ブラショフの黒の教会に行ってきた



先日やってきたブラショフには、黒の教会というなんとも中二病を刺激しそうな名前の場所がある。

思春期をとっくに過ぎ、その頃の倍ぐらいの年齢になってもなお、余計なものをこじらせてしまいそうな魅力というか、魔力が黒の教会という名前に込められている。

どのようなおどろおどろしく、かつ荘厳なたたずまいをしている建築物であろうと思っていたら、実を言うと、すでに到着したその日に見ていた巨大な教会がそれであることがわかった。

正直なところ、外観は特に黒いわけでもなく、レンガ色がそのまま出ているだけなので、まさかこれがあの黒の教会だとは思わなかった。




中に入るには8レイ(約220円)必要で、撮影は厳禁。

そのため、内部の写真は撮れなかった。

中に入ってみたが、こちらはルーマニア聖教ではない教会なのではないかという印象を受けた。

理由は単純で、内装がブルガリア聖教やルーマニア聖教の教会よりも、日本人の感覚でも違和感のないようなタッチの絵で描かれていたり、それなりに装飾が凝っていたこと。

キリスト教の境界の中でも、ギリシャ正教系の教会は内装がシンプルで、カトリックのような華麗さはない。

また、宗教がも平面的なタッチで描かれており、独特な雰囲気が出ている。

信者以外にとっては、なんとも違和感が残る装飾になっていることが多い。

調べてみると、黒の教会はルター派の教会ということ。

さらに言うと、ルーマニアやトランシルベニアの中でも、最大級の教会だということだった。

黒の教会を出てから、昼食を取るためにそのまま旧市街に行ったが、ブカレストで学んだ教訓である、ルーマニアはピザだけが突出して美味しく、それ以外は非常に残念な料理が出てくることが多いという鉄則を守ってピザを頼んだのだが、残念ながらこれもハズレだった。

ブラショフでは、2回ピザを頼んだが、1回はブカレストの教訓通りマルゲリータを頼んだら、生地が中途半端な厚さで、サクサク感やパリパリ感があるわけでもなく、中途半端なもっちり感で、お世辞にも美味しいとは言えなかった。

2回目はマッシュルームのピザを頼んだが、こちらは確かファンギという名前だった。


これは生地のレベルは高いのだが、味付けが薄く、明らかに塩気が足りない気がした。

トマトソースを追加で頼むと、ちょうどいい味になるのではないかという気もしていたが、それを注文している間に冷めてしまうのが問題だった。

屋外の店だったし、かなり混み合っていたので、トマトソースを注文したところで、持ってくるまでには相当時間がかかることが予想された。

冷めたピザを食べるぐらいであれば、味が薄目の方がまだマシということで、そのまま食べたが結局イマイチだった。

こちらもルーマニアらしく、喫煙席しかない店だったので、できるだけ他のお客とは距離を取って隅の方に座ったら、あまり煙草臭くはなかった。

この町は、アイスが美味しい店でもあって、町中にあるジェラットリアであっても、3レイ(約90円弱で)アイスを食べることができる。

ピスタチオに似た外見のナッツのアイスであるとか、ベリー系のアイスとか、そういったものを食べたが、ベリー系のものが一番おいしかった。


ブカレストの不発感があったのでルーマニアへの期待値は下がっていたが、ブラショフや近隣のブラン城やはなかなか悪くなく、ただこの町で宿泊したホテルは、スタッフが妙に現金決済を求めてきたりとか、ごり押し感が強く、さらにシャワールームも床が妙にべこべことへこんだり、粗末な感じがして、その点は残念だった。

ホテルだけがよくて、それ以外がイマイチなブカレストとは好対照をなす印象が残った。



丘の上から見る黒の教会の街

黒の教会があるのはルーマニアのブラショフだが、ここはタンパの丘のふもとの街。



せっかくなので、登ってみることにした。



頂上からの景色



ブラショフはなかなか美しい街で、トランシルヴァニアを代表する街でもある。

どちらかと言うと、ブラショフという地名よりも、トランシルヴァニアの方が日本人にとって馴染み深い言葉だろう。

こんな街並みだった。





黒の教会が魅力的なのは事実だが、旧市街の街並み自体も一見の価値がある。

1つ惜しむべくは、交通アクセスが決して良くはないこと。

私はブカレストから長距離鉄道で行ったが、このブカレストの北駅が治安の悪さで有名な場所だった。

ひとまず、ブラショフの滞在を終え、次は同じくルーマニアのシギショアラへ。



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