タイにはホテルでの長期滞在を繰り返してきた。
時には実験的にバンコクでairbnbを使ってみたこともあるし、
プーケットで友人宅に泊めてもらったりしたこともあるが、
それ以外はホテルばかりだったので、
通算で300泊以上にはなると思う。
もう何度やってきたか自分でも覚えていないのだが、
もしかすると1年分以上になっているのかもしれない。
ビザなし入国なので、
1回の滞在は原則として30日以内。
ただし、バンコク北部にある移民局に行って
滞在延長の手続きを行い、
60日弱を過ごしたこともあった。
マレーシアとフィリピンでの生活を終えた後、
ホテル住まいをしているため、
気に入っている国の1つのタイにはよく来る。
長期滞在先としてはバンコクが中心だが、
これまでチェンマイやチェンライ、プーケット、
ウドンタニ、アユタヤも訪れてきた。
そして、それぞれの街ごとに特色も。
バンコクは語学力がなくても長期滞在しやすい
タイ人は英語をあまり話せない国民性で、
東南アジアの中でも英語力が低いという統計もあった。
これはバンコクに来る度に感じることで、
外国人向けのレストランでも英語が通じないのは普通。
人間は環境に順応するもので、
タイにいるといつの間にか英語を使わなくなり、
日本語とジェスチャーで伝えるように脳が切り替わる。
今回はベトナムに3ヶ月長期滞在していたが、
向こうは英語が通じるので片言の英語を使っていたが、
やはりタイでは無意識にジェスチャーによる伝達をしている。
タイ語がわかればベストなのだろうが、
覚えられそうな気が全くしないので
無駄な努力をする気もなく、
互いの語学力の問題で意思疎通が難しい。
それでも不思議とストレスにならないのが
バンコクの不思議なところ。
もちろんホテルのフロントは英語を話せるし、
病院に至っては日本語の通訳までいる。
有名どころでは、バンコク病院、
サミティベート病院、バムルンラード病院がある。
また、日系の不動産会社や日本語の通じる薬局もあり、
いざという時に頼りになる環境が整っている。
極端な話、
日本語しかわからなくても長期滞在できるのがバンコク。
これは世界でもまれな例。
それどころか、本格的な移住すら
日本語オンリーでもできそうな気がする。
外国らしい異国情緒も味わえるし、
トンローやプロンポン界隈のように
日本人向けのサービスが多く提供されている部分もある。
日本とタイの比率を独自の好みでブレンドできるので、
このあたりの柔軟性は海外初心者向けでもあるし、
逆に海外生活が長くなってきた時に
和食等を楽しんで羽を休めるのにも向いている。
本格的なタイ料理はもちろん、
和食、イタリアン、メキシコ料理、スペイン料理、
ギリシャ料理、アラブ料理、インド料理、韓国料理等
各国の食事を楽しめるのも嬉しい。
ここ最近を振り返っても、
昨日はランチにトンローのイタリアン、Beccocinoでピザを、
夕食はプロンポンの地鶏屋で水炊きを食べてきた。
プロンポンではギリシャ料理の店も見かけたし、
BTSナナ駅の方に行くとアラブ料理やインド料理、
メキシコ料理等の店が
混沌とした雰囲気の中で並んでいる。
食べることに飽きることがないのはメリットとして大きい。
また、交通手段としてスカイトレイン(BTS)と
地下鉄(MRT)が発達しているため、移動も便利。
ドイツやアメリカの地下鉄よりも車内はきれいで、
安全な雰囲気が漂っている。
新興国は先進国に比べて
汚くて危険という雰囲気を払拭される光景。
バンコクの地下鉄ならスマホやタブレットを
車内でビクビクせずに使うことができるが、
これは先進国でもかなり特殊なこと。
バンコクはタイの中でも
ホテルに長期滞在しやすい街。
初めての海外ロングステイであれば
無難な選択といえるだろう。
ただし、ホテル代はそこそこするので、
もっとコストを抑えたければチェンマイという手もある。
アジアでもホテル代が安いチェンマイ
チェンマイは4,000円台で中級ホテルに泊まることができ、
長期滞在をする場合のコストを抑えられる。
私も1ヶ月ほど滞在したことがあるが、
和食のレベルはラーメン以外だとバンコクよりも
かなり落ちる印象がある。
また、四角いお堀で囲まれた市内中心部は
狭い道に多くの車が入ってくるので騒がしく、歩きづらい。
空気もきれいとは到底言えず、
地方としてのメリットをあまり感じなかった。
それよりは、むしろ中心部から少し離れた位置にホテルを取り、
空気がきれいな場所で長期滞在することを私は選んだ。
中心部から西側に行くとMAYAモールがあるが、
そこに行く途中で脇道に入れば
それなりに空気がきれいな場所がある。
なお、チェンマイは交通手段がタクシーや
ソンテウというフィリピンで言うジプニーのような
乗り合いの車ぐらいしかない。
地下鉄やスカイトレインはないため、
旅行者にとって少々移動が面倒な街ではある。
タイでも地下鉄が引かれているのはバンコクだけなので、
この点は仕方ないだろう。
なお、チェンマイでさらにコストを節約したければ、
ホテルではなく長期滞在用のコンドミニアムや
アパートメントを借りる手もある。
月に2万バーツ程度と表示されている看板も見るので、
そうした物件を借りればホテル代が半減する。
海好きにはタイはたまらない
タイのビーチと言えばプーケットが有名だが、
実は他にも色々と海沿いの街がある。
王室御用達のホアヒン、
美しい海で有名なサムイ島やサメット島、
最後のリゾートとも呼ばれるピピ島など。
ただし、リゾートホテルに長期滞在するとなれば、
タイの物価の安さを享受することはできない。
この点は覚悟しておく必要がある。
お金を使いに来た人が集まる場所なので、
自ずと長期滞在の費用は上がるし、
それはバンコクよりもずっと上。
それでいて生活の利便性は下がるため、
あくまでも海が好きという動機が必要だろう。
あまりリゾートとして開発されていないエリアで
ホテルを探す手もあるが、
移動が大変な上に食事もタイ料理しか選択肢がなくなり、
そのあたりは不便になるのは否めない。
数日遊び倒すだけならともかく、
長期滞在となるとなかなかハードルが高いだろう。
もっとも、気軽に移動できるのがホテル住まいの強みなので、
最初からがちがちに計画を練っておく必要もない。
とりあえずサメット島に飛んで、
居心地がいまいちならバンコクに戻るといった
フレキシブルなプランもありだろう。
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