※以下はロサンゼルス在住の金本さんからの投稿
アメリカの留学の際にかかる費用と金額の内訳なんですけれども、これはとにかくお金がかかりました。
住居費、学費、食費がメインにかかっていた費用でした。
家賃について
まずは住居費ですが、だいたい一か月500ドルから700ドルでした。私は南カルフォルニアに住んでいたんですけれども、南カルフォルニアはとても気候が良くて、全米でも家賃が高い方に入る方だと思います。
住居の種類にはホームステイやアパートを友人とシェアしたり、語学学校やカレッジの寮に滞在するという形がありまして、私の場合はアメリカ人と少しでも話す機会を多く設けたいという理由から、ロスではホームステイをメインにしていました。
6畳くらいの寝室にベッドと勉強机が置いてありました。
専用のシャワーとトイレもついていました。
その家のリビングやキッチンなど、共有部分はすべて自由に使うことが出来ます。
冷蔵庫に自分の食材を、名前を書いて入れたりしていました。
調理器具やお皿、バスタオルなどはすべて自由に使うことが出来ます。
学費について
次に学費なんですけれども、この金額はどこの学校に行くかで大きく異なります。私は学費が高めの語学学校へ通っていたので、月1000ドル前後でした。
朝9時から夕方の3時過ぎまでの一日コースでした。
午前中は英会話のコースで、午後からはカレッジ編入のためのTOEFLの準備コースでした。
午前中の英会話のクラスでは日本の文化を紹介したり、違う国の学生とペアになって会話のロールプレイングをしたりして、とてもリラックスして参加できるクラスです。
TOEFL準備コースは午前中よりもかなり難易度が上がって、英語の記事を読んでそれについて皆でディスカッションしたり、資料の一つを講師がピックアップして、その意味を生徒同士で考えるクラスでした。
10問から20問程度の単語の試験が毎日出ました
なので、自宅に戻ってからも割かしまじめに勉強していましたよ。
カレッジの学費の方ですけれども、こちらは一単位いくらという計算です。
そこが日本の大学と違うところでしょうか。
一単位200ドルくらいでした。
無理なく単位を取得しようとすると、前期と後期でたぶん各12単位くらいですかね。
なので、6教科くらいとっていました。
なので、年間でおよそ2400ドルですね。
この金額は外国人用の学費設定で、アメリカ市民や永住権を持っている学生は、この費用の1/10で済みました。
このときは心底アメリカ人になりたいと思っていました。
ロスでアルバイトでも出来れば良かったんですけれども、学生ビザで働くことは法律で禁じられていますので、目に見えてお金がどんどん底をついて無くなっていくのはとっても寂しい思いでした。
食費について
最後に食費ですけれども、私は月に250ドルくらいでやっていました。これはいくらでも自分でコントロールがききますね。
基本は自炊と学校へはランチボックスを持参していました。
たまに友人と外食するときはハッピーアワーなどを利用して、半額の飲み物や食べ物を飲み食いしていました。
私が住んでいた南カルフォルニア州は州税、日本で言う消費税みたいなものが食品にはかかりません。
卵とかチーズなどのデイリープロダクトは安く購入することが出来ました。
高かったのは日本の食品です。
豆腐とか納豆とか、日本と同じように比較的安く購入できるものもあったんですけれども、魚や日本のお菓子や食パンなどは、だいたい日本の1.5倍から2倍くらいしました。
それでも食べたいので、試験が終わったりレポートを仕上げた後のご褒美として買いに行ったりもしていました。
アメリカ留学裏話
アメリカ留学の裏話なんですけれども、これは私はどれ一つ経験することはなかったんですけれども、7年間くらい滞在していろんな話を友人からは聞いていました。
最初に語学学生なんですけれども、何か月と決めてくる学生さん達は良いんですけれども、本当に長期で2年も3年もずっと語学学校に通い続けている子達も数名いました。
そういう子達は何が目的で来ているのかというと、ちょっとよくわからないんですけれども、おそらくロスに「住み続けること」が理由なんだと思います。
カレッジに進むにしてもやはり莫大なお金がかかるし、かといって学生ビザでは就職も出来ない。
でも、やはりアメリカの生活が気に入っている子達は、違法ではなく合法で住み続けるために、学生というステータスをずっとキープしてアメリカに住み続けていました。
そういった子達は午前中に語学学校に来て、出席率を稼ぎます。
あまりにも欠席をしていると語学学校側から注意が入って、学生としてのステータスを満たしていないということで政府の方からもチェックが入ってビザが下りなくなってしまい、最悪日本に帰らなくてはいけなくなってしまいますので、一か月の6割くらいは必ず語学学校に来なくてはいけない。
じゃあ空いている時間はどうしているかというと、違法でアルバイトをしたりしていたようです。
日系のお寿司屋さんや居酒屋さんがあるんですけれども、そういうところでだいたい時給4ドルとか5ドルくらいで雇ってもらって、チップで生活するようなことをしていたのかもしれません。
午前中は語学学校に行って、午後から夜までアルバイトをして過ごすというような感じだったんだと思います。
一度アメリカの生活に慣れてしまうと、割と日本には帰って来れなくなってしまうのかなというところもあります。
というのも個人の国で、自由主義の国なので、他人が何をやっていようが気にしないというか。
どんな服装で歩いていようが、何をしていようが気にしないというか、それがすごい気楽になってしまって、なんとなくきっちりしている日本には帰ってくることが難しくなってしまうみたいです。
私の友達は日本のご両親がお医者さまで、彼自身が医大に行くことに失敗してしまって、それで傷ついてしまったのか、何年かアメリカに居ましたね。
それで働くビザはなかったんですけれども、違法なんですけれども、すごい優秀な方だったので日系のレストランのマネージャーまで上り詰めました。
でも結局政府からの監査が入ってしまって、強制送還で日本に送り返されたという話も聞いたことがあります。