マニラの路上を歩いていると、とにかく車があちらこちらでクラクションを鳴らしているのを耳にする。
こういったことが横行しているため、本当に危険な状態なのか、それともただ単に鳴らしているだけなのか判別が付かないというのが、実際にマニラを歩いていると感じるところ。
例えばタクシーが通りすがりの人を呼び込むためにクラクションを鳴らすこともあれば、渋滞になっているところでイライラして憂さ晴らしにクラクションを鳴らしている光景も頻繁に見かける。
特にマニラの場合は、細かな渋滞はあちこちで起きているので、そこでのクラクションは非常にうるさい。
残念ながらそういったことが起きているために、危険を知らせる機能としてのクラクションの役割はかなり低下している。
とはいえ、これはマニラばかりに言えることではなくて、基本的に東南アジアの都市はどこも同じ傾向がある。
そして私が知る限りでは、この傾向が最も顕著なのはジャカルタ。
マニラと比べても3倍から4倍の頻度でクラクションが鳴らされ、さらにバイクの台数が多いので交通量がとても多い。
こうなってくるとクラクションを鳴らす運転手が多数揃えられてることになるので、年がら年中ひっきりなしにクラクションが鳴らされている。
しかもジャカルタの道は歩道との境界があいまいで、実際に危ないこともしばしばあるのだが、なにしろクラクションを鳴らされる度に振り向いていると、常に前と後ろ両方見ながら歩かなくてはいけないことになって、それはそれで現実的ではない。
程度問題の差はあるにしても、タイのバンコクも似たような状態になっている。
こういったことを考えてみると、やはり日本のように歩道と車道がしっかりと整備されて、ある程度安全に歩ける国は生活環境として優れているのだと改めて感じる。
さらにいうと、ベルギーやオランダのように歩道と車道の他に自転車専用のレーンが用意されている国を見ると、ますます生活環境としては快適なわけだし、こういった国であれば自転車も快適に乗ることが出来る。
私が日本を去ったあと、どうやら日本でも自転車は左側通行をしなくてはいけないと法律で決められて、罰則というのも設けられたらしい。
恐らく以前からそういったルールはあったとは思うのだが、事実上うやむやになっていた。
それが車道の左側を走らなければいけないということで、常に車が後ろから通り過ぎていくことになる。
これは自転車を乗っているとかなりプレッシャーだし、そういった意味では歩行者にとっては良くても、自転車乗りにとってはかなり危険な、そしてストレスになる政策であると思う。
残念ながら日本の道の環境を考えた時に、自転車専用レーンをつくれる場所というのはごく限られている。
そう考えてみると、もうすでにこれから都市計画を大幅に変更して整備していくことも不可能。
これはなかなか悩ましい問題。
話を戻して、マニラやマカティのクラクションの話ということでいうと、やはりこちらも罰則を設けてむやみにクラクションを鳴らすということを禁止するとか、徹底したルールを設定しない限り、改善は見込めない。
それによってフィリピンの国としての格が上がるわけだし、旅行者や移住者にとっての評判も上がっていく。
そうなれば結果的に外貨が流れ込んできて国としても財政が潤うわけだし、そういった政策をやってみてはどうかと思う。
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