バンコクに住み始めてから4年が過ぎた。
居心地がいいし移住を後悔はしていないものの、
もちろんタイにも住みにくいと感じる点はある。
今回はタイの住みにくいところの中でも
特に重要なポイントを5つに絞ってみた。
渋滞のひどさ
バンコクは世界的に見ても渋滞がひどい街の1つ。
朝晩の通勤ラッシュのときには
ちょっとした移動でも到着時間が読めなくなり、
人との待ち合わせでは
BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)を使わないと
間に合うかどうか心もとない。
最近はBTSの延伸が目覚ましいが、
あくまで郊外に向けて伸びているだけで
バンコク中心部の渋滞の解消効果は限定的。
もっとも、BTSやMRTは清潔かつ安全で、
同じ東南アジアのマニラやジャカルタと比べて
格段の差がある。
クアラルンプールと比較しても
乗っていて安心感がある。
なお、BTSの延伸でワット・プラケオやチャイナタウンに
電車で行けるようになったのは
旅行者にとっては朗報だろう。
ちなみに、JICAもモデル地域交通管制システムの構築を通じて
バンコクの渋滞緩和の取り組みをしており、
日本側もバンコクの渋滞緩和には多少なりとも関わっている。
無意味で面倒な行政手続き(90日レポート・TM30)
タイに住んでいると、90日ごとに90日レポートを出す必要がある。
要は現住所の届け出だが、
数年前までは役所に行くか、
郵便で届けるか、代行サービスを使うかだった。
今ではオンライン上で手続きができるようになったが、
2020年には数ヶ月サイトがダウンしていた。
さらに外国人居住者に対しては
賃貸の場合の部屋のオーナー(大家)やホテルが
TM30という書類を届け出なくてはいけない。
ただし、TM30の手続きをしないオーナーもいるため、
事実上居住者が自力でTM30をしなくてはいけないことも。
TM30は90日レポートの前提のため、
この手続きがないと90日レポートにも差し支える。
余計な行政上の手続きがあるのは
タイに住んでいてわずらわしさを感じるところ。
深刻な大気汚染
タイのPM2.5の濃度は
11月から始まる乾季を中心にひどくなり、
日によっては「人体に有害」という注意も喚起される。
それを嫌って新型コロナの前から
暑いバンコクでマスクをしている人も見かけた。
大気汚染については個人でできる対策も限られているため、
タイに住む以上はリスクとして受け入れざるを得ない。
なお、チェンマイならバンコクよりも空気がきれいそうなイメージだが、
実際に大気汚染の状況を確認できるマップを見ると
チェンマイも決して空気がきれいなわけではない。
チェンマイに行ってみても、
たしかに空気がきれいな印象はなかった。
政治的な不安定さ
タイはこれまでクーデターが繰り返されてきた国で、
穏やかな国民性とはうらはらに
政治的には激しさが垣間見える。
2014年にも軍事クーデタによって
政権が変わっている。
そのために直接的に外国人が住みにくくなったわけではないが、
やはり政治的な安定性に欠けるのは
不安要素にはなっている。
タイランドエリートを取得する際も、
軍事政権が急に方針を転換するリスク等も考慮する必要があり、
懸念事項となった。
雨季の冠水被害
タイでは6月頃から10月の終わり頃までが雨季の期間となる。
この時期はスコールが多いが、
とにかくバンコクは冠水が多い。
もっとも、これはタイに特有の事情というより
治水管理は新興国に共通して見られる問題で
マレーシアやフィリピンでも似たりよったりだった。
とはいえ、スコールが止んだあとも冠水がひどく、
外を出歩くのに一苦労なのは困る。
いきおいフードデリバリー等を利用する機会が増え、
雨季は外出の機会が減りがちになる。
交通量の多い道だと
車が水を跳ねることもあるため、
雨季のバンコクは歩きやすいとは言い難い。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
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