カナダの投資家移民制度が廃止された

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バンクーバーは世界一住みやすい街と称されることもあるくらい、人気の移住先となっている。
カナダの食事についてはあまり評判が良くないが、それ以外の面では評価が高い。

カナダは非常に寒いイメージもあるし、日本人の感覚としてはそこまで住みやすいわけではないような感じもするものの、世界的に見ると文句なしに人気の国。

そして当然ながら先進国なので、この国に住み着こうと思ったら、そう簡単にビザを取ることは出来ない。

これまでであれば投資家移民ビザが発行されていたので、日本円にして約7500万円のお金を、政府が認可している投資案件に無利子で預けることでビザを取ることが出来ていた。

しかしながら、この制度を主に活用していた中国人が、思ったほどカナダの国家に対して貢献していないということで、制度の廃止が決定されている。

というのも、英語を覚えないために国内でのコミュニケーションが取れなくなるとか、これまでの既存のコミュニティーや社会に溶け込もうとしないとか、そういったことが理由として指摘されている。

実際、カナダに行くと中国人をそこかしこで見かけて、それによって一部のエリアの価値が下落しているという話も聞いている。

そういったことを考えると、カナダにとっても7500万円という金額で人を誘致するより、自国のブランド価値を維持しておく方向に舵を切ったとしても、それ程不思議な話ではない。

これが新興国であればかなり不自然な話ではあるし、実際フィリピンであれば500万円程度で永住権が取れたりとか、圧倒的にハードルの高さが違う。

しかしながら、カナダのような先進国であれば、金額を倍にするとか、そういった施策を取ったとしても何ら不思議はない。



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カナダのビザのハードルが下がる日は来るのか?


これまでも各国のビザの制度は常に変わってきたし、カナダにおいてもどんどん変わっていくのは当たり前のことで、新興国と違う点としては景気の状態によって緩くなる可能性が残っていること。

実際、EUのいくつかの国、例えばハンガリーやキプロス、ポルトガルといった国は、そういった施策をいま現在行っている。

今後、カナダについても経済危機等が訪れれば、目先のお金を集めるために外国人のビザ制度を見直してハードルを下げ、そこでお金を集める政策に走る可能性は十分にある。

この可能性についてはオーストラリアについても同様に言えることで、先日行ったオーストラリアの三都市の視察も、そういった将来の可能性を視野に入れたもの。

カナダといえば土地が広いこととか、資源が取れるといったことが投資においては注目されがちである一方で、もうすでに成熟しきった国であるために、長いスパンで見た場合、いずれ停滞するタイミングであるとか、あるいは経済が下落するタイミングは必然的に訪れる。

そういったときにチャンスを逃さないことも、先進国でビザを取るためには重要な視点になってくる。



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