マニラのタクシー・渋滞事情。日本ではありえないトラブルの例も

マニラはタクシーに限らず渋滞がひどい街で、
バンコクと同等といった印象。

ジャカルタよりはまだましだろう。



たとえばマカティの自宅コンドミニアムから
移民局のあるイントラムロスまでは
片道1時間程度かかることが多い。

もし道がガラガラなら15分程度の距離だが、
4倍の時間はかかる。


マニラにも一応電車はあるものの、
治安面でも安全とは言えないし、
駅も車内も暗くて不安をあおる。

お世辞にも外国人向けの移動手段とは呼べず、
マカティに住み始めてから乗ったのは1度だけ。

ジプニーもあるが、
不便な上に前の車の排気ガスを思い切り受けるので
乗ることはない。


となると、必然的にタクシーが徒歩以外での移動手段となる。

ちなみに、フィリピンに来ている駐在員は
運転手を雇っていることも多い。

一見すると贅沢なように見えるが、
事故の時に日本人が運転していると
お金をせびり取れると思われて長々と交渉に付き合わされたり、
悪徳警官に言いがかりをつけられて
交通違反をしていなくても賄賂を要求されたりする。

こういったことを防ぐために、
あらかじめフィリピン人の運転手を雇っているので
あながち無駄な贅沢とも言えない。


とは言え、私はお抱え運転手もいないので、
移動の際にはタクシーを利用している。

マニラにおいては、
その前に住んだマレーシアほどドライバーの悪質さはない。

元の場所に帰るからメーター料金の倍を払えと行ってきたり、
メーターを使わずに割増運賃を提示してきたので
乗車しなかったら怒鳴りながら脅してきたり、
向こうが提示した料金に同意したのに
途中でドライバーが割に合わないとわめきだしたりしたことはない。

メーター料金に上乗せした金額を
乗車時に提示されることはあるが、
それも40ペソ、100円程度のことが多い。

ただし、それでもトラブルはあるし、
日本に住んでいたら経験しないようなものもあった。



決して行き先を確認しないタクシードライバー



バンコクからマニラに到着し、
翌日の早朝にロンドンに飛ぶ夜だった。

ニノイ・アキノ国際空港からホテルに行くために
タクシーを拾った。

ホテル名を告げると走り出したが、
信号で停まった時に地図を見せようとしても
大丈夫だと請け負うのみで一切見ない。

何度か確認のために地図や住所を見せようとするも、
そのホテルは1つしかないと自信満々に答える。

そこまで言うなら大丈夫だろうと思っていると、
同じチェーンのホテルがもう1つあり、
間違った場所に来ているのが到着時に判明した。


こちらは行き先を何度も確認させようとしていたので、
普通なら気まずさを覚えそうなものだが、
まったく気にする様子もなく平然としている。

結局正しいホテルに向かってもらったが、
すでに遠回りして余計な料金も払っているにも関わらず
しつこくチップまで要求してきた。

チップを払うまで降ろさないとまで言い出す始末。

フィリピン人のドライバーでここまで悪質だったのは
後にも先にもこの男だけだった。

男があまりにもしつこく主張するため、
ホテルのドアマンが近づいてきて話を聞いた後、
払ってはどうかと提案してきたが
向こうのミスで遠回りまでされた上に払うものはないと突っぱねると、
最終的には悪態をつきながら去っていった。



字が読めないドライバー



フィリピンは英語力がアジアの中でも高い国とされる。

たしかにマレーシア以上に英語が通じるし、
タイと比べると大きな差を感じる。

しかし、ドライバーの英語の識字率は100%ではない模様。


マカティの自宅近くで日本から来た友人と会った後、
彼らがマニラ湾のモール・オブ・アジア近くに
ホテルを予約していると聞いた。

せっかくなのでモール・オブ・アジアまで
食事に行くことになった。

まずは友人達の荷物をホテルにおろすため、
そちらに向かうことにした。

予約表をプリントアウトしたものがあったので、
それを見せてホテル名と住所を提示した。


通りの名前だけは口頭で確認されたが、
それ以上は何も言わないので
てっきり伝わっているものだと思った。

しかし、実際にはモール・オブ・アジアよりも北の
マラテ地区付近に近づいていく。

これはおかしいと思って聞いてみると、
通りの位置は分かっているものの、
その中のどこか把握していなかった。

信号で停まった時にもう1度紙を見せると、
「読めない」と言われた。

早く言ってほしかった・・・。


そのホテルは私も場所がわからなかったので、
友人の1人がスマホを使ってGoogle Mapで場所を提示し
無事に到着することはできたが、
平日の夕方という渋滞がひどい時間帯に遠回りしたので、
おそらく30分以上時間が無駄に。

ほとんどのフィリピン人ドライバーは
英語でホテル名や住所は読めるが、
まれにこうしたケースもあるのは要注意。


とは言え、フィリピンに住んで感じるのは、
海外の中では特にタクシー事情が悪いとは感じない。

むしろアジアの中ではベトナムやインドネシアのように
安全性の面で評判の悪い国があるし、
マレーシアのように現地に住んでいて
明らかにより危険な国もあった。

それらの国に比べれば、相対的にまし。


また、先進国に行ってもタクシーが安全な乗り物と呼べるのは
一部の国に限定された話。

そう考えると、
特別にマニラやセブの環境が悪いとは感じない。


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