マレーシア、フィリピンと移り住んできて思うのだが、
日本人には海外に移民として生活するという意識は
一般に浸透していないだろう。
私自身、今はフィリピンに移住しているのだが、
特に海外移民という感覚はない。
これは言葉の問題が大きいのかもしれないが、
移民という響きが所得の低い国から高待遇を求めて
ヨーロッパ各国やアメリカにやって来た人を
連想させてしまうのが一因かもしれない。
日本人の場合、そもそも世界でも所得が高い部類に入る上、
海外に出てそのまま通用することが少なく、
むしろ収入が下がることが多い。
仕事を求めて移住するケースは例外的。
しかも、海外移民と言うと
いかにも永住しようとしていたり、
なんなら帰化して国籍を変える感じも含まれる。
私のように1年単位で住む国を変えようとしていると、
どうも言葉のイメージと合わない。
日本人が海外に永住するのなら、
国際結婚をして相手の国に住む場合が多いだろう。
それ以外の目的を持って、
いかにもという意味での移民となるケースは少ない。
ただ、移住者自体は増えている。
事実、私のところにも様々な質問が来たりする。
海外生活について書いていたり、
住んだことのある国以外にも様々な国を旅しているので、
それを見て問い合わせをしてくる人がいる。
もはや日本国内だけでは将来が見えない20代や30代であったり、
子供の教育環境を充実させたいという人であったり、
あるいは老後のリタイア生活を
物価の安い国で迎えたいという声だったり、
内容は多岐にわたる。
こうした流れを見ていると、
日本人が海外移民として各国に移り住む環境は
一見すると整っているように見える。
たしかに、日本人の所得や資産を持って移住すれば、
アジア各国を中心とした物価の安い国なら
豊かな生活を低コストで送れる。
ただ、それもずっと続くわけではない。
経済が今後縮小し、日本人の所得が減っていく過程で
海外移民の意味合いも変わるのかもしれない。
より快適な生活の場を求めるのではなく、
仕事を求めるための移民へと。
事実、一部の起業家は海外進出を果敢に果たしている。
経済が縮小する国で勝負するよりも
伸びている国で挑戦する方がリターンが大きいと彼らは語る。
そして、日本のサービスレベルを各国に持ち込めば、
必然的にトップレベルになれる。
こんな流れがあるのも事実。
今は経営者や起業家が中心だが、
雇われる身のサラリーマンでもこうした流れは
強まっていくのかもしれない。
もちろん、3年や5年といった単位ではなく、
もっと長期的な流れの中でだが。
個人的には、マレーシアやフィリピンに住んだ経験で
人生の選択肢が増えたことを感じている。
生活コストを抑えて、
たとえば月10万円以内でもプール付きのコンドミニアムに住み、
食事を外食で済ませることもできる。
こうした経験を積んでおくだけでも
お金の価値観は変わってくる。
日本人として培ってきた感覚だけではなく、
こうした感覚があると気が楽になる。
私はすでにマレーシアの永住権の性質を持つMM2Hビザもあるし、
フィリピンのクオータービザも取得予定。
海外での足場はしっかり確保しているし、
もはや日本は数ある生活の場の候補の1つに過ぎない。
その上で、今は他の国に住むことに魅力を感じる。
これが日本の現状なのかもしれない。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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