クアラルンプールは移住先としてバンコクのスペア以上になれるのか




年末年始をクアラルンプールで1ヶ月過ごしたり、以前にも約1ヶ月弱をクアラルンプールで過したことが何度かある。

それに対してバンコクについても、ビザなしで滞在できる30日ギリギリまで滞在したり、クアラルンプール以上に何度も訪れている。

これまでビザのことを考えると、マレーシアの場合、MM2Hビザを取っているので、事実上無期限で暮らすことができるのに対し、バンコクの場合、ビザなしの30日しか滞在できないという問題があった。

その後、イージーアクセスやエリートカードが復活したことによって、お金と少しの手間をかければ、タイにも5年または20年住むことができる権利を得られるようになった。

とはいえ、金額はそれぞれ50万バーツと200万バーツなので、決して安いものではない。

更に言うとこれは、預貯金や不動産等の購入費用ではなくて、イージーアクセスやエリートカードの購入費であり、戻ってこないお金なので、尚更出費としては小さなものではなくなる。

ヨーロッパ等で投資ビザを取る場合は、だいたい不動産や特別な国債を、一定金額以上購入することが条件になっているが、このお金というのは、あくまでも不動産や国債の購入費であり、時期がくればそれらを売却することによって、場合によっては利益を得られることもある。

それに対してタイに支払うお金というのは、全く戻ってこないわけなので、若干事情が違う。

こうしてマレーシアは自由に住むことができて、タイの場合はどれだけ思い焦がれようと、それは一方的な片思いのようなもので、向こうから拒まれているという状況が続いていたのに対し、現在では、イージーアクセスかエリートカードを取ることによって、その思いは成就する条件が整った。

そうなってきた場合、クアラルンプールもバンコクも、移住先として両方とも候補になるわけだが、明らかにクアラルンプールというのは、2軍というかバンコクのスペアぐらいの住み心地にしかなっていないという風に感じる。

これは基本的にあらゆる面で言えることで、例えば和食のレベルについても、明らかにバンコクの方が美味しいものがそろっている。

先日もエカマイのゲートウェイというショッピングモールの中にある、ナギヤという居酒屋で、魚介系スープのもつ鍋や、焼鳥を食べてきたが、完全に日本と変わらないレベルの味だった。

更に言うと何人か日本人のスタッフもいるようだった。

このショッピングモールの中だけを見ても、和食レストランというのはいくつもあって、ただいまとか、後楽園とか、京ロールとか、旬の舞とか、そういった店がまだ他にもいくつかあった。

クアラルンプールも、パビリオンの中にある東京ストリートを初めとして、和食レストランはあるものの、イマイチレベルが高くないところが多い。

更に言うと、コストパフォーマンスということで考えても、なぜかクアラルンプールの方が割高になっている。

これは人件費を考えても、自然な話で、ざっくり言うと、バンコクのバイトの時給というのが100円ぐらいなのに対して、クアラルンプールは約200円。

明らかにタイ人の方が接客に向いているにも関わらず、マレーシア人の方が倍の時給を取っていることになる。

特にインド系のマレーシア人の愛想の悪さというのはひどく、接客なのか恫喝なのか威嚇なのか、よくわからない態度の店員すら頻繁に見かけるし、買物に行くのが億劫になる。

いっそうのこと全て自動レジにしてもらったら、随分とマレーシアは居心地がよくなるのではないかと思うほど。

当然こういった人件費というのは、美容院やマッサージの費用にも反映され、バンコクでオイルマッサージや、足裏マッサージを1時間受けると、だいたい700円から800円ぐらいなのに対し、クアラルンプールの場合であれば、1600円から1700円ぐらいが相場ということになる。

更に、交通インフラということを考えても、どちらも地下鉄やスカイトレインを持っているが、乗っている時の安心感というのは、バンコクの方が数段上。

こういったことを考えても、現在の地点でのクアラルンプールの2群間は否めないし、今後5年や10年の単位で、バンコクに追いついたり、起こしたりするということは、まずはなさそうな模様。



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執筆者、伊田武蔵
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