私が住んでいるフィリピンのマニラにあるコンドミニアムの警備の状態についてお話したいと思う。
ここは新築であったこともあり、私が入居した当初と今では少しだけ事情が変わっている。
というのも、当初はエレベーターが誰でもどこの階にでも止まれたのが、私が入居してから3カ月ほど経った段階で、エレベーターカードが渡された。
このカードはクレジットカードと同じぐらいの大きさのカードで、これをエレベーターの中のタッチする部分にかざさないとエレベーターが動かない。
しかもカードごとに止まる階が決まっていて、自分が住んでいる階と、プールがある階の2つにしか止まらないようになっている。
警備の観点から見る限りは優れたシステムだが、両手がふさがっているときにエレベーターに乗ると面倒な思いをしたこともある。
ではそれ以外に警備の状況はどうなっているのかというと、まずフロントが1つにしぼられている。
入口は1か所しかなく、そこには常時警備員がいる。
24時間体制で複数の警備員がいるので、ここを部外者が通過することができない。
警備員はすべての住人の顔を覚えていて、新しい警備員が入ってくると紹介してきたりもする。
こういったこともあるので、元々治安の良い地域ということもあるが、安心して住むことができている。
私が住んでいるのはマニラの中でも治安が良い、マカティエリアの中のレガスピ・ビレッジという場所になる。
ここら辺一帯自体ではそれほど犯罪は起こらないし、日本と同レベルで安心して暮らすことができるような治安を達成している。
それに加えてこれだけの警備体制が敷かれているので、フィリピンという国の危険なイメージとは裏腹に、とても安心して暮らすことができている。
さらに言うと、各階にはビデオカメラも設置されているので、何かあればすぐに警備員が飛んでくるようになっている。
かつてマレーシアに住んでいたときにも警備員はいたものの、監視カメラはなかったり、あるいはエレベーターカードは存在しなかったりしたので、現在のフィリピンの住居の方がより厳重な警備体制ができていることになる。
ちなみにフィリピンの場合、コンビニエンスストアや飲食店であっても警備員が常駐していることが多い。
これはまだまだ治安が良くないからという側面がある一方で、では実際に事件に遭遇することがあるかと言えば、私が住んでいる限りでは全くない。
やはり抑止力として彼らの存在が働いているのだろうと思う。
初めて見たときにはびっくりしたものの、移住して実際に生活していると、そういった警備員の存在にも慣れて、全く気にしないで過ごすことができるようになった。