ホテルにチェックインすることと
大差ないことを理解できるだろう。

ホテルよりも安く宿泊できるというメリットもある。



なお、airbnbをまだ利用したことがない場合、
新規登録で3,500円分のクーポンをもらえる。

ただし、どこから登録するかで
クーポンの有無が変わってくるのでご注意を。

airbnbは登録しても無料だし、
(登録料や年会費等は一切ない)

すぐ使う予定がなくても
クーポンだけ受け取っておいて、
実際に必要になった際に使えばいいので。

後回しにしてクーポンのキャンペーンが終わってしまうと、
チャンスを逃してしまうことになる。




旅行気分で移住先の候補地へ行って、
大した収穫もなく帰ってくるのか?

現地での暮らしをリアルに体験して来るのか?

移住前の下見において、その違いは大きい。


せっかくなら、現地のコンドミニアム等の物件に泊まって、
移住後の暮らしをイメージしながら楽しんできてはどうだろう。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

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