![パラゴン](https://ijuusya.com/ttsstIMG_3222.jpg)
隣国のマレーシアに2年以上住んでいたこともあり、
シンガポールへの移住について話を聞くことが多かった。
ただし、その際に問題になるのは費用のこと。
ビザを会社が用意してくれる駐在員ならともかく、
自力でどうにかしたいとなるとハードルが高い。
2012年まではシンガポール政府が定めた
FISと呼ばれる金融投資スキームを使うことが多かったが、
それはすでに廃止された。
現在では250万シンガポールドルをビジネスか
キャピタルファンドへ出資することが必要。
実に1億8000万円以上なので、
日本の中でも富裕層にしか縁がない。
他にも過去のビジネスや投資の実績等も審査対象となり、
お金だけ詰めば確実にシンガポールに移住できるわけでもない。
これだけの費用をかけられるのは日本人でも一握りとあって、
私があったシンガポール移住者も経営者ばかりだった。
それも現役の。
自分はオーナーとしての立場で一線から退きつつ、
遠隔地から会社をコントロールする。
そんな姿が一般的だった。
シンガポールに憧れる人は多いが、
費用のことを考えると我々一般人には無理という結論に。
そもそも、これだけの金額を求める国は世界でも少数。
もはやシンガポールは先進国以上にハードルを上げている。
税制面のメリットを求めて移住する人が多いだけに、
ただ単に快適な生活環境だけを希望しているわけではなく、
これだけの費用をかけても節税効果の方が大きいと
判断しているケースが多い。
東南アジアの中でも一際目立った成長を遂げたシンガポールだが、
移住費用も群を抜いている。
残念ながら富裕層以外には門戸は開かれていないというのが現実。
シンガポールの生活費は?
![コンドミニアム](https://ijuusya.com/ttsstIMG_6057.jpg)
移住した後のコストとしては、
まずは家賃の負担が大きい。
なにしろ東京23区ぐらいの広さしかない国であり、
一人あたりGDPは日本よりも上の国。
たとえば、オーチャードロードのような中心部だと
コンドミニアムの一室で100万円以上はざら。
中心部から外れてチャンギ空港と真ん中ぐらいになっても、
1DKで月30万円以上だった。
しかも、更新のたびに大家は50%程度
家賃が上乗せされた額を提示してくる。
単なるブラフとしてではなく、
真剣にその金額を提示してくるのが怖い。
10万円以下の物件もあるが、
その場合は部屋をシェアしていることが多い。
東京でも地価の高くないところで暮らすのと
同じぐらいの費用で住めるのかと思いきや、
シェアハウスになるので生活水準が同じとは言い難い。
家賃に付随して自宅のネット料金は
100シンガポールドル程度のことが多いため、
こちらが8,000円ちょっと。
交通費はタクシー代が初乗りで3シンガポールドル前後、
(車種によって若干違いがある)
シンガポールは狭い国なので、
走行距離は基本的に短く済む場合が多い。
地下鉄ならもっと安くで済ませられる。
食費はと言えば、
シンガポールは普通のレストランだと
東京よりも5割増しぐらいの価格設定の店が多い。
メニューに表示されている金額に加え、
サービスチャージの10%と
VATで7%が会計時に上乗せされるため、
注文した時よりもだいぶコストがかかる感じがする。
一方でホーカーセンターと呼ばれる
ローカルレストランだったら300円程度でも済む。
ただし、シンガポールに移住してしばらくはともかく、
半年、一年とたつと飽きることも多いのが悩みどころ。
下見の時には良さそうに思えても、
いざ住み始めると徐々に考えが変わることもある。
また、日本の食材を手に入れることも可能だが、
その場合は日本の2倍程度が相場となる。
これはシンガポールが特別高いわけではなく、
隣のマレーシアや近くのフィリピンでも同程度。
EMPORIUM SHOKUHINやミッドタウンマート等、
日本食材を手に入れられる店は
シンガポールに複数存在する。
基本的にシンガポールでの生活には
東京以上の費用がかかる傾向にあるが、
服に関しては話が違う。
そもそも夏服と、
エアコンで冷えた室内用に羽織るものが必要な程度。
日本で暮らす場合のように四季に対応した服は要らない。
そのため、結果的に服にかけるコストは下げられる。
それでもシェアではないそれなりの広さの部屋に住もうと思えば、
中心部ではなくても家賃が30万円弱から。
移住後の生活コストが安い国ではない。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
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