台湾で1年間一人暮らしをしてみたので、生活の実態を語ってみた


台湾での一人暮らしを考え始めたのは、
実行する1年ほど前からだった。

その段階で日本を出て、
すでにマレーシアとフィリピンに住んだ後。

これらの国では永住権やリタイアメントビザも取得したが、
次の居住地を探していた。

その中で候補となったのが台湾で、
まずは3ヶ月かけて視察してみることにした。

台湾を訪れるのはこの時が初めてで、
日本から近いものの
不思議とそれまでは縁がなかった。


ということで、
台北から台中、台南、高雄と南下して
それぞれの住環境をチェック。

途中で不動産会社に話を聞きに行ったりもした。

結果、最終候補として残ったのは
台北と台中の2都市。

そして、選んだのは
台湾人がもっとも住みたい街と言われる台中にした。


台湾の場合、
ビザなしの滞在期限が90日と比較的長く、
しかもビザランに寛容。

1年ぐらいならビザ無しでも住めてしまう。


では、部屋探しは?

私は不動産会社を通して契約したので、
特別なことはなかった。


他にネット上で部屋を探し、
大家さんと直接契約をする場合もある。

こちらの方が仲介手数料の分だけ安いが、
問題が起きた時に直接交渉となり、
精神的に消耗することが予想される。

また、中国語が分からないと
現実的には厳しいという問題も。


こうして考えると、
台湾での一人暮らしはあっさり始められる。

家財道具は備え付けであることが一般的で、
ベッドのシーツや枕、食器は自分で揃えたものの、
それ以外は最初から付いていた。

極端な話、
旅行感覚で台湾へ飛び、
そこで部屋を借りれば一人暮らしの準備が完了となる。

海外生活と聞けばハードルが高そうだが、
実際は必ずしも難しいことではなかった。



治安面の問題は?

台湾の治安は基本的に良好だし、
一定以上のグレードのコンドミニアムなら
24時間警備員も常駐している。

海外の中で安全な部類に入ると考えていいだろう。


ただし、注意点として台湾人の運転は荒く、
歩いていても事故に巻き込まれかけることがある。

事実、住んでいるとバイクの事故を頻繁に見かける。

多くは車との接触事故だが、
歩行者としても要注意。

日本のように歩行者優先の感覚で歩くと
事故に遭うことになりかねない。



食事の相性は抜群


海外に住んでいれば和食が恋しくなるものだが、
この感覚が台湾ではめったになかった。

というのも、
米が日本と同じジャポニカ米を使っているし、
癖のない味付けの料理が多い。

日本人の味覚に合っているので、
食事としては半分海外に出たぐらいの感覚。

さらに南下してフィリピンへ行けば
明らかに日本とは食事が違うし、
正直フィリピン料理は好みに合わなかった。

ハロハロは好きだったが、
それ以外は基本的に普段は食べず、
日本から来た友人と会う時にたまにフィリピン料理を食べるぐらい。

マレーシアの時も、
当初は良かったが3ヶ月もすると
徐々に飽きてきた。


台湾の場合、魯肉飯やピータン豆腐、小籠包をはじめ
身近で美味しい料理が数々ある。

台湾に移住したら
食事で困ることはなかった。

また、ベジタリアンレストランも多いので、
一人暮らしをしながら健康管理をする上でも重宝する。

元々台湾は屋台文化で、
自宅で料理をすることは一種の贅沢とされる。

料理をする気がない一人暮らしの男としては、
とても住みやすい。



英語が通じない

残念ながら、
台湾では英語があまり通じない。

英語ができる人材が海外で働いていることも多く、
台中だけではなく台湾各地を周った時も
英語が通じる機会が少なかった。

日本語を話せる人を読んできたり、
そうした人に電話をしてコミュニケーションを
取ってくれる人もいたし、
英語より日本語の方が多少通じるのではないかとすら思える。

また、スマホの翻訳アプリで
意思疎通を図ろうとしてくれる人も多く、
言葉の壁を感じるものの、
中国語ができなくても暮らせている。



トイレ問題は要注意

台湾に旅行に行って多くの人が驚くのは、
トイレットペーパーを便器に流せないこと。

パイプが細くできているので、
詰まるというのが原因。

そのため、ウォシュレットが付いているのに
使用済みのトイレットペーパーは
備え付けのゴミ箱に捨てるというちぐはぐなことが起こる。

ホテルなら掃除の人がいるのでともかく、
この状況で生活するのは厳しい。


そこで、トイレットペーパーを流せることを
物件の条件として不動産会社に部屋を探してもらった。

駐在員等の外国人が住むような物件で、
比較的新しいコンドミニアムは紙を流せることが多く、
逆に古い物件は配管の関係で無理な傾向にあるらしい。

私が台中で内見した物件は、
すべてこのトイレ問題をクリアしていた。



季節は穏やかだが・・・

台湾は沖縄の南にあるだけに、
冬でもそこまで寒くはない。

ただし、東南アジアのように常夏ではなく、
冬の概念はある。

そして、1年のうち、
5日ほどは最低気温が10度を下回った。

その程度なら余裕だと感じるかもしれない。

しかし、北海道より東京の方が暖かいのに、
北海道の人が東京に引っ越すと、
自宅の防寒設備や暖房の貧弱さを嘆くのと同じように、
台湾でも似たようなことが起こる。

つまり、気温はそこまで低くなくても、
暖房がろくにないので寒い。

エアコンは実質的に暖房機能がなく、
いくら設定温度を上げても室温の風が出るだけ。

普段はそこまで寒くないのでいいが、
年に数日は暖房が欲しくなる日がある。

このあたりは少々特殊なところ。

こうした事態にそなえて、
ホッカイロをいくつか持っていくのもいいかもしれない。



将来的な展望にはかげりも

私は複数の国でビザを取り、
将来的な安全度を高めている。

日本に何かあった時、
住める国を確保できるように。

この観点から見た場合、
台湾は日本のすぐ近くにあり、
リスク分散には不向き。


覇権主義を隠さない中国という脅威も、
台湾は独立国家なのか、
1つの中国の一部なのかというところから争いがあり、
地政学的なリスクが大きい。

そのため、台湾は一人暮らしを今楽しむには良くても、
将来的には厳しい状況になる可能性を否定できない。

そのため、将来のために
台湾のビザを取得する予定はない。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
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