海外移住体験ツアーとか、
下見のための体験会とか、
そういったサービスを見ることがある。
大抵はそのツアー自体を収入源にしているというより、
不動産購入やビザの取得サポートを
主目的に営まれていることが多い。
ツアーを主催している会社が
主に何を業務として行っているかを見れば
目的は簡単に理解できる。
それ自体は何の問題もないし、
実際に海外移住体験ツアーが役に立つ人もいる。
不動産との抱き合わせで紹介したとしても、
特に悪質なことでもないだろう。
実際、その国での生活と不動産の両方に
興味がいる人もいるのだから。
ただ、一部の業者に関しては、
自社物件を売ろうとするあまりに
その街の正しい姿を伝えない場合がある。
たとえばマニラの場合で言えば、
マカティの物件しか扱っていない業者なら
意図的にグローバルシティやオルティガスの話題を隠したり、
あるいは悪い情報を流すかもしれない。
ビザにしても、
複数の候補の中から意図的に
誘導していく可能性はある。
こうした恣意的な操作を受ける可能性があるわけなので、
ある程度の情報リテラシーがないと
相手の誘導に乗ってしまうことになる。
海外移住体験ツアーを必要とする人は、
まず情報が足りないという意識があるのだと思う。
そして、その集め方がわからないのではないかと。
そこで、自分で移住先候補地の情報を集める方法について
お伝えしようと思う。
不動産会社は情報の宝庫
わざわざ海外移住関連のツアーに参加しなくても、
賃貸物件または購入する物件を探していると言えば、
不動産会社は対応してくれる。
日系の会社であれば日本語でやり取りができるし、
英語が話せる人なら現地系の会社でもいいだろう。
さすがに不動産のような大きな金額が動き、
外国人も契約の対象になる業界には
英語を話せる人も多くいる。
彼らにコンタクトを取り、
外国人が住みやすいエリアを始めとして
疑問に思っていることをぶつけてみれば
現地に根を張って暮らす人からのアドバイスがもらえる。
不動産会社なんてネットで検索すれば出てくるし、
実はハードルが低い。
いざ移住となれば、
その時に親切に対応してくれた会社に
部屋探しの仲介を依頼することもできる。
やり取りの経緯を見ていれば、
しっかり対応してくれるかどうかも分かるし、
物件探しの段になってから急に仲介業者を探すより
落ち着いて冷静に見極められるだろう。
国によって状況は当然違うが、
私の経験だと賃貸物件の紹介の場合は無料で、
(成約時に手数料が発生)
売買物件の下見は有料というケースが多い。
後者は成約率が低いので、
下見自体で多少のお金を取っておかないと
採算が取れないというのは納得できる。
他にも和食レストランに行ってみると、
現地の日本食のレベルも確認できるし、
日本人向けのフリーペーパーが置いてあることも。
たとえばバンコクのように
多くの日本人が居住している街になると
フリーペーパーの数も多い。
そして中身を見ていると、
サミティベート病院のように日本語通訳がいる病院が
市内にあることが分かることも。
現地生活を体験する方法
なんども移住先の候補地に行っても、
何をしたらいいのかわからないという声も聞く。
そこで提案したいのは、
ホテルに泊まらずに現地の住宅に宿泊すること。
ホテルはその街の一等地や
観光地付近に密集していることが多く、
移住しても住む可能性の低いエリアであることが少なくない。
それよりも、現地のコンドミニアムでも戸建てでもいいので、
実際に今後住む可能性がありそうな物件で
数日を過ごすだけでも見えてくることがある。
海外では物件の建て付けが悪かったり、
意図的にドアの下に隙間を作ることで風通しを良くし、
反面で防音を犠牲にしている物件もある。
私がマレーシアで借りたコンドミニアムは
このパターンだった。
また、住宅地の周辺環境を体感するのも有意義。
セブやジャカルタ、ホイアンのような街だと、
一本の道を渡るだけで一苦労という場合もある。
これらの街の中でも、
道によって大きく条件が変わってくるのだが、
こうした現実を直視すれば本番の住居選びの際にも
立地を軽視しすぎて後悔するリスクは小さくなる。
地図上の見た目や直線距離では近くても、
道を渡るのに毎回苦労して時間がかかるとか、
東南アジアの直射日光の下で耐えなければいけないとか、
雨の日は冠水して車に水をかけられながら
渡るタイミングを探らなくてはならないのなら
その物件は避けた方がいいだろう。
そうした現地事情を理解するためにも、
ホテルではなく現地の住宅に泊まるのは有効。
airbnbを使えば簡単に実現できるので、
割高なサービスアパートメントを借りる必要もない。
なぜかホテルよりサービスアパートメントの方が
費用的には割高だったりするので、
ホテルよりも安いairbnbを使う方が
選択肢も豊富でコストパフォーマンスにも優れている。
わざわざ移住のための視察ツアーに参加しなくても、
こうして現地での生活を擬似体験することは可能だし、
観光地を巡るよりも普段の暮らしをシミュレーションしながら
レストランやスーパーを周ると学びが多い。
本当に住みやすい街なのか?
良いイメージが先行しているだけなのか?
いわゆる海外移住先として人気国であっても、
このあたりは相当なばらつきがある。
できるだけ地に足がついた体験をするためには、
ホテルよりはairbnb等で現地の家に泊まる方が
得られる収穫は大きくなりやすい。
そういう意味では、
旅行としての選択肢が増えただけではなく、
airbnbによって海外生活においても
準備がしやすくなったことになる。
移住体験のツアーは参加目的がしっかりしていれば、
十分に利用する価値がある。
ただ、なんとなく情報がなくて困っているだけなら、
まずはリサーチの癖をつけた方がいいのではないかと。
いざ海外生活を始めたら
わからないことは次々に出てくる。
簡単に解決できることで大騒ぎしないためにも、
基本的な情報ぐらいは自力で調べられるようにした方が
ストレスなく暮らせるだろう。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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