ベトナムで仕事をする日本人に聞いた生々しい現地事情



ベトナムで仕事をする日本人と会う機会がなぜか定期的にあり、
起業して製造業の経営をしている社長と
日本で会食をしたり、
ホーチミンやダナンで働く女性と現地で会ったり。

日本人が多く働く国なので、
それほどレアな存在ではないとは言え、
どういうわけかこの数年で
そうした機会に恵まれてきた。

私自身はベトナムで働く予定はないが、
今後の参考のためになる話を聞くことができた。

先日はホイアン、ダナン、フエと
中部の3都市に3ヶ月滞在してきたが、
どうも移住先の候補にはなりそうにない。

まして、そうした国でビザ獲得のために
起業をしたりすることもないだろう。

フエにてダナンで仕事をする女性の話を聞いていたら、
ますますその思いは募った。



事実確認が思わぬ方向に受け取られる

ダナンで働く女性はプロダクトマネージャーとして
ベトナム人の部下を率いて働く立場にある。

大都市のホーチミンやハノイとの差別化のため、
ダナンはITに力を入れていると以前に聞いた記憶がある。

様々な優遇政策もあるらしいので、
その一環で進出した会社なのかもしれない。


彼女は部下の管理もする立場なので、
当然ながら問題が発生すれば事実関係の確認も行う。

しかし、ベトナム人の部下に尋ねると、
曲解されてややこしい事態になることが珍しくないらしい。

というのも、
ただ単に事実としての経過を知りたいだけなのに、
自分が否定されているような反応を相手が示しだし、
無意味に感情的になられたり、
その後の関係にも悪影響を及ぼすためとのこと。

こうした国民性の違いは職場にも現れるので、
それを把握できるまでは多くの人が苦労する。

日本でも少し世代がずれただけで
傾向の把握に苦労したり、嘆いたりするのに
仕事をする国が変わればなおさら。

ベトナムで仕事を始めてから
いきなり部下を持つ立場になってしまったため、
かなり苦労している様子だった。



現地の人との関係性の葛藤

彼女が働いているのは日系の会社で、
クライアントは基本的に日本の会社。

納期や品質において、日本クオリティの仕事が求められる。

ベトナムにアウトソーシングしているからと言って、
その質でクライアントが納得してくれるわけではない。


そうなると、どうしても日本人レベルの仕事の細かさや
正確さをベトナム人スタッフにも求めることになるが、
徐々にその姿勢に疑問が出てきたらしい。

彼らには彼らの良いところがあるはずなのに、
それをつぶしてしまっているのではないかと。

日本のやり方を押し付けたところで、
それが本当に正当なのか定かではないし、
彼らを否定してしまっているようで後ろめたさもある。

そんな話をしていた。


起業して、東南アジアに進出した社長達の話を聞いても、
現地の人が日本人並みに働いてくれると語る人はまれ。

時々は優秀な人がいるものの、
全体としては生産性が低いし、
無責任さが目立つという声も多い。

1つには起業するぐらいなので、
雇われて給料をもらう側との意識の違いもあるのだろうが、
国民性で仕事への本気度も変わってくる。

たしかに新興国にはいい加減な働き方が目立つのも事実。

こうしてマネジメントで消耗してしまうと、
本人がプレーヤーとして本来なら発揮できていた力まで
失われてしまうことになりかねない。



十分に環境が整っていない状況で仕事を丸投げされる

ホーチミンで働いていた女性は日系の製造業の会社に勤めていたが、
その業界に精通しているわけでもない状態で、
ほぼ丸投げの状態で仕事を渡されたと語っていた。

ある程度仕組みができている状態ではなく、
引き継ぎも不十分な状態。

過去の経緯が十分に明確ではない分、
ある意味、完全な白紙よりもひどい。

0からどころか、マイナスからのスタートとなる。


理由は単純で、人手不足。

おそらくキーパーソンと思われる人が
思わぬタイミングで退職したのだろう。

海外勤務で現地採用の場合、離職率は高く、
在職期間は短い傾向にある。

これは多くの事例を見てきて感じる傾向。

キャリアを変更するフットワークは軽く、
現在の職への執着は薄い人が多い。

そのため、ベトナム人のマンパワーは足りていても、
マネジメントのための日本人が不足し、
残った社員や新しく採用された社員にしわ寄せが行く場合も。


社員の側から見るとたまったものではないし、
起業家側からすると日本人の数を抑えるのは
アウトソーシングによって
人件費を抑えるのを海外進出の目的にしているなら当然のこと。

経営者側と社員では利害の対立が起きてしまい、根が深い。



責任はあっても収入は・・・

ダナンの女性の話に戻ると、
プロダクトマネージャーとして部下を束ねる立場にありながら、
収入は日本で新卒の初任給程度ということ。

責任ある立場でありながら、
それに伴った収入は入ってこない。

精神的に疲労するポジションに就きながら、
見合った給料が得られないのであれば
フリーランスに戻った方がいいかもしれないとこぼしていた。


たしかにベトナムの物価は安く、
ハノイやホーチミンに比べるとダナンはさらに安い。

しかし、生活費が下がったからと言って、
給料が安くても満足できるものでもない。

以前は日本で収入を得ていた頃の感覚もあるし、
彼女もベトナムに骨を埋める気で仕事をしているわけでもない。


物価や生活費の安さを理由に妥協し、
いまいちな報酬で現地採用を受け入れる例は少なくない。

ただ、働き始めてから先行きの不透明さに
心をむしばまれていくこともあるのは
あらかじめ把握しておいた方がいいだろう。



社宅に当たるコンドミニアムにも問題発生

海外で働くメリットの一つに、
住宅費を会社が提供してくれることがある。

もちろん会社によって規定が違うので、
家賃を全額支払ってくれる場合もあれば、
一部の額を補助してくれるだけの場合も。

あるいは大規模な工業団地を持っているような場合、
社宅を用意している場合もある。


ダナンで働く女性の場合、
コンドミニアムの一室を社宅のように使っている。

ただ、このコンドミニアムにも問題があり、
長いベトナムの雨季でリビングにまでカビが生え、
しかし雨季が6ヶ月近く続いていくので
改善されるタイミングがなかなかやってこない。

しかも防音もできていない部屋なので、
あまり住み心地は良くないようだった。


特別にベトナムに住みたいのであれば、
仕事をして就労ビザを取れるのはメリット。

ただ、そこまでの強い希望を持つ人は
そう多くない気がする。

また、ベトナムで一から起業したというよりは、
日本で本業がすでにあって、
アウトソーシングで進出する人が
私が会ってきた中では多かった。

そして、彼らは日本に住み続け、
あくまでベトナムには工場等を持つが
そちらに住むわけではないというスタンス。

ベトナムで働くのは、
なかなか容易なことではないのを感じる。


当然、この国も人件費が上がってきている。

今後数年でバングラデッシュやラオスと言った奥地へ
さらにアウトソーシングの舞台は移っていくのだろう。



率直に言うと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

このブログを通して私が伝えたかったのは、
自由に生きるための方法。

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