ベトナムに移住するにはハノイもホーチミンも魅力が足りない




今後のベトナムへの移住の可能性を探るため、ハノイとホーチミン、さらには中部のフエとダナンとホイアンにも足を運び、現地を確認してきた。

昨年、ホーチミンに仕事を見つけて駐在員として移住した知人がおり、既に半年以上現地で暮らしているということだったので、彼女にもこの国の良いところや悪いところについて話を聞いてきた。

元々、ベトナムへの移住については有力な候補というよりは、本格的に住みつくというよりも、数か月程度のロングステイをする先としてのオプションとして使えないかと考えてきた。

というのも、ハノイやホーチミンといった大都会は、東南アジアによくありがちなバンコクの劣化版となりやすく、インフラの面でも、食事やエンターテイメント等の利便性の点でも、タイとベトナムを比較した場合に、どうしても明らかな差が付いてしまいがち。

また、ホーチミンのタンソンニャット国際空港はともかく、ハノイのノイバイ国際空港の場合は空港からの距離も遠く、他の国に旅行に行くのも一苦労となる。

しかも、両都市とも地下鉄等は通っていないので、基本的に移動はタクシーになるが、ベトナムのタクシーの評判の悪さはなかなかのもの。

実際現地に行って、比較的信用できるとされているマイリンタクシーやピナサンタクシーを利用してみたところ、問題はなかったが、それ以外のタクシーが空港で割り当てられた時は、明らかに価格を上乗せして交渉してくるし、バイクタクシーという選択肢もあるが、ベトナムの場合はホーチミンやハノイだと、ヘルメットの着用が乗客にも義務付けられているらしく、使いまわしになっているので、衛生的にも不安が残る。

ブラジルにおいては、柔術等の寝技ありの格闘技の世界で、頭皮の感染症が広がり、しかもそれをブラジルに修行に来た外国人が母国に持ち帰るという状況になったことがあるらしいが、ベトナムのバイクタクシーもそういったことがないとは限らない。

そう考えると、車の方のタクシーもバイクタクシーも両方とも問題を抱えていて、マレーシアに住んでいた頃を思い返させる。

また、ハノイでApricot Hotelにチェックインした時には、親切なマネージャーでいろいろと話をしてくれたが、何度も繰り返されたのは、治安は悪いのでとにかくすりには気を付けろということ。


ホーチミンにおいても、日が暮れた頃に夕食をとりに出かけようとしたら、ドアマンがかばんを取られないように気をつけた方がいいと忠告してくれた。

現地の人がここまで過敏になっていることは珍しく、ハノイにしろホーチミンにしろ、ホテルが密集している街に宿泊したが、決して油断はできないと彼らが知らせてくれた。

もっとも街を歩いている上で、極端に治安が悪いと感じたことはなく、そこら中に修羅場があるというわけではないだろうが、現地で暮らす人の話で危険だという情報は無視することはできない。


生活費が安いという話もあるが

ホーチミンのホットポット
ベトナムに限らず、東南アジアへの移住において度々話題にされるのは物価の安さで、それを理由に日本から引っ越す人もいる。

しかしながら、現在の為替レートを考えると、ベトナムに移住したからといってハノイやホーチミンのような大都市で、外国人向けのコンドミニアムを借りて住んだ場合、そこまで安くなるものではない。

家賃が10万円以上のコンドミニアムもざらにある。

確かに、現地のベトナム料理を屋台で食べるのであれば、100円以内で済むことすらあり、フォーが100円弱だったり、バインミーが150円だったり。

ただし、どれだけの期間そういった食生活に耐えられるかということを考えた時に、せいぜい1か月位ではないかという気がする。

もっとも、ある程度我慢をするという前提であれば、更にそこから数か月、ローカルレストランで済ませることができるだろうが、私のマレーシア時代の経験だと、ローカルフード中心だと半年でもううんざりしてしまった。

もちろん、ホーチミンにしろハノイにしろ、ベトナム料理以外の選択肢もあって、ステーキやパスタ、ハンバーガー、ピザ等の欧米由来の西洋料理も入って来ているし、和食レストランも進出している。

ホーチミンだとレタントン通り周辺が日本人街と呼ばれており、ぎゅう丸、春夏冬、花さ伊、大ちゃん、虎さん、とみだや等が軒を連ねる。


もっとも、ホーチミンやハノイの和食レストランのレベルはいまいちなところが多いという悪評ばかりを耳にするが(上記の店のことではなく、一般論として)、それでも現地で暮らす日本人にとっては大きな助けになるし、中にはおいしいという噂の店もあるので、現地でおすすめの店を見つけることができれば、快適な滞在の
もっとも、ベトナムで和食を食べたければ、基本的に日本で食べるのと同等か、それ以上の金額になる。

屋台を中心にしたローカルレストランをいかに使うかが、食費を節約するための鍵となるが、正直なところ、わざわざベトナムに行かなくても、より選択肢が多くて食においても洗練されているタイで暮らした場合でも、生活費は大して変わらず、更に言えば、ホーチミンやハノイの街をタクシーで移動するぐらいであれば、バンコクをスカイトレインや地下鉄で移動する方が、交通費も安く済む。

さらにタクシーでトラブルに遭うリスクも減らせる。

コンドミニアムを比較した場合には、ベトナムの方が若干金額が安く、家賃が2割程度下がる印象は持っているが、それ以外のところにおいて、これらの街に住む理由がいまいち見つからない。


ビザは何とかなりそう

ホーチミン
現地駐在の知人は、当然ながらワーキングビザを取ってベトナムに移住したが、それ以外であってもこの国にはいくつかの制度があり、私のように個人でビジネスをしている場合でも、どうにかなる可能性は十分に感じている。

しかしながら、その点についてビザ業者等に詳細を確認するには至っていない。

というのも、そこまで細かい条件をチェックする以前に、ホーチミンやハノイに移住するというメリットを感じていないから。

この両都市の中では、ホーチミンの方が住みやすいという印象を持っているが、それにしても1年間住みたいと思うような街ではない。

むしろ可能性を感じているのは、3か月間滞在できる観光ビザ。

一度出国したら無効になるシングルエントリーのタイプと、期限内なら何度でも入出国できるマルチプルエントリータイプのものがある。

3ヶ月の期間があれば十分だと思っているし、逆にビザなしで入国した場合には、わずか15日しか滞在できないので、これではさすがに短すぎる。

そう考えると、本格的に移住のためビザを取るというよりは、観光ビザを取得して、3か月程度の滞在に留めるというのが、ベトナムの住環境としての上手な活用法ではないかと考えている。

そして、その場合の滞在先は、ホーチミンでもハノイでもなく、その真ん中にある中部の街、フエやダナン、ホイアンに引き付けられている。


ベトナム中部の魅力

フエの王宮
今回の移住の下見のための縦断において注目していたのは、フエとホイアンだった。

空港があり、交通の要所にもなっているダナンにも立ち寄ったが、ここはあくまでも利用の為に行っただけで、特に何か可能性を感じていたわけではない。

街がコンパクトで、空港からも近く、ミーケービーチもあって、それなりに居心地は良さそうではあったが、特にダナンにロングステイをしたいという気持ちはなく、何より引き付けられたのはフエだった。

フエのフバイ国際空港は、名前だけは国際空港となっているものの、どうも国際線の就航が今現在の段階ではないらしく、国内便ですら、ホーチミン行きとハノイ行きしか就航してないという閑散とした状況。

しかしながら、ほとんどの国際線が、ハノイ、もしくはホーチミンを経由しなくてはいけないことを考えれば特別劣っているわけではなく、むしろ市内までのアクセスの良さということを考えれば、決して悪くはない。

しかも、観光ビザを取って3か月滞在するという場合には、わざわざその間に他の国に旅行をするということも考え難いので、そう考えてみると実質的に国内空港であっても、空港があるということ自体が十分な強みになる。

特に同じ古都のホイアンには空港がないため、これはフエの強み。


そして、ホーチミンやハノイの大都会と比べてフエの良いところは、市内がコンパクトにまとまっているので、基本的には徒歩圏内で生活を完結させられるということと、空気が汚くないということ。

不思議なもので、フエの街には電気自転車がそれなりに走っている。

もちろん、普通のバイクも多いのだが、ハノイにしろホーチミンにしろ、電気自転車を見かけることはほぼなかった。

当然ながら、バイクの方が大気汚染を進めていくし、そもそも、車やバイクの台数が全然違うわけなので、フエの方が空気がきれい。

もっとも、ホテルが密集しているような市街であればそれなりの交通量があるので、田舎に行ったときに感じるような緑の匂いとか、清々しい新鮮な空気とまでは言わないが、マスクだと排気ガスの臭いにさらされ続けるベトナムの大都市とは明らかに一線を画している。

そして、フエの場合、多くの外国人観光客がやって来るということで、それに向けてのレストランも多く、一通り洋食を食べることができるし、一応和食レストランも何軒か見かけた。

街の規模や店の数を考えると、あまり和食レストランには期待はできないが、それでも一通り洋食系の店は揃っているので、3か月位であれば問題ない。


また、フエやホイアンは、年間気温を見てみればよくわかるが、東南アジアにありがちな年間を通して最高気温が30度を超えるという常夏の街ではなく、10月から3月までは最高気温でも30度を下回り、最も寒い1月だと23度程。

この気候は注目に値する。

特に年が明けてからは、降雨量も下がるので、1月から4月位までが滞在には適したベストシーズンとなるだろう。

さすがに気温がそこそこ低くても、雨ばかりでは住み心地が悪いので、年末よりは年始の方が向いていると思われる。

もはや東南アジアに移住する場合、暑さは我慢しなければいけない要素だと思っていたし、高地のような場合でなければ、それを避けることはできないと思っていたが、フエやホイアンというのは例外。

もっともこれはハノイにも当てはまることで、ヒマラヤからの冷たい風が流れ込むことがこの気温の低さの原因のようだが、住環境として考えた場合、やはりハノイよりもフエの方が治安も良く、空気も相対的にきれいで、のどかな空気が流れている。

こういったところで、涼しい時期を選び、3か月ほど静かに暮らすというのもおもしろい。

しかも、ヨーロッパのように10時間以上のフライトをしなければいけないわけではなく、タイからもハノイもしくはホーチミンを経由しなければいけないのでトランジットの時間がかかるとは言え、フライトの時間自体は4時間ほどで済むので、そういった意味でもおもしろい。

物価は、若干ホーチミンよりは安いといった程度だが、ホテル代に関しては、3割から4割位下がる印象なので、仮にフエやホイアンに3か月滞在するとしても、わざわざコンドミニアムを探す必要もなく、ホテル暮らしをしたとしても、それ程大きな費用にはならない。

もちろん、ぎりぎりまで生活費を下げたければ部屋を借りた方がいいだろうが、わざわざそこまでしなくても、十分にホテル代が安いことを考えると、手間暇をかけるよりもそうした方が良さそう。

これまで、フィリピンやマレーシアにコンドミニアムを借りてがっつりと住んでみたこともあるが、ここ最近は、各国を転々としながらホテル暮らしをしている。

その中で、3か月間じっくり腰を据えて滞在できるというのはおもしろい選択肢だし、来年の初旬には、フエやホイアンを中心に滞在してみたい。


ベトナムに3ヶ月滞在してみた

ホイアンの日本橋
上記のベトナム縦断の旅の後、3ヶ月のシングルエントリーの観光ビザを取得し、中部の3都市を訪れることにした。

対象となるのはダナン、ホイアン、フエ。

まずは香港からダナン国際空港への直行便が出ていたので、金融情報を香港で得た後でダナンへ直接飛んだので、わざわざホーチミンやハノイを経由せずに済んだ。

なお、出国のときはフエからホーチミンのタンソンニャット国際空港を経由し、バンコクへ出る予定。


ダナンは10日ほどミーケービーチ近くのホテルに泊まったが、そこら中で工事をしていて騒音がひどい。

開発の真っ只中なので、後10年弱で環境が整備されるというところだろう。

そうなったらダナンの移住先としての魅力も高まるのだろうが、現状では道も砂や泥で汚れているし、住環境としてはいまいち。

ミーケービーチはパブリックビーチなので、ホテルのプライベートビーチが大半のペナンのような島に比べると住民も自由に使えるのはいいが、それ以外の魅力はいまいち。


続いてはホイアンに向かった。

この街は夜になるとトゥボン川沿いの街の中心部がランタンやレストランの灯りで彩られ、とても幻想的になる。

美しい街だし、アクセスがいまいちなのにベトナムの中でも人気の観光地である理由がよく分かる。

ただし、ホイアンを移住先として見た場合、歩道にはバイクが停まっていて頻繁に車道に出なくてはいけないし、バイクの交通量はハノイには程遠いにしても多く、クラクションはそこら中で鳴り響いている。

3ヶ月を上限としたロングステイの範囲ならともかく、本格的な移住となるとこの環境はストレスになる。

やはり観光ビザで滞在できる範囲で、気候の良い涼しい時期にちょっとしたロングステイをするぐらいがいいのではないかと。


こうしてハノイ・ホーチミン・ダナン・フエ・ホイアンと主要都市を見て周ったが、本格的にベトナムに移住する気があるかというと、そこには魅力を感じられずにいる。



最後に

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

このブログを通して私が伝えたかったのは、
自由に生きるための方法。

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