台湾に移住したのは失敗だったのか?台湾を離れる今、振り返ってみた

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台湾での1年間の移住生活を終え、
とうとう部屋を引き払う日が来た。



先程不動産会社と大家さんの立ち会いのもと、
部屋の状態を確認して、
本日までの水道光熱費が差し引かれたデポジットを
現金で受け取った。

こうして私の台湾での暮らしは幕を下ろすことになり、
明日にはバンコクに向けて桃園空港から飛び立つことになる。


では、台湾に移住したことに後悔はあるのか?

あるいは、この国に来たことは失敗だったのか?

答えはNo。


たしかに、台湾生活のすべてに満足できたわけではない。

ゴキブリが多いことは事実で、
街中で見かけることも多かった。

もし日本以外の国に住んだことがなければ、
大きなカルチャーショックだっただろう。

ただ、私の場合はマレーシアとフィリピンで
すでに3年以上暮らしていた。

マレーシアではゴキブリどころか
ネズミの死骸を見かけることもたびたびあったので、
台湾に移住したことを後悔するほどではなく、
暑い場所だから仕方ないと割り切れた。

なお、室内にゴキブリが出たのは、
1年住んで1回だけ。


天災が多いという部分は、
不安を感じたこともある。

たとえば、花蓮市の震災が起きたときには、
私が住んでいた台中も揺れた。

マレーシアやフィリピンにはほとんど地震がないため、
大きな揺れがくると動揺する。

日本で暮らしていた頃の感覚からは
だんだん離れているのだろう。

地震だけではなく、
台風の通り道であることも問題。

フィリピンの場合は発生源に近い位置のため、
それほど強い台風は経験しなかった。

台湾で暮らしている時の方が、
台風で不便を感じることは多かった。


他にも冬はそこそこ寒く、
夏は湿気が多いのもマイナス要素ではあったが、
すべて許容範囲内。

総合的に見れば、
満足度の高い住環境だった。


元々の予定として、
住む期間としては1年を想定していた。

これはビザの関係もあるし、
不動産の賃貸契約の問題もあった。

タイがもっとも酷暑となる4月を避けるため、
もう1ヶ月だけ賃貸契約を延長すればよかったとは
多少後悔したりもしたが、
基本的には予定通り。


元々、私には特定の国での永住の意思が希薄。

これまでに住んだマレーシアやフィリピンと同じように、
台湾も生涯住み続けるつもりはなかった。

つまり、1年での撤退は
台湾に移住したことが失敗だったのが原因ではなく、
当初の青写真通りの落とし所ということ。


予想外に悲惨な生活が待っていたわけでも、
想定外の問題に悩まされたわけでもない。

むしろ、当初の予測よりも
住環境として優れていたほど。

特に食事が美味しくて健康的だった。

台湾の米は日本と同じ種類の米で、
海外に出てからもっとも美味しく白米を食べられた。

ベジタブル料理専門のレストランも多く、
野菜をたっぷり摂れる食生活も送れた。




今までだと、タイやベトナムの食事が
健康的というイメージだったが、
台湾はそれ以上だった。


人は穏やかだし、
英語はあまり通じないものの
生活できないほどではなかった。

以前は台湾のトイレに紙を流せないことが
致命的なネックになると思っていた。

実際、今でもそうしたホテルは多い。

しかし、最近のコンドミニアムは
トイレットペーパーを流せる仕様の場合が多く、
私が借りた物件もそうした部屋だった。

おかげで快適に暮らせたし、
去るのに名残惜しさを感じずにいられなかった。

むしろ後悔したのは、
ぼんやりと過ごしすぎたことだろうか。

台湾に限らないが、
その国や街に慣れてしまうと、
当初の新鮮さは失われてしまう。

日本に住んでいた頃と同じように
惰性で日々が進んでしまうようになっていたのが
今となっては少々惜しまれるところではある。

もっと深掘りできたこともあっただろうし、
楽しめたこともあっただろう。

とは言え、
住む場所だけにこだわってもいられないので、
そこは仕方ないところだろう。


次のタイでは同じ失敗はしたくないが、
そもそもバンコクには繰り返し訪れており、
もはや最初から新鮮さがない気が(苦笑)。

台湾での失敗を次に活かすのは、
なかなか難しいのかもしれない。


部屋を引き渡す前は、
1年間の感謝を込めて掃除をし、
あとはホテルで一泊して台中を去る。

次にこの街を訪れるのはいつになるのだろう?

台北や高雄ならいざしらず、
台中という中途半端なポジションの街には
なかなか来る機会がない。

もしかすると、何年も先になるかもしれないし、
ひょっとすると一生来ない可能性もなくはない。

この街に住居を構えられて幸せだったが、
旅行者として訪れたいかどうかは別問題。

不思議な話ではあるが、
これだけ暮らしやすい街であっても、
次に来る目処はまるでたたない。

案外、人と街の縁とはそんなものかもしれない。


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