今回は海外移住の目的や、
どうやって実現したかという手段について。
私は生活や仕事の必要性から
どうしても日本を出る必要があったわけではない。
自由な意思のもとでの選択だったが、
それゆえに切実な動機があったわけではない。
ということで、最初はハードルを下げたかった。
その時に関門となるのがビザ。
手続きの面で言えば、
海外移住においてもっとも重要なのはビザにほかならない。
イージーモードな国へ
最大の関門であるビザをできるだけ簡単に乗り越えるため、
とりあえずビザなしでも住み始められる国を選んだ。
具体的にはマレーシアで、
この国はビザなしの入国後90日まで滞在できる。
これでは3ヶ月弱にしかならないが、
途中で出国して戻ってくれば
再び90日が最初からカウントされる。
これを繰り返す算段だった。
当然ながら無期限で延々繰り返せる方法ではないが、
日本を出る前に挫折するのを防ぐためにも
最初のハードルを下げたかった。
どうやってビザを取るかを検討するうちに
面倒になって投げ出したのでは進展がないので。
そして、マレーシアに住み始めて1年が経過した頃、
MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という
リタイアメントビザの申請をした。
これが通れば、期限を気にせずに滞在できる。
が、そうするつもりはなかった。
MM2Hを取得した理由は、将来の備えのため。
日本に問題が起きても
海外で拠点にできる国を持つためだった。
マレーシアでは2年間の生活を送った後、
次はフィリピンに移住することにした。
こちらも当初はビザなしで入国し、
国内で観光ビザを更新するスタイルで。
住み始めて半年ほどたってから
永住権に当たるクオータビザを申請した。
移住の目的はなんだったのか?
マレーシアとフィリピンで暮らしてきたが、
海外に出た理由はそれほど変わらない。
目的は複数あるが、
まずは単純に海外生活への興味。
明確に住みやすいという確信もなかったが、
日本以外の国に住んでみることへの興味はあった。
どうやってそれを実現するかと考えると、
先程述べたようにビザなしで最初は滞在して
実験してみるのがいいという結論に至った。
暮らしやすくないと感じれば戻ればいいだけだし、
色々情報を集めて頭の中でシミュレーションするより
現地に行って滞在してみた方がリアルなフィードバックが得られる。
次に投資家として、
日本とはまったく市場環境の違う国を見ておきたかった。
経済が縮小する国と、
現在進行形で伸び盛りの国。
単純な数字の比較だけではなく、
現地の雰囲気や消費マインド等を含めて
実地見聞を行う目的があった。
これは旅行ぐらいのスパンの滞在でも
ある程度は実践できるもの。
ただし、本格的に海外移住をした方が
より長いスパンで、そして現地の生活に根ざして
観察を続けることができる。
事実、マレーシアやフィリピンで得たものは大きかった。
3つ目の目的として、
花粉症の間だけでも日本を離れて症状から解放されたかった。
私はスギ花粉に反応する花粉症なので、
例年だと2月途中からくしゃみや目のかゆみが止まらなくなる。
この時期を日本で過ごすのは苦痛でしかないため、
その期間だけでも海外に出ておきたかった。
もし移住して暮らし続けるのが厳しければ、
スギ花粉が飛ぶ2ヶ月程度の期間だけ
毎年日本から離れるライフスタイルも模索する予定だった。
その場合には、
どうやってそうした暮らしを実現するか、
どんな国なら滞在しやすいかも
見てくる予定でいた。
結果的には海外生活が続いているので、
スギ花粉の時期にうっかり日本に一時帰国しないことだけ
気をつければよくなった。
他にも細かい目的はいくつかあったが、
単純に環境が整っていたという要素は大きい。
海外移住をしようと思った時、
ビザ以外の面で立ちはだかる壁と言えば、
どうやって収入を得るか、仕事をするか、
という問題だろう。
駐在員のように会社の命令で
国境を越えて転勤する場合は別として、
自分の意思で行く場合には
現地で起業したり、就職したり、
投資で収益が発生するようにしたり、
年金生活をする人が多い。
私の場合、
自分のビジネスをすでに持っていたし、
日本にいなければいけないとか、
東京に住んでいないと続けられないものでもなかった。
そのため、仕事の面での障害が最初からなく、
すんなりと日本を出発できた。
その点で恵まれていたのは間違いない。
幸いなことに、
これまでマレーシアやフィリピンに来たことを
本格的に後悔したことはない。
途中でマレー料理に飽きてうんざりしたり、
近くにローカルフードしかないコンドミニアムを借りてしまって
少々辛かった時期はあったが。
すでにフィリピンの永住権も取得が完了したが、
まだ色々な国に住んでみたい気持ちが強く、
来月には台湾で暮らしてみる予定。
台湾は台北・台中・台南・高雄と縦断して
それぞれの街の住みやすさも下見が完了している。
その上で、1年ほど台中で暮らしてみようかと。
フィリピンもマニラとセブには住んだが、
ダバオやドゥマゲッティのように
興味のある街が他にもある。
いずれこれらの街に引っ越すこともあるかもしれない。
その時には、永住権の力を活かすことができる。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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