![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7172.jpg)
今年はベトナムのテト(旧正月および春節)は
ホイアンで過ごした。
思えば、去年もテトの終わりにホーチミンを訪れ、
その後ダナン・フエ・ハノイと北上していった。
図らずも縁が深い行事となっている。
せっかくなので、
ホーチミンとホイアンのそれぞれの様子を
記録しておこうと思う。
ホーチミンのテト
ベトナムは南のホーチミンと北のハノイが二大都市で、空港もホーチミンのタンソンニャット国際空港と
ハノイのノイバイ国際空港がメイン。
昨年はタンソンニャット国際空港に到着し、
市内に向けてマイリンタクシーに乗っていたら
街が閑散としていることに気付いた。
特に空港に近いエリアほど
レストランや商店が閉まっている。
理由が旧正月の時期であることは明らかだった。
ホテルに到着すると春節用の飾りがあり、
ベトナムが中国文化圏の国であることを実感する。
![旧正月の獅子舞](https://ijuusya.com/wwIMG_6184.jpg)
![太鼓](https://ijuusya.com/wwIMG_6103.jpg)
台湾とも雰囲気は似ている。
ホーチミン市内でも、
ブイビエン通りやその付近のような
外国人観光客向けのエリアは通常営業をしており、
店が閉まっているエリアとは雰囲気が違う。
時々獅子舞の扮装をした人を筆頭に
街を練り歩く集団を見かけたりもして、
テトの雰囲気を味わうことができた。
到着したのが終盤だったこともあり、
その後のダナンやハノイでは春節の雰囲気はなく、
すでに街は平静を取り戻していた。
ホイアンのテトの様子
まず、ホイアンでは旧正月の前に西暦ベースの新年を迎えた。
3ヶ月の観光ビザをダナン国際空港で取得し、
今年はベトナムに中部だけで3ヶ月を消化するため、
時間には余裕がある。
ということで、
ホイアンで約2ヶ月を過ごすことにした。
まず大晦日から新年にかけては、
多少の飾り付けが街中にあるものの、
うっかりすると年が明けたことを見落としかねないほど
通常通りという印象。
元日でも閉まっている店は見かけない。
これはホイアンが観光の街という理由もあるだろう。
それにしても、拍子抜けするほどに
新年や正月は軽んじられていた。
それから一ヶ月近くが経ってテトの時期が近づいてくると、
街中に華やかな飾りが付けられる。
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7173.jpg)
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7190.jpg)
トゥボン川に掛かるAn Hoi Bridgeも
ちょっとした電飾工事までされていた。
![An Hoi Bridge](https://ijuusya.com/tz3IMG_7287.jpg)
台湾の夜市を思わせるような屋台が出て、
おそらく地元住民向けであろう特設ステージも作られ、
子供向けのちょっとした移動遊園地のようなものもでき、
旧正月の時期が近づくほどに非日常感が高まっていく。
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7244.jpg)
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7254.jpg)
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7250.jpg)
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7253.jpg)
そして、ついにベトナムのテトの初日を迎えたら・・・
ホイアンは人通りも少なく閑散としていた。
![人気のない昼間](https://ijuusya.com/tz3IMG_7166.jpg)
まだ雨季が空けたばかりで雨の日も多いが、
この日は見事に快晴。
しかし、ランチを食べにトゥボン川付近を歩いていても
ほとんど人影を見かけない。
普段でも、こんなに人が少ないことはないのに。
トゥボン川沿いのレストランは6割が営業し、
4割が閉店しているぐらいの状態。
普段より選択肢は狭まるものの、
食事をする場所に困ることはなかった。
昼からロングアイランドアイスティーを飲んで
軽く酔ってホテルに戻って昼寝をした後、
プールサイドで本を読みながら過ごした。
さすがに1ヶ月も滞在すると
ホイアンの街もそれほど新鮮ではなくなっていたので、
一日中歩き回る気もなかったので。
日が落ちかけて空に夕焼けが広がった頃、
夕食を食べに外に出て驚いた。
バイクの通りが尋常ではないレベルで多く、
道を渡るのも一苦労だった。
3車線ほどの幅しかない道なのに、
ひっきりなしにバイクが通る。
信号がないので自力でタイミングを取るしかないが、
中央線すら引かれていない道路は
バイクが不規則に横切っていく。
ホイアンの旧市街中心部にたどりついても、
通勤時の新宿のように人がごった返していた。
しかも写真を取るために立ち止まっている人もいて、
人口密度以上に歩きづらい。
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7309.jpg)
昼間はどこに隠れていたのだろうと疑うレベルだが、
日帰りの人が多いのだろう。
中国の春節の時期とかぶるので、
春節の休みを利用してベトナムに旅行に来た
中国人観光客と思われる人も多い。
当然、レストランも普段以上にいっぱいだった。
また、需要の多さを見込んでか、
普段は曜日に関わらずハッピーアワーを設けている店も
テトの最初の3日ほどは対象外にしているところもあった。
ホイアンではカクテルを一杯注文すると
もう一杯は無料というサービスのハッピーアワーが多いが、
それが一時的に中止になっていた。
再びバイクの波に悩まされながらホテルまで戻った。
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7332.jpg)
![](https://ijuusya.com/tz3IMG_7342.jpg)
テトの最初の3日は毎日こんな調子。
相変わらず昼になると普段以上に閑散とし、
夜には人が退去して押し寄せる。
彼らの多くはダナンやフエも周るのだろうし、
ハノイやホーチミンのどちらかにも足を運ぶのだろう。
そう考えると、
移動のタイミングによっては
昼間に街に人がいないのもうなずける。
そして、ホテルの近辺でも店の音楽が大音量で鳴り響く。
ベトナムは騒音への配慮の意識はあまりないらしく、
この点は迷惑なところだった。
ただし、時間帯による規制はあるようで、
その点は夜中まで音楽や工事の音が鳴り響く
ジャカルタよりはましなところ。
なお、ダナン在住の人の話では
ダナンのテトは多くの店が締まり、
街が静まり返るらしい。
車で30分程度しか離れていないが、
観光都市のホイアンとは趣がまったく異なる様子。
静かに過ごしたいならダナンの方が良さそうだが、
そもそも中国から観光客が押し寄せる旧正月の時期には
ベトナムも含めてアジア旅行を避けるのが
静かに過ごす上ではベスト。
約10日の期間を避ければ
街が平常通りに戻るわけなので、
落ち着いた旅行を望むのであれば
テトも避けるのが賢明な選択になるだろう。
一応ベトナムのテトと中国の春節では
年によって日程がずれるものの、
ほぼ一致しているので。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
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4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
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