安全とされる台湾・台北の治安にも4つの落とし穴が




台湾桃園国際空港に降りてから台北で過ごしている間中、
噂に違わぬ治安の良さを実感した。

しかし、手放しに安全と言ってよいかと言えば、
少々気がかりがあるのも事実。

実際、私は身の危険を感じる場面にも遭遇した。

台北でも、台中、高雄でも。

そんなこともあり、台湾の治安について
台北で過ごしてみて感じたことをまとめておこうと思う。

その前に空港の印象について少し触れておくと、
桃園空港は現代的で美しいアーチの建築物な上、
出てすぐにタクシーの客引きが寄ってきたりしない。

まして、ジャカルタのように
実在のタクシー会社の名前を騙って
無免許の白タクのドライバーが群がってきたりしない。

到着した段階から、
すでにアジアの中でも安全な雰囲気が漂っていた。



夜市はどうしても無防備に

午後7時の士林夜市
士林夜市や寧夏夜市、
さらに名前の分からない夜市にも行ったが、
注意しているつもりでも人混みの中買い物や食事をするとなると、
どうしても隙ができてしまう。

特にカバンを持って行く場合、
雑踏の中で死角に入ってしまうタイミングもできてくるし、
食べ物を買えば落とさないように持ったり、
支払いをしたりもすることに。

おのずと貴重品から視線が外れる上、
人とぶつかることも多いため
スリの被害にあっても気付きづらい。

特にリュックを背中に背負っていると
夜市の人混みの中では中を物色されても気づきにくい。

バッグを刃物で切って中身を盗む手口もあるので、
油断は禁物。

また、複数犯が共謀しての犯行もあるので、
1人が話しかけて注意をそらしているうちに
犯人の仲間がスリを行うケースも。

台湾に限らず、海外で
特に用もないのに日本語で話しかけられたら
辺りに警戒した方がいいだろう。


今回は幸いにもそのようなことはなかったが、
注意してもしきれない部分はあると実感した。

実際、台湾でも夜市のスリは多く、
治安が悪いと言っても軽犯罪ではあるが、
相当注意しておかないと防犯が厳しい印象。

中には近くのコンビニでビールを買い、
飲み食いをする人もいるが、
警戒心がゆるむと危険なため、
最低限の現金だけを持って行く方がいいかもしれない。



タクシーは台北でも・・・

台中に移動するため、バスターミナルへ
世界的各地でタクシートラブルには見舞われたが、
台湾でもタクシーの評判は決して良くない。

特に夜は女性1人ではもちろん、
男性でも1人では乗車を回避したほうが無難という話も。

私は台湾桃園国際空港からバスで移動し、
到着したバス停でタクシーを拾った。

何しろ雨がひどく、スーツケースが水浸しになりそうだったので。

中にはパソコンやタブレットも入っているため、
濡れて壊れても困る。

このタクシーは特に問題を起こしはしなかったが、
その後はタクシーは避けて地下鉄で移動した。

台北市内ならタクシーで大抵のところに行ける。

故宮博物館には士林駅からバスでアクセスした。

たしかに台湾の治安を語る上で
タクシーは脅威の1つではあるものの、
台北市内ならそもそも乗車を避けても
移動手段に困らないのは嬉しいところ。

バンコクやシンガポールもそうだが、
やはり地下鉄やスカイトレイン等が便利な街は移動が気楽。



運転が荒いバイク

台湾のバイクレーン
台北の街では二段階右折が義務付けられているため、
バイクの動きがイレギュラーだったり、
そもそも運転が荒かったりする。

そのため、交通事故に気をつける必要があることを
台湾滞在中に何度か感じた。

東南アジアでは珍しくないことだが、
台北も似たような状況。

特別な用心は必要ないが、
やはり基本的な注意はしておいた方がいいだろう。

交通ルールを順守していれば安全とは限らないので、
常に周囲の状況には目を配る必要がある。

たとえば、台中では一度原付きに轢かれそうになった。

右側通行なので右折が日本の左折に該当するが、
信号が青なので横断していたところ右折した二人乗りの原付きが
そのまま突っ込んできた。

こちらは走っていたわけでもないし、
イレギュラーな動きも取っていなかったので
止まるなりよけるなりするかと思いきや、
進路を変える様子がなく、
ギリギリのところで後ろに飛んで自己を回避できた。

原付きはそのまま走り去っていき、
近くにいた人に中国語で何か話しかけられたが、
表情や声のトーンから「大丈夫か?」という安否確認だったのだと思う。


台中ばかりではなく、
むしろ台南の方がバイクの交通事情は悪いようで、
中山路と青年路、公園路、開山路、民生路が交わるロータリーは
一瞬ハノイに迷い込んだような気分になった。

もっとも、さすがにハノイほど横断が修羅場ではなかったが。

どちらかと言えば、
台北の方がこのあたりは整備されている印象で、
台中、台南と南下すると難易度が上がる感じがあった。



ぞっとした犬

台北郊外にある象山自然道。

ここに行く途中で犬に追われた。

以下は現場付近の画像
治安に不安を感じた象山自然道付近

追ってきたのは野犬ではなく、飼い犬。

離れたところから見ていたら、
犬の散歩に来た人が犬に吠えられ、
すごすごと来た道を戻っていった。

この飼い犬、一頭は首輪で繋がれているが、
それ以外は放し飼い。

しかも塀がほとんど崩壊していて、
拘束されている一頭を除けば外に出放題。

実際、この時にも2頭の犬が犬連れの人の後を追っていた。


嫌な予感がしながらもその道を通ったら、
中でも身体が大きく、ずんぐりした黒い犬が吠えながら追ってきた。

スピードがありそうな体格ではないが、
噛む力は強そう。

いかにも追いつかれたらまずい感じだったので、
急遽全力疾走する羽目に。

寿命が縮む思いだった。


幸いなことに振り切ることができたが、
象山自然道の散策を楽しむ体力は残っておらず、
台北101を眺めたら早々に街に戻ることにした。

不意の全力疾走は思いの外のどが渇いて仕方なかったので。

もちろん帰り道は行きとは別の道を使った。


ちなみに海外で犬に追われたのは初めてではなく、
10年以上前にポルトガルで追われたのを皮切りに、
マレーシアやタイでもそんなことがあった。


こうした問題以外にも、
ツアーに参加したら高い土産物屋に連れて行かれ、
強引に購入を勧められたという事例も。

また、MRT(地下鉄)の駅に
盗撮防止のグッズの広告が出ているほど
台北では盗撮が問題になっている模様。

こちらも女性は気をつけておいた方がいいだろう。


安全なエリアと危険なエリア


台北の中で治安が良い場所といえば、
観光客も数多く訪れる中山地区、
長距離鉄道やバスターミナルのある台北駅付近、
鼎泰豊の本店もある永康街、
台北101で有名な信義地区がある。

このあたりはホテルも多く、
宿泊先として選んでも安心。

信義地区は台北の中でも現代的な建物が並び、
比較的新しく作られた建物が多い。

食事のことを考えると、やや物価は高め。


では、逆に危険な場所はどこか?

たとえば、龍山寺付近は夜になるといかがわしい雰囲気になり、
台北の中でも治安が悪いとされている。

もともと夜の繁華街だったエリアで、
今でもそうした客引き等が行われているし、
素行の良くない人々が集まる場所としても知られる。

龍山寺は台北の観光スポットの定番だが、
あまり近辺をウロウロしない方が無難。

特に夜に女性が一人歩きをしたりするのは、
安全面から考えると推奨できない。


他にも、台北駅周辺はスリ等が多い。

先程安全なエリアとして台北駅付近を挙げたが、
駅そのものはスリや置き引きも集まってくる。

反対に駅近くの街になれば、
特に荒れているということはない。

駅の中と、出てからしばらくは気を抜かずにいたいところ。


いざというときの連絡先

台湾が面白いのは、
緊急連絡先が日本と同じであること。

つまり警察は110番だし、消防や救急車は119番。

治安が悪い国ではないとはいえ、
何かあった時の連絡先が日本と変わらないことは
頭の片隅にいれておくと安心。


台湾の世界平和度指数を見ると28位で、
世界的に見ても決して悪い結果ではない。

前後を確認するとポーランドが27位、スペインが29位で、
安全なイメージのあるマレーシアが31位。

ただし、毎年120件程度は
日本人が被害に遭った犯罪が報告されている。

もっとも、日本人在留者が16,000人程度いて、
旅行者に至っては100万人近いので、
特別犯罪率が高いわけではないが、
常識的な注意は欠かさずにいたいところ。


なお、私が台北に滞在している間に、
台北101の近くで救急車に乗せられた男が
警官に怒号を発し続けている場面に遭遇した。

そういったことも実際にあるので、
治安が良いと過信はしすぎないことをお勧めする。



本当のところを明かすと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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