ハンガリーの長距離鉄道で困ったのは前時代的な・・・


ハンガリーの長距離鉄道を使い、
今回は国内の主要4都市を周ってきた。

具体的にはペーチュを皮切りに、
ブダペスト、エゲル、デブレツェン。

ザグレブからペーチュも長距離鉄道を利用した。

その結果、他の国では経験しなかった問題があったので、
その点について。


ことの発端はクロアチアのザグレブから
ペーチュに向かう鉄道で起こった。

国境沿いの街で一度乗り換えたが、
クロアチアは最後まで移動手段が安定せず、
予定よりも30分以上遅れていた。

とは言え、乗り継ぎには十分な余裕があったので
昼食を早めに取れば問題なく間に合う。

と思っていたら、
駅舎内の店は昼の12時を周っても真っ暗で開いておらず、
駅を出てもSPARという大手スーパーがあるのみで
レストランは見当たらない。

どうもSPARで何か買うしかないらしい。


それにしても、ブダペストやザグレブと違い、
このSPARが同じチェーンとは思えないほどに
棚がガラガラで品揃えが悪い。

結局すぐ食べられるヨーグルトとチョコバーを買い、
楽しみにしていたハンガリー料理は夜までおあずけとなった。

久しぶりにグヤーシュを飲みたかった。

しかもスーパーの中もエアコンがあまりきいておらず、
気温30度超えの日だったので
チョコバーが溶けてべっとりしていた。

なんだか幸先の悪い出発だが、
ペーチュ行きの長距離鉄道は時間通り到着し、
旧式の車両に物珍しさを感じながら乗り込んだ。


この段階では、
古い車両も趣があって悪くないと思っていたが、
乗車してすぐに中が異様に蒸し暑いことに気づいた。

天井に付けられた窓を含め、
どうやら窓は全開になっているらしい。

それでも暑い。

むわっとした熱気が充満しているが、
長距離鉄道が走り始めても暑さが大きく緩和されることはない。

たしかに風によって多少はましになるが、
それでも外よりも確実に気温が高く、
おそらく40度を越えていると思われる。

何をするでもなく座っていただけなのに、
すっかりシャツが汗でビショビショになってしまった。

Adele Boutique Hotelに入ってから真っ先にしたのは、
観光に行くために地図をもらうことでも
ベッドで一休みすることでもなく、
シャワーを浴びて汗を流し、着替えることだった。

東南アジアで生活していても、
ここまで汗にまみれることは普段はない。

長時間外で動き回ることなどないので。

まさかヨーロッパに来てこんなことになるとは予想外だった。


エアコンがない長距離鉄道はハンガリーではもちろん、
ヨーロッパでも初めてだった。

これまでもスロバキアのブラティスラバから
ブダペストの東駅への移動に鉄道を使ったりもしたので、
東駅は国外との移動に何度か利用している。

しかし、この暑さは初。


ただし、ザグレブからペーチュというのは
それほど多くの人が使う路線ではなさそうで、
実際に車内はガラガラだった。

そんな不人気路線だから車両にエアコンも付けずに
運行するだけで採算が悪いのかとも思った。

あくまで特殊な路線扱いなのではないかと。


この予想は2週間ほどのちにくつがえされた。

というのも、ペーチュからブダペスト行きの長距離鉄道は
エアコンが付いていたものの、
その後にエゲルに向かう路線は再び蒸し風呂状態。

首都ブダペストからエゲルは
そこまでマイナー路線ではないはず。

一応エゲルもハンガリーの主要都市に位置づけられる街。

こうなると、夏のハンガリー国内の旅で鉄道を使うのは
かなりリスクを感じることになってしまう。


エゲルからデブレツェン、デブレツェンからブダペスト行きは
しっかりエアコン完備だった。

ブダペストから出るのは長距離鉄道ではなく
アエロフロートの飛行機を利用したため、
今回はハンガリーで鉄道を5回利用し、
そのうちの2回がエアコンなしの車両。

確率としては40%。

決して低い遭遇率ではない。

乗車時間も5分や10分ではないので、
汗だくになることも覚悟しなくてはならない。

特にザグレブからペーチュの路線の方が
窓の開閉の角度が制限されていて、
入ってくる風が少ないのでより暑さが過酷だった。


街中でも気温が30度台になるハンガリーの夏に
エアコンなしの車内はきつい。

日本の夏よりは湿気がない分だけ多少はましだが、
それでも体力を奪われる移動になってしまった。

夏にハンガリー内で動き回る時には、
長距離バスを利用する方が無難かもしれない。


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