アメリカ留学のメリット


※以下はロサンゼルス在住の金本さんからの投稿

アメリカの留学のメリットですが、私はつらい思いもたくさんしたんですけれども、本当に行って良かったです。

それは一つに英語が出来るようになったということです。

多くの人とコミュニケーションをとれるようになったこととか、映画が字幕が無くても理解できるようになったことと、もう一つはアメリカに住んで英語を学んだことによって自分以外の人を楽に受け入れられるようになったことは、大きな成長だったと思います。

アメリカは人種のサラダボールという言葉があるくらい移民の国で、たくさんの人種の人たちがいます。

本当にたくさんの人がいて、日本では常識だと思っていたことがアメリカでは通用しないこともたくさんありました。

日本のように沈黙は金、ではなくて逆に言わないほうが悪いといったことになってしまいます。

そして「自分はこう思うよ。なぜなら」と自分の意見を相手に伝え、理解してもらうことが日々重要になってきます。

日本は黙っていても伝わる文化、察する文化です。

それも素晴らしいし、日本の好きな文化の一つでもあります。

でもこれからはますますグローバル化の時代だと思いますので、会社だけではなくて、学校でも日本のやり方ではもうこれ以上、沈黙は金では通用しないところもあるのかなと思います。

アメリカ生活を終えてからは、「日本ではこうだけど、アメリカではこう。では相手を嫌な気持ちにさせないようにするにはどうやって理解してもらえば良いかな」と日々考えて相手と話したり接したりできるようになりました。

その対象は職場のスタッフや家族でも同じです。

現在7歳になる娘がいるんですけれども、必ず何かを訴えるときは、理由を付け加えさせています。

娘から例えば「テレビが見たいんだけども」ってお願いをされたとしたら、私は許可を出しません。

じゃあ私が「どうしたら許可を出してもらえるか、自分の気持ちを説明してごらん。考えて話してごらん」というように促すようにしています。

日本だとそんな話し方をする人がいたら、言い訳がましくなってしまうのかなという不安も少々ありますけれどもね。

今後、娘や息子が高学年くらいになったら、アメリカでなくても良いんですけれども、早めに留学をさせて言葉だけではなくてたくさんの人と出会ってもらって、色々なことを感じて学んでほしいと思っています。

その際は私が留学時代に辛かったことや苦労したことを踏まえて、色んなことをサポートしていけるんではないかなということで、そういうところは期待しています。


留学をして失敗したと思ったこと

本当にロスでは失敗の連続だったんですけれども、これはシリアスな話というか、真剣にちょっと重い話になっちゃうんですけれども、一番は留学中につらくなったら無理せずに日本に一時帰国をすべきだと思います。

私はそうすべきだったんですけれども、しませんでした。

私のアメリカ生活は語学留学から始まり、カレッジに編入、そして卒業して結婚、出産、育児、そして再就職といった人生の大きなイベント続きでした。

私にとっての最初の3年間の学生生活が特につらかったです。

なぜかというと、いま考えればなんですが、なんだか自分って何なんだろうといったアイデンティティを喪失したような感覚だったからだと思います。

留学前の自分は社会人として独り立ちして、職場でもそれなりにも活躍していました。

友達付き合いに恋に仕事にと充実した20代を送っていたんだと思います。

でも仕事を辞めてアメリカに来た途端、社会人としての肩書きが全くなくなってしまって、「言葉も全くままならないただの20代日本女子」になってしまったことが嫌だったというか。

この時に仕事をして自立していることが、どれだけ自分の自信になっていたかっていうことを思い知りました。

そんな落ち込んでいたときに、大好きだった祖母が倒れてしまいました。

もうカレッジに入学をしていたんですけれども、休学をする勇気もないまま、日本へはお見舞いへ戻りませんでした。

そしてアメリカにいる間に、祖母はそのまま息を引き取ってしまいました。

お葬式で祖母の顔を見ながら、自分の愚かさというか「なんて自分はバカだったんだろう」と自分を責めたりもしました。

その後にカレッジに戻り、学業を続けたんですけれども、一年くらいは部屋の片隅で泣いて過ごすこともありました。

もしもう一度あの時に戻れるんだったら、辛いと思ったときは長めに日本に里帰りする選択肢もあることを忘れないでほしいなと思います。

一度決めたら最後までと思うと、途中でエネルギーが切れてしまいますので、疲れたらいくらでも休学も出来るし、日本に帰ってきて家族や友人に会って、美味しいものをたくさん食べて、エネルギーを満タンにしてからアメリカで頑張った方が良いのかなと思います。

これは学生の期間が終わって育児をしているときも、やっぱり不安なことが多くて、初めての子育てだったりもするし、日本とは違うことが多々ある中で、私はその時はそんなに落ち込んだり不安になったことはなかったんですけれども。

中には生まれたての子どもと上の子を連れて、アメリカ人の旦那さんをアメリカに置いて一年くらい日本に「疲れたから帰る」と言って、日本でエネルギーチャージをしっかりしてまたアメリカに帰ってくるというカップルも何人かいました。

その間は旦那さんと子どもと奥さんとはバラバラに生活することになっちゃうんですけれども。

大切なのは無理はしないということですかね。


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