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海外移住でバイリンガルになるには、
それなりの努力や環境の整備が必要。
勝手に外国語を話せるようにはならないし、
現地で暮せばそこの言語が身につくわけではない。
たとえば、マレーシアではマレー語が公用語だが、
私や移住仲間でマレー語が話せる人はいない。
学習しようとしている人すらいなかったし、
「ありがとう」や「おはよう」のような簡単な挨拶を除けば
片言のマレー語すら話せないまま。
マレーシアでは英語を使って生活していたが、
日本語と英語のバイリンガルになれるほど
英語が上達したわけでもない。
いろいろな国で海外生活を送っている人と会ってきたが、
大人で現地の言葉を話せるのは相応の努力をした人。
バンコク在住のTeruは一時期タイ語を学び、
レストランで店員さんとやり取りをするのには
不自由していない様子。
しかし、途中でタイ語の学習は辞め、
日々タイ人スタッフを率いて仕事はしているものの
それ以上の上達はしていないということ。
大人と子供では完全に事情が違い、
ただ海外に移住しただけでバイリンガルになれるほど
大人の脳は柔軟性に飛んでいない。
日本に来たプロ野球の助っ人外国人や
外国人Jリーガーでも日本語が話せる人はごくわずかで、
ほとんどの選手は話せないのと同じ。
まして仕事上の必要性に迫られるとか、
生活する上で欠かせないとか、
語学に並々ならぬ興味があるのでもない限り
現地の言葉なんて覚えないもの。
中学・高校・大学と英語の授業を受けても
片言の英会話ぐらいしかできないのに、
他の言葉を一から学ぶのは相当な時間と忍耐が必要なのだから。
ただし、子供の場合は話が違ってくる
友人一家に起きた言語格差
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初めて彼らと会ったのは、中国の珠海という街だった。
マカオと国境を接することや、
イミグレの目の前にある巨大な地下市場で知られる街。
友人の紹介でマカオで出合ったのだが、
彼らはその後、フィリピンのセブに移った。
大阪→珠海→セブと生活拠点を変えたことになる。
では、語学力はどうなったのか?
まず、夫妻はそろって英語が少しだけ話せて、
中国語はさっぱりという状況。
一方で小学生の子供は日本語・中国語・英語と
3つの言語を操るトリリンガルになった。
バイリンガルどころか、
セブで英語を覚えることでトリリンガルにまで成長した。
親子で同じ街に暮らしながら、
両親は日本語しか話せないまま、
子供は3つの言語を話せるレベルへ。
子供と大人の間にある差を典型的に表している。
もちろん、子供であれば海外に移住すると
自動的にバイリンガルやトリリンガルになるわけではない。
日本語学校に通わせ、
生活の中で日本語しか使わなければ
現地の言葉は覚えられない。
それでも必要に迫られた時には
子供の方が圧倒的に語学の習得が早いのも事実。
ただし、子供の場合はリスクも
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バイリンガル教育が抱えるリスクとして、
メインとなる母語の発達が
中途半端になってしまうことが挙げられる。
日本語と英語のように複数の言葉を話せるが、
どれも深い理解ができなかったり、
込み入った文章を読めなかったり、
論理的な文章を書けなかったりすると、
まずいことが起こる。
人間は思考の相当な部分を言語に依存しているため、
片言に近い語学力しかないと
深い理解や複雑な思考ができない。
いわゆる頭が悪い、あるいは知能の低い状態になってしまう。
あなたが英語を話せないのなら、
頭の中の思考を日本語から英語に切り替えて生活すると
ストレスな上に難しいことを考えられず、
思考が途切れ途切れになることが実感できるはず。
これはバイリンガル教育に失敗した時の副作用。
語学力はあっても知能レベルが低いとなれば、
将来に向けてあまり明るい兆候ではないだろう。
言葉は覚えて終わりではない
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一度バイリンガル、
あるいはもっと多くの言葉を使うマルチリンガルになっても、
その能力が一生続くと約束されたわけではない。
メンテナンスを怠れば、記憶は抜け落ちていく。
先程の珠海とセブに移住した一家の場合、
セブで生活するようになってから
中国語を使う機会がなくなった。
1年が経つと、
子供がずいぶん中国語を忘れている様子で、
あわてて香港に行って中国語を積極的に使わせたら
徐々に思い出していたという話だった。
大人になってから数学の問題を解こうとしても、
ブランクがありすぎて学生時代のようにはいかない。
それと同様に、あるいはもっと短期間で
習得した言語も忘れていくもの。
バイリンガルになって終わりではなく、
行きている間は常にメンテナンスが必要になる。
海外生活を続ける場合でも、
その言葉を使う国かどうかで話が変わってくる。
中国語を覚えたとしても、
英語しか使わないセブ生活を送っていれば
忘れてしまうように。
バイリンガルになることがゴールではなく、
それは一時的な到達点にすぎない。
その後も語学力を維持しようと思えば、
それ相応の環境を時折作らなければいけないため、
最初からそのつもりでコストを見積もる必要がある。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
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日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
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電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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