セブのフェリーターミナルをさらに西部に行ったところに、タリサイという町がある。
こちらは、ハイウェイ沿いはともかく、それ以外の場所は田舎になっていて、私の泊まったTubod Flowing Waters Resortも一歩出ると、周囲にはあばら家のような家が立ち並んでいるだけだった。
正直なところ、観光客としては外を歩くのは肩身が狭いというか、気まずさや少々の治安の悪さを感じたので、あまり出歩くことができなかった。
そこから今度はセブシティを越えて、その東部にあるリロアンに移動したが、途中にマンダウェイのJセンターモールで無糖の豆乳を購入していくことにした。
ホテルの目の前にはトライシクルが並んでいるが、ハイウェイを行くとなると、他の車の排気ガスをもろに浴びることになるので、タクシーを呼んでもらうことにした。
ホテルを出てから、Jセンターモールまでの道のりは、約30分ほどだった。
しかしながら、セブのタクシードライバーは、中心部から外れることを嫌う傾向があり、その距離でも「遠いので嫌だ」とか、難色を示してくる。
ちなみに金額は300ペソほどなので、だいたい700円から800円程度。
決して高額なわけでもないが、ドライバーとしては、セブシティとマクタンの範囲内からはあまり出たくないらしい。
こうしてタリサイを離れ、Jセンターモールで買物をすることにしたが、その前にちょうどよかったので、美容院で髪の毛を切ることにした。
これまでパングラオ島に1ヶ月ほど滞在していて、その間にほとんど美容院らしきものを見ることもなく、髪を切る機会がなかったので、そろそろ切りたいと思っていたのでちょうどよかった。
ここで髪を切ったあと、スーツケース等の大荷物になっていたので、美容院で少しの間荷物を預けてシューマートで買い物をしようかと思ったが、預かることはできないということだったので、仕方がなくシューマートにそのまま行き、パッケージデスクというところで預かってもらうことにした。
Jセンターモールに入る時にも、形ばかりのチェックを受けなければいけないので、いちいち鞄を開けたり、スーツケースまで鍵を開けて中を見せなければいけなかったりと、かなり面倒くさい。
しかも、きっちりとチェックをしているのであれば、セキュリティーの面で安心ということで価値もあるが、スーツケースを一応は開けたものの、中身をまともに確認するわけでもないので、実質的な安全確認にもならず、とても形式的で、一応の形ばかりのチェックでしかないので、あまり意味を感じなかった。
ちょっと豆乳を買いたかっただけでも、Jセンターモールに入る時にいちいちチェックを受けて、シューマートの中ではパッケージデスクに荷物を預けてと、かなりの手間がかかって、精神的には消耗した感じになった。
渋滞にはまってしまった
Jセンターモールの目の前でタクシーを拾って、リロアンまで移動することになったが、ここで渋滞にはまり、2時間以上かかることに。
明らかに進んでいない状態でも、途中で降りるわけにもいかないので、身動きが取れなくなってしまった。
地図でみれば、タリサイからリロアンまではそれほどの距離ではないものの、渋滞が途中で道を遮ってしまうと、時間がよめなくなる。
結局今回は、全部で2時間半以上の移動時間になってしまった。
しかも新しいホテルだったようなので、リロアンのポブラシオン通りというところまではわかっても、タクシードライバーが具体的な場所を把握することができず、地図を見せてもいまいち見当がつかないようだった。
とは言え、彼がバイクタクシーやトライシクルの運転手に、積極的に道を聞いてくれたおかげで、無事にホテルを見つけることができ、長かった移動は無事に終えることができた。
ちなみに、Jセンターモールからリロアンまでは、メーターで370ペソになっていた。
Jセンターモールで最初にメーターを使わずに、料金交渉をしてきたタクシーがいたのでそれは見送ったが、その時の提示額が300ペソだったことを考えると、実はメーターよりも安いという意味不明なことになっていた。
といっても、その最初のドライバーが良心的だったわけではなく、ただ単に渋滞を計算に入れなかったために、メーターよりも金額が下回ったというだけの話なのだろう。
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