爆買いをはじめとして、日本に大挙して押し寄せてきている旅行者といえば中国人のイメージが強いが、実を言うとフィリピン人も前年比でみると急増している。
2015年の年間を通しての宿泊旅行統計調査の結果として、中国人は2014年から111%増え、伸び率は第一位。
フィリピン人が伸び率第2位で、59%の増加。
第3位は韓国人で57%の増加となっている。
これは宿泊者数なので、単純に入出国をした人数ではなくて、一人当たりの宿泊数が多くなるほどに順位が上がっていくことになる。
例えば3泊の人が10人であれば30人扱いになるが、1人しかやってこなくてもその人が40日泊まっていれば40人の扱いになる。
こうした日本への旅行者の増加には、外国人から見て日本が観光資源として魅力的なコンテンツを多く保有しているだけではなく、円安の影響も挙げられている。
フィリピンの物価に比べれば日本の旅費は高いはずだが、為替の関係でいくらかは割安感が出ているのは事実。
香港や台湾の実業家からは、今はとにかく日本で買い物をするのが安くてたまらないという話も聞く。
中国は国内需要がおろそかになっていることを懸念して、爆買いをしても得にならないように飛行機の預け入れ荷物の金額をあげることを検討しているという報道もあった。
また、バンコクに足を運んだ時には、BTS(スカイトレイン)の中や外に日本旅行の広告が載っていて、東京や京都だけではなく、日光等も紹介され確実に認知度が上がっているという印象を受けた。
そういえば、昨日チェンマイのウサギカフェに行ってきたのだが、ウサギの頭を撫でていたらスタッフの一人に話しかけられた。
少し話をしていたのだが、私がチェンマイに何日くらいいるのかとか、どのくらい前に到着したのかといったことを聞いた後、一度日本に行ってみたいが、まだ行ったことがないという話だった。
友人がタイ人向けにモバイル端末の貸し出しをしていて、日本に旅行をするタイ人の中では最も大きなシェアを誇り最王手となっている。
こういった旅行ブームは為替によってひっくり返ってしまうこともあるので、今後どうなるのかはわからないが、先日ベトナムのダナンでも感じたのは、入ってくる観光客の質をコントロールできないと観光のリソースはあっさりと枯渇してしまう。
例えば、伊勢神宮で中国人が我が物顔で大騒ぎしたり、マナーも何もない状態でばか騒ぎをしながら写真撮影をしていれば、そこに神聖さは備わらなくなる。
これは机上の空論ではなくて、実際バンコクのワット・プラケオというタイで最高峰の寺院で見掛けたこと。
中国人の団体が混雑しているワット・プラケオの一角で他の観光客を無理やりせき止めて写真撮影をしていたが、こういった集団を野放しにしておくと、まともな感覚を持った人が寄り付かなくなる。
目先のお金を取るのか、それとも本当の意味で観光資源を守るのかによっても、今後の日本の観光業の未来は変わってくるだろう。
なお2015年の延べ宿泊者の総数は5憶545万人ということ。
これは人数と宿泊数をかけたものなので、別に5億人が入国しているという意味ではない。
またこの数字には日本人の旅行者も含んでいるので、外国人の延べ宿泊者の総数のみに絞ってみると、6,637万人となっている。
この数字は2012年と比較した場合には、3倍という急増傾向がみられる。
先ほどの伸び率は中国、フィリピン、韓国という順だったが、延べ宿泊者数の絶対数でみると中国、台湾、韓国、香港、アメリカと続く。
そして、この5か国だけで全体の約7割を占める結果となっている。
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