チェンマイの賃貸コンドミニアム・アパートが安すぎておかしい

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海外でコンドミニアムやアパートメントを賃貸する場合、
通常は1年契約の事が多い。

しかし、チェンマイを歩いていると、
1ヶ月契約でも借りられる物件を多く見かけ、
しかも家賃が破格に安い傾向にある。

たとえば、中心部から徒歩10分ほど離れた物件だと
月に7,000バーツとか。

日本円にして2万5,000円足らず。

一泊の料金ではなく、これが月の家賃。

セミディタッチタイプの戸建てでも
月に4万円ほどで貸し出しているのも見かけた。

こちらの戸建ては古びてはいたが、
2階建てで外観から推測するに
3ベッドルームはありそうだった。


普通に考えると、
年間契約に比べて月ごとの契約の場合には
家賃が上がるもの。

部屋の清掃や契約の手間を考えれば、
これは致し方ないだろう。

私もフィリピンや台湾で1年単位で部屋を借りてきたが、
半年や3ヶ月等の単位にしようとすれば
家賃が割高になってくる上に
選べる物件が少なくなってしまう。

賃貸コンドミニアムやアパートメントのオーナーは
やはり安定的なインカムゲインを望む傾向にあるので。


そんな中、なぜチェンマイは
短期の賃貸契約でこれほど家賃が安いのか?

東南アジアの新興国とは言え、
タイの経済は決して弱くはない。

ASEANの中ではトップクラス。

にも関わらず、
コンドミニアムやアパートメントに限らず、
ホテル代も安い。

4,000円代で中級ホテルに泊まれるほど。

同じタイのバンコクと比べても
半額程度で同水準の部屋に宿泊できる。

もちろん立地の違いがあるので、
首都のバンコクと一概に比べることはできないが、
それだけチェンマイは宿泊費用が安い。

旅行者にとって
旅費の大きなウェイトを占めるのがホテル代。

移住者の生活費なら家賃の割合が大きい。

そのどちらも安くで済む勘定になる。


チェンマイなら月に6万円も出せば、
それなりのコンドミニアムに住むことができる。

同じ金額でバンコクに部屋を借りても、
みすぼらしい部屋を借りるか、
明らかに交通の便が悪いところに住むかの二択。

そう考えると、
チェンマイがリタイア層を中心に
多くの人を惹きつけている理由の一端が理解できる。

バンコクよりも生活コストが安く、
のんびり暮らすことができる。

娯楽が少なかったり、
地下鉄やスカイトレインがなくて
交通が不便といったデメリットもあるが、
生活費や旅費を節約するにはもってこいの場所。


チェンマイはタイの中で賃貸コンドミニアムが安いだけではなく、
東南アジアの中でも特筆すべき価格。

たしかに奥地に行けば
もっと安い物件はあるのだろう。

月に数千円で借りられる物件を
現地の人が使っていたりするのだから。

ただ、外国人が安心して住めるレベルで、
なおかつ現地の言葉がわからなくても
英語でコミュニケーションを取って話を進められること、

外国人との契約に相手も慣れていること、

多くの外国人が住んでいる
メジャーな街であることを含めると
異常な家賃の安さと言って差し支えない。

マレーシアやフィリピン、ベトナム等とくらべても
チェンマイは価格面も含めて優位性を持っている。

ここまで安く生活できることを知ると、
お金の価値観が変わってしまうほどに。


ただし、長期で暮らすには少々退屈な街なので、
時々バンコクへ行って羽根を伸ばすとか、
自分で楽しみを見つけられる人向け。

もしくは静かに隠遁生活に近い感じで
のんびり暮らしていくか。

バンコクへ行くのも
エアアジアやノックエアを使えば
片道4,000円足らず。

生活費をまったく圧迫しないレベル。

コスト面で考えると、
海外移住先としても、
1ヶ月程度のショートステイ先としても
破格な設定になっている。


PS.
チェンマイの賃貸コンドミニアムの家賃は安くても、
売買されている物件の価格は不釣り合いに高騰している。

今から不動産を購入しても
家賃収入による利益を狙うことは困難で、
売却益狙いしか成り立たないだろう。

モデルルームを見て回ったりもしたが、
購入したい価格帯からは大きく乖離していた。

バンコクも同様の傾向にあるが、
借り手に有利で、
貸し手(所有者)には厳しい市場環境となっている。


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