オーストラリアに移住して日本人が仕事をしていく上での現実


以下はシドニー移住者の読者さんからの投稿

オーストラリアに移住してからの仕事探しの現実ですが、オーストラリアで日本人が働いていくには日本人しかできない仕事というのでなければ採用されるのは難しいと思います。

まずビザの問題もありますし、外国人がローカルの人の仕事を奪うという環境には国はさせません。日本人にしかできない仕事、例えば日本人相手の観光業、ガイドですとかホテルのフロント、日本人系のお土産屋さんですとかレストランそれから日系企業、日本語教師も多少ありましたけれども、そういった仕事に限られるかと思います。


やはりシドニーで採用されるに当たって英語がすごく大切で、仕事の中で使う英語というのはやはり早口ですし、かりにレストランのウェイトレス、単純な会話しかしないと私もあまくみていたのですけれども、あったとしても急いでいるときに指示される英語ですとか、怒鳴るような英語。

そういったものはやはり状況によって変わってきますので、落ち着いて座って話す英語と、歩きながら話す英語というのはぜんぜん違います。そういった意味でも、やはり仕事をするときに使う英語というのは難しいかと思います。

私も移住後にシドニーの旅行会社の面接を一回受けてみまして、そのときは落ちました。

三ヵ月後にもう一回チャレンジしまして、ある程度英語力も上がったということで採用されたので、そのへんは難しいと思いました。

オーストラリアの中でもシドニーとか大きな都市ですと、オーペアという住み込み形のバイトがありまして、子供がいる家庭ですと子供さんの面倒を見たりですとか、ご飯を作ったりとか洗濯掃除をしたりと、おうちの中の仕事をするという職種もあります。

これは逆にあまり英語力は問われないで、そういった家事力を問われるのですけれども、住み込みで住居費無し、ご飯も付いている。一週間ごとにお小遣いのような手当てだいたい100ドルから150ドルくらいのお手当てをもらって生活をしていくという形です。

はじめ私もオーペアをしたのですけれども、慣れるまではオーストラリア人家庭に一緒に住んで、彼らと生活の中で英語を向上させていくこともできますので、そういった形で住むのもいいかと思います。

このオーペアで仕事を得てメルボルンに移住し、その後現地就職した知り合いもいますが、最初のうちは他人とは言え人が家にいるのは安心だったそうです。もちろん、いきなり会ったこともないオーストラリア人との共同生活、というか居候になるので最初のうちは大変だったと思いますが。

日本語教師も多少ありましたけれども、やはり学校が少ないということで、移住後の仕事としては難しいかと思いました。

もう少し観光地、シドニーももちろん観光地なのでガイドもありますけれども、例えば、ケアンズですとか、もう少し海のほうに行きますと、ダイビングのインストラクターのような仕事もあります。

オーストラリアはグレートバリアリーフもあるので、世界中から観光客が集まってきます。もちろん日本からも、シドニーやメルボルンのような都市部はもちろん、ケアンズやゴールドコーストもジェットスターのCM等でよく流れていたのを覚えています。最近の日本のコマーシャル事情はわかりませんが、日本人にとっても人気の旅行先なのはこちらで暮らしていても感じます。

ただ観光業の人たちはツアーを売っていかなければいけないので、そういった営業力がないとなかなか難しいかと思います。

単純に旗を持って中継地点を通りながら、一日の終わりのゴールを目指すというだけでは足りないので、ツアーガイドも適性がないと続かないようです。


難しいのは、ゆくゆくは首を切られてしまうという現実がありまして、オーストラリアで仕事ができない人は、やはりすぐ首になってしまうという厳しいところもあります。

例えばレストランですと、ウェイターウェイトレスさん、楽かと思うのですけれどももともとお給料の設定がチップを含んだ形になっていますので、時給が低く設定されています。

チップをどれだけもらったかによって、お給料プラスαの部分の上がり下がりが決まってきます。

板前さんのような作るほうの仕事の方だとそういったことはないのですけれども、仕込からメニュー作り、店員の指導、そういったものまで全てやらされるパターンが多いと思います。

お店に日本人一人ということで、日本食レストラン作りを目指している人であれば、そういったことも認められるのではないかと思います。


あとはオーストラリアのホテル関係ですと、日本人のお客様のお世話ということになるのですけれども、やはり日本からいらっしゃいますと、英語はできなかったりしますので、その人だけがすべて頼みということになります。ガイドさんは夜中でも電話がかかってきたりとか、そういったこともあるようなので結構大変かと思います。

シドニーのホテルのフロントなどそういった仕事でも分割化されていませんで、ゼロから十まで全てができなければならないといった仕事配分になっているかと思います。

ですので、同じオーストラリア人であっても、例えばAさんはこれ担当とか、Bさんはあれ担当とか分割化されていると思うのですけれども、日本人の場合は日本人のお客様の面倒をすべて見るといううえで、すべてができなくてはならないという役割分担を持っています。

オーストラリアは時給が高いので、仕事の条件は良さそうに見えるかもしれません。労働に対する意欲も日本人のように高くなく、責任感や仕上がりの完成度も適当さを感じる部分はあります。

ただ、こちらに移住して継続的に働くとなると、異文化ということも含めてかなりの覚悟が必要です。あとは物価も高いので、ちょっとリッチに外食をしようとしたりすると、日本にいた時よりもお金が飛んでいってしまうので、賃金が高いというのは現地で暮らしていると、いまいち実感がありません。




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執筆者、伊田武蔵
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