フィリピンにおいては、ビリヤードやボクシングが人気スポーツとなっている。
それ以外にも比較的バスケットボールは人気があって、色々なところでコートを見かける。
これは町中でもそうだし、セブにおいてはホテルにバスケットボールコートが付いていることも多い。
経済発展の常として、こういった人気スポーツだけではなくて、個人の趣味趣向に合わせて多様なスポーツが人気になっていくし、中には新しい物が生み出されたり、海外から輸入されてきたりもする。
その一つとして、現在マニラ首都圏で人気になっているビヨンドという店の、アンチグラビティヨガがある。
当然ながら、完全な無重力を経験しようと思えば莫大な設備投資が必要となって、ちょっと健康のためにヨガをやるとか、そういったニーズに応えられるようなものではなくなる。
このアンチグラビティヨガとはなんなのかというと、別に重力を無にしようということではなくて、天井からぶら下がっている布があって、それを利用しながらヨガのポーズを取るというもの。
頭が上で足が下という通常の姿勢ではなくて、それが逆転した状態でポージングをすることができる。
そういえば、高校時代の体育教師が、頻繁に逆立ちを勧めていたことを思い出す。
通常とは視点が真逆になるし、体のバランスも変わるので、それを調整しようとして、肉体が自然に適応能力を発揮し始めるので、運動能力の向上に役立つという理論だった。
アンチグラビティヨガの料金
アンチグラビティヨガは、1セッションで1000ペソということなので、だいたい2700円程度。同教室の通常のヨガコースであれば550ペソということなので、だいたいそれの倍の金額となっている。
マニラのマカティでマッサージを受けると350ペソ程度なので、それに比べると割高感はある。
それでも人気ということなので、確実にフィリピンの中間層やそれ以上の層が増えていることを感じる。
生活に余裕がなければ、こういったところまで満たしたいというニーズよりも、もっと切実な需要が優先されることになるので、フィリピンの人が豊かになっているということがわかる。
もちろんフィリピン人の中には未だに肉と大量のご飯だけの食事をとっている人たちも少なくないので、日本人から見ると、かなりいびつなようにも見える。
一方では滅茶苦茶な食生活を送って、その一方では最新のヨガを取り入れたりするのはバランスが悪いように見える。
しかしながら、日本よりもはるかに格差社会であって、それぞれの層でライフスタイルだけではなくて、住む場所まで変わってくるお国柄を考えれば、特別不思議なことではない。
彼らに一貫性がないのではなくて、そもそも運動習慣にしても、食べるものにしても、経済的な背景によって分断されていると考えるのが、正しい見方だろう。
重力からの解放
それにしても重力への抵抗感というのは、思いのほか少なくない人が持っているように感じる。しかしながら、重力からの自由が本当に価値があるのかと考えると、そんなはずはなく、重力がないということは、深海魚が浅瀬に無理矢理連れて来られるようなもので、目玉や内臓が飛び出て、悲惨というよりももはや凄惨な状況になってしまうのと同じことが起こる。
地上の動植物は重力を前提として生存している。
ある意味で言えば重力にしばられて対抗しているとも言えるが、逆に捉えれば重力をうまく利用し、共存しているとも言える。
そのため、無重力状態はかえって体に負担がかかるだけだし、別に憧れるようなものでもない。
ちなみに、世界各国を周っていると、「いつか宇宙にも行きそうですね」と言われることがあるが、今のところ宇宙旅行についてはあまり興味がない。
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