市内交通等について今回は語っていこうと思う。
2002年にカジノ産業への海外資本の参加を認めてから、
破竹の勢いで急成長を遂げ、
ラスベガスを抜いて世界一の規模に躍り出たのがマカオ。
コタイ地区のギャラクシーカジノやヴェネチアン、
古株のサンズやリスボア等が派手さを競うように立ち並ぶ。
物価も人口もうなぎのぼりの街で、
投資家ビザはすでに発給が終了してしまった。
ちなみに、マカオ国民には、
永住権取得者も含めて毎年給付金が支給されている。
カジノで入ってきたお金を国民に回すことで、
国民の支持を得ることにも成功している。
また、港珠澳大橋が完成すれば、
香港まで車で行き来ができるようになる。
世界的に見ても急成長を遂げてきた街であり、
今後も香港との連携でさらなる飛躍が期待される。
一方、お金が集まっている以上、
物価や生活費が上がっているのも事実だし、
お金目当ての犯罪者が寄ってくる面もある。
マカオで危険な場所は?
マカオは中国の一部だが、
一国二制度の元で別の国のような扱いを受けている。
たとえば、隣接する中国本土の街、珠海との間には
イミグレがあってパスポートチェックを受けることになる。
そのため、中国人でも無期限に滞在できるわけではない。
そんなわけで、スリのプロが中国からやって来て、
期間限定で荒稼ぎをしている例も。
私の知人の女性も、
サンズカジノの近くで1人で歩いていた時に
ふと見たらバッグに中国人らしいおばさんが
手を入れているのに気付いた。
信号待ちをしていたところで、
目があった瞬間に相手は逃げ出したらしい。
お金を持った観光客が中国からも、
周辺の各国からも集まってくるだけに、
スリや置き引きも同じように吸い寄せられてくる。
この点は常に注意が必要。
特に旧正月前の時期は危険度が増す。
というのも、中国人にとって旧正月(春節)は
帰省のための大移動が起こる時期。
お金が入用な時期なので、
それを盗みによって解決しようとする犯罪者も増える。
スリについては、
マカオのどこにいても要注意。
基本的にマカオの治安は良好な方だが、
この点は気をつけておきたいところ。
特に珠海と国境を接する關閘は危険度が高いが、
国境の向こうの珠海はマカオとは雰囲気も一変して荒む。
私も珠海で事件に巻き込まれ、
暴行を受けて顔面から流血する羽目になった。
また、新口岸カジノ街は
タクシーによるぼったくりが多いことで知られる。
カジノバスを利用したり、
それぞれのカジノのスタッフがいる乗り場を利用する方が
安全に移動ができる。
マカオにおいて、
メーターを使わず法外な金額を請求するタクシーは多い。
タイミングや天気によってはタクシー不足の場面もあり、
そうした場面ではなおさらこの傾向は顕著。
蘭桂坊はバーやディスコが多く、
場所柄酒に酔った人によるトラブルも起こる場所。
特に治安が悪い場所ではないが、
言葉の通じない相手との厄介事に巻き込まれないように
注意はしておきたいところ。
マカオは中国語・ポルトガル語が公用語なので、
中国語のできない日本人とマカオ人や中国人が揉めれば、
確実に日本人の方が状況を説明する際に不利になる。
周囲の助けを求めるにも、
警察沙汰になった際も大変なので
蘭桂坊に限らず、あらかじめ気をつけておきたい。
交通事情に関して言えば、
マカオは実質的に車が優先なので、
日本の感覚で道を渡ると交通事故に遭いかねない。
信号が青でも安全とは限らないので、
曲がってくる車にも注意を払っておきたい。
万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合、
警察と消防の電話番号は999、
旅行者用緊急援助は112、
在香港日本国総領事館は(852)2522-1184となっている。
なお、マカオには日本の大使館・領事館がないため、
香港の領事館が兼務している。
総じて言えば、マカオは治安が良好な部類に入る街。
過剰に警戒する必要はない。
香港よりは安い物価
マカオの通貨はパタカだが、
香港ドルと同じレートに固定されている。
つまり、1パタカ=1香港ドル。
ただし、香港ドルは香港でもマカオでも使えるのに対し、
パタカはマカオ限定。
そのため、両方の通貨を持っている場合、
パタカを優先的に消費しておきたい。
香港もマカオも物価が急上昇しているが、
それでも香港に比べれば安価。
たとえば、安くで止まるために
香港からフェリーで来る人もいるほど。
さらにホテル代を節約したければ、
隣町の珠海(中国)へ行く方法もある。
マカオの有名カジノホテルの例を挙げると、
リスボアホテルが一泊10,452円、
グランド・リスボアが17,590円、
MGMが18,897円、
サンズが17,663円。
西湾大橋または友誼大橋を渡って
コタイ地区のカジノホテルに泊まる場合、
ギャラクシーホテルが15,722円、
ヴェネチアンが18,496円、
シティ オブ ドリームズが12,909円。
カジノ以外もいくつか例を挙げておくと、
リッツカールトンが46,150円、
マンダリンオリエンタルが27,852円、
シェラトンが11,866円。
カジノホテルはカジノによって収益を挙げているので、
ホテル代は手頃な価格に設定されている。
さらにカジノ収益は一部のVIPが占める割合が大きい。
いかにVIPが多額の資金を
ギャンブルに注ぎ込んでいるかが分かる。
カジノ以外のマカオの名所に目を向けると、
聖ポール天主堂跡、セナド広場、聖ドミニコ教会、
モンテの砦、民政総署、媽閣廟、
聖ヨセフ修道院、聖ローレンス教会は無料。
マカオタワーは135パタカで、
バンジージャンプが2488パタカ、
マカオ博物館が10パタカ
パンダパビリオンが10パタカ、
マカオグランプリ決勝のチケットが350パタカから。
どうしてもカジノばかりが取り沙汰されがちだが、
実は狭い地域に世界遺産が30(建造物が22箇所、広場が8箇所)も
凝縮されている街でもある。
こちらも見応えが十分ある。
他にも旅行者に関係がありそうなところだと、
フットマッサージが45分で130パタカ、
ボディマッサージが45分で140パタカ、
映画が50パタカ。
物価とともに生活費も上がっているが、
ローカルな店よりも中級から高級なレストランのほうが
如実に価格が上昇しているのを感じる。
最近だと、
ローカルな食堂で夕食を食べても700円程度。
マカオはポルトガル統治下にあったので
ポルトガル料理の店も残っているが、
こちらは4人で行って16,000円ほどだったので、
1人当たり5000円以上。
カジノ内のレストランなら1人4,000円程度から。
ホテルのラウンジでカクテルを飲む場合は700円程度から。
なお、マカオは香港に比べるとドレスコードの規制はゆるい。
隣町でも、そこら辺のハードルは異なる。
市内移動はカジノホテルを無料で利用できるため、
それを使う人も多い。
有名カジノの他に、
フェリーターミナルや空港、イミグレのある關閘にも
送迎バスが出ている。
これらを上手に活用すると、
実質的に無料で移動できてしまう。
タクシーに乗った場合でも
正規の料金であれば安い。
初乗りは13パタカ。
しかもマカオは狭いので、
金額はたかが知れている。
カジノバス以外にも通常のバスもあり、
こちらは3.2パタカから。
その他のマカオの物価を見ると、
ビックマックが17.5パタカ、
スターバックスのカプチーノがトールで34パタカ、
コンビニのペットボトルの水が500mlで4.8パタカ、
コカコーラが330mlの缶で3.8パタカ、
青島ビールが330mlで3.6パタカ、
キリン一番絞りが5.8パタカ。
ビールの安さはアジアでもトップクラスで、
日本のビールでもマカオの方が安い。
これもカジノ収益で国庫が潤っているため、
酒税が安く設定されている恩恵。
歯ブラシも10パタカほどで売っていたので、
わざわざ日本から持っていく必要がない。
なお、向こう1ヶ月の航空券代を調べてみたら、
東京(成田空港)からはエアマカオで25,300円、
大阪(関空)からも同様にエアマカオで24190円が
最安値となっていた。
どちらも片道の料金。
香港に行く場合、
フェリーで約1時間半野距離で、
金額は140パタカ。
珠海には徒歩でもフェリーでも行けるが、
フェリーなら25パタカ。
珠海へフェリーへ行くメリットとしては、
スムーズに移動できることが挙げられる。
徒歩で關閘のイミグレを越えると
長蛇の列で待たされ、1時間以上かかる場合がある。
そのため、混み合うタイミングでは
フェリーを利用した方が早く移動できるため。
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