アメリカ旅行の注意。大都市の近くに危険エリアが・・・

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アメリカに旅行に行く際に注意すべきこととして、
まずは何よりも安全面の問題がある。

たとえば、ニューヨークでもマンハッタンの一部を除けば
危険な雰囲気が漂うのは肌で感じられると思う。

そうした場所であれば、
適切な注意も払いやすいし、
そこそこのリスクで済む。


たしかに日本に比べれば安全度は大きく下がるし、
先進国の中でも決して安心とは言えないのが
ニューヨークやワシントン。

アメリカの中でも都市によって治安状態は大きく変わるし、
東海岸と西海岸では時差があるほど離れているので、
1つの国とは言っても環境が同じとは言い難い。

そのため、あらかじめ安全な街に行くのも
効果的な安全対策ということになる。


ただ、より心配なのは、
うっかり危険地域に足を踏み入れてしまうこと。

たとえばフィラデルフィアやワシントンDCも
そこまで安全な雰囲気はないし、
特にワシントンDCは首都でありながら
地下鉄もボロボロでいかにもあやしい。

しかし、もっと問題なのは
付近にアメリカの中でも特に注意すべき危険地域を抱えていること。



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地下鉄で通過するのも危険なアナコスティア


ワシントンDCには地下鉄網が整備されているが、
その中にグリーンラインという路線がある。

この路線の利用で注意しなくてはいけないのが、
南東部に行くとアナコスティア川を渡る。

川の向こうがアナコスティア地区だが、
ここはアメリカの中でも特に治安が悪い場所。

しかも、このエリアの向こう側にホテルがあったりするので、
事前に知識がないとうっかり予約してしまう。

実は私自身がこれをやってしまった。


フィラデルフィアからメガバスでワシントンDCに来てから、
まずはホテルを目指して地下鉄のグリーンラインに乗車。

車内の荒んだ空気にまずは警戒心を抱かざるを得なかった。

とても先進国とは思えない車両に、
今にも強盗が襲ってきそうな空気感。

スリや置き引きのように隙を突く犯罪よりも、
堂々と銃や武器を突きつけてきそうな嫌な感じがある。

周囲を見ても、スマホやタブレットをいじっている人は皆無。

あの空気の中でそんなことをしたら、
狙ってほしいと言っているようなものだろう。


東南アジアのバンコクやクアラルンプールの地下鉄の方が
よほどきれいでのどかな空気が流れている。

バンコクではスマホをいじっている人が多く、
それができるだけの安全が確保されている。

しかし、ワシントンDCのグリーンラインでは
そんな悠長な行動が許されないのは本能的に察知できた。

周囲に注意を払ったところで、
いざ狙われたらどうにもならないのだが、
それでも最善を尽くす必要はある。

結果、スミソニアン博物館を3日かけて周ったが、
事件に巻き込まれることはなかった。


とは言え、アナコスティアは足を踏み入れないのはもちろん、
地下鉄で通過するのも避けるべきというのは
肌感覚で痛感した。

凶悪犯罪が多発しているエリアなので、
たとえ昼間であっても立ち入りは推奨されない場所。

アメリカには、いまだにそんな街がある。

アナコスティアよりも郊外にホテルはあったが、
途中でこれだけの危険地帯を越えるだけでも
リスクが高すぎだと感じた。



全米でもっとも危険なカムデン


フィラデルフィアは比較的安全なイメージがある街で、
ニューヨークやワシントンDCよりは相対的に治安が良さそうだが、
カムデンというエリアは別。

FBIが発表した
The Most Dangerous Cities in the United Statesというデータがある。

順位は以下の通り。

1. Camden, New Jersey
2. Flint, Michigan
3. Detroit, Michigan
4. Oakland, California
5. St. Louis, Missouri
6. Cleveland, Ohio
7. Gary, Indiana
8. Newark, New Jersey
9. Bridgeport, Connecticut
10. Birmingham, Alabama

これを見ても分かる通り、
トップにカムデンがランクインしている。

カムデンがアメリカでもっとも危険だと
FBIがお墨付きを与えたことになる。

ちなみに、アナコスティアが川の向こう側だったのと同様に、
カムデンもデラウェア川の東側。

試しにホテルでどんな場所か聞いてみたら、
レセプションのスタッフが怒り出すぐらいの勢いで
「用がないなら絶対に近づくな」と説得してきた。

私も興味本位で危険エリアに侵入する気もないし、
フィラデルフィア美術館とバーンズ・コレクションを見て
さっさと次に進もうと思っていたのだが、
あの反応を見るとよほどなのだろうと察しがついた。


アナコスティアやカムデンのように、
うっかり立ち入ってしまう恐れすらある位置に
危険地帯が広がっているのがアメリカ。

注意を払っても払い過ぎということはない。


なお、ニューヨークのハーレムに関しては
治安が改善されて観光客が立ち入れるレベルになっている。

私も空港からバスに乗り、
地下鉄への乗り換えでハーレムに行ったが、
雰囲気は悪いものの歩けないほどではなかった。

長居はしたくなかったし、
足早に地下鉄の駅へと向かったが。

雰囲気としてはフィリピン・マニラの中でも
街並みのきれいではないエリアに似ていた。

ただし、そこら辺を歩いているのは
小柄なフィリピン人とは違い、
屈強な体格をしたアメリカン人。

より危険な印象だった。


ある意味、アメリカという国は
先進国が安全で途上国が危険という構図が嘘なことを
体現している分かりやすい例。

世界の超大国でありながら、
主要都市ですらまったく安心して歩けない。

東南アジアの主要都市と比較しても、
むしろニューヨークやワシントンDCの方が
危険な気さえする。

これはアナコスティアやカムデンのような
特殊な街を度外視した場合であっても。


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