今年はベトナムのテト(旧正月および春節)は
ホイアンで過ごした。
思えば、去年もテトの終わりにホーチミンを訪れ、
その後ダナン・フエ・ハノイと北上していった。
図らずも縁が深い行事となっている。
せっかくなので、
ホーチミンとホイアンのそれぞれの様子を
記録しておこうと思う。
ホーチミンのテト
ベトナムは南のホーチミンと北のハノイが二大都市で、空港もホーチミンのタンソンニャット国際空港と
ハノイのノイバイ国際空港がメイン。
昨年はタンソンニャット国際空港に到着し、
市内に向けてマイリンタクシーに乗っていたら
街が閑散としていることに気付いた。
特に空港に近いエリアほど
レストランや商店が閉まっている。
理由が旧正月の時期であることは明らかだった。
ホテルに到着すると春節用の飾りがあり、
ベトナムが中国文化圏の国であることを実感する。
台湾とも雰囲気は似ている。
ホーチミン市内でも、
ブイビエン通りやその付近のような
外国人観光客向けのエリアは通常営業をしており、
店が閉まっているエリアとは雰囲気が違う。
時々獅子舞の扮装をした人を筆頭に
街を練り歩く集団を見かけたりもして、
テトの雰囲気を味わうことができた。
到着したのが終盤だったこともあり、
その後のダナンやハノイでは春節の雰囲気はなく、
すでに街は平静を取り戻していた。
ホイアンのテトの様子
まず、ホイアンでは旧正月の前に西暦ベースの新年を迎えた。
3ヶ月の観光ビザをダナン国際空港で取得し、
今年はベトナムに中部だけで3ヶ月を消化するため、
時間には余裕がある。
ということで、
ホイアンで約2ヶ月を過ごすことにした。
まず大晦日から新年にかけては、
多少の飾り付けが街中にあるものの、
うっかりすると年が明けたことを見落としかねないほど
通常通りという印象。
元日でも閉まっている店は見かけない。
これはホイアンが観光の街という理由もあるだろう。
それにしても、拍子抜けするほどに
新年や正月は軽んじられていた。
それから一ヶ月近くが経ってテトの時期が近づいてくると、
街中に華やかな飾りが付けられる。
トゥボン川に掛かるAn Hoi Bridgeも
ちょっとした電飾工事までされていた。
台湾の夜市を思わせるような屋台が出て、
おそらく地元住民向けであろう特設ステージも作られ、
子供向けのちょっとした移動遊園地のようなものもでき、
旧正月の時期が近づくほどに非日常感が高まっていく。
そして、ついにベトナムのテトの初日を迎えたら・・・
ホイアンは人通りも少なく閑散としていた。
まだ雨季が空けたばかりで雨の日も多いが、
この日は見事に快晴。
しかし、ランチを食べにトゥボン川付近を歩いていても
ほとんど人影を見かけない。
普段でも、こんなに人が少ないことはないのに。
トゥボン川沿いのレストランは6割が営業し、
4割が閉店しているぐらいの状態。
普段より選択肢は狭まるものの、
食事をする場所に困ることはなかった。
昼からロングアイランドアイスティーを飲んで
軽く酔ってホテルに戻って昼寝をした後、
プールサイドで本を読みながら過ごした。
さすがに1ヶ月も滞在すると
ホイアンの街もそれほど新鮮ではなくなっていたので、
一日中歩き回る気もなかったので。
日が落ちかけて空に夕焼けが広がった頃、
夕食を食べに外に出て驚いた。
バイクの通りが尋常ではないレベルで多く、
道を渡るのも一苦労だった。
3車線ほどの幅しかない道なのに、
ひっきりなしにバイクが通る。
信号がないので自力でタイミングを取るしかないが、
中央線すら引かれていない道路は
バイクが不規則に横切っていく。
ホイアンの旧市街中心部にたどりついても、
通勤時の新宿のように人がごった返していた。
しかも写真を取るために立ち止まっている人もいて、
人口密度以上に歩きづらい。
昼間はどこに隠れていたのだろうと疑うレベルだが、
日帰りの人が多いのだろう。
中国の春節の時期とかぶるので、
春節の休みを利用してベトナムに旅行に来た
中国人観光客と思われる人も多い。
当然、レストランも普段以上にいっぱいだった。
また、需要の多さを見込んでか、
普段は曜日に関わらずハッピーアワーを設けている店も
テトの最初の3日ほどは対象外にしているところもあった。
ホイアンではカクテルを一杯注文すると
もう一杯は無料というサービスのハッピーアワーが多いが、
それが一時的に中止になっていた。
再びバイクの波に悩まされながらホテルまで戻った。
テトの最初の3日は毎日こんな調子。
相変わらず昼になると普段以上に閑散とし、
夜には人が退去して押し寄せる。
彼らの多くはダナンやフエも周るのだろうし、
ハノイやホーチミンのどちらかにも足を運ぶのだろう。
そう考えると、
移動のタイミングによっては
昼間に街に人がいないのもうなずける。
そして、ホテルの近辺でも店の音楽が大音量で鳴り響く。
ベトナムは騒音への配慮の意識はあまりないらしく、
この点は迷惑なところだった。
ただし、時間帯による規制はあるようで、
その点は夜中まで音楽や工事の音が鳴り響く
ジャカルタよりはましなところ。
なお、ダナン在住の人の話では
ダナンのテトは多くの店が締まり、
街が静まり返るらしい。
車で30分程度しか離れていないが、
観光都市のホイアンとは趣がまったく異なる様子。
静かに過ごしたいならダナンの方が良さそうだが、
そもそも中国から観光客が押し寄せる旧正月の時期には
ベトナムも含めてアジア旅行を避けるのが
静かに過ごす上ではベスト。
約10日の期間を避ければ
街が平常通りに戻るわけなので、
落ち着いた旅行を望むのであれば
テトも避けるのが賢明な選択になるだろう。
一応ベトナムのテトと中国の春節では
年によって日程がずれるものの、
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