海外移住前にキャッシュカードやクレジットカードを
複数作っておくことは必須。
というのも、
原則として日本非居住者は
カードを作れない建前となっているため。
これは建前なので、
実際問題としては家族や友人に住所を貸してもらえば
申込みできたりするが。
このあたりはカード会社としても
特に厳しく審査をしているわけではない。
何にしても、複数の決済手段を持っておくのは
海外に移住する前に最低限の準備となる。
たとえば、クレジットカードが1枚しかなかったら、
不正利用されて止められたら終わり。
銀行口座にいくらお金があっても、
出金できなければ意味がない。
あるいは1枚しかないクレジットカードが
5年に一度の期限になったらどうするか?
盗難にあったら?
VISAやJCB等のブランドが使えない店だったら?
1枚のカードでは様々なリスクがある。
キャッシュカードの場合でも同様で、
そのカードが常に使えるとは限らない。
海外では時々ATMにカードが飲み込まれる話も聞く。
と言っても、
私はそんな体験をしたことがないし、
移住仲間からもATMでカードが戻ってこなかった話は聞かないが。
とは言え、リスク管理として
複数の決済手段は必須。
最低でもキャッシュカードは1枚必要だし、
他にクレジットカードを複数枚持っておくのがいいだろう。
また、カードの受け取りのことを考えると、
日本を出る前に確実に受け取っておきたいところ。
キャッシュカードやクレジットカードを
ただでさえ荷物が迷子になりやすい国際配達で送るのは
リスクが大きすぎる。
かと言って、わざわざカードを取りに
日本に一時帰国するのも大変。
そうした二度手間にならないように、
タイミングに余裕を持って手配しておく必要がある。
中にはアメリカンエクスプレスのゴールドカードのように
本人限定受取郵便で送ってくるケースもあり、
この場合には免許やパスポートのような身分証明証を提示し、
本人が受け取らないといけない。
家族でも受取は不可なので、
海外移住後はなおさら手間がかかることになる。
海外で便利なキャッシュカードは
移住してから私がずっと使っているのは楽天キャッシュカード。
こちらはデビットカードとクレジットカードの機能が付いていて、
VISA+の印が付いているATMなら海外でも利用できる。
ATMならほぼVISA+に対応しているので、
これ一枚でお金を引き出すのはひとまず安心。
利用すると楽天ポイントが付くのも嬉しいところ。
楽天銀行はネットバンクなので、
その点の利便性も高い。
海外に移住した後は銀行の店舗を訪れるわけにいかないので、
楽天銀行を起点にしておくと送金も簡単。
また、楽天キャッシュカードのメリットには
審査がゆるいということもある。
一般にサラリーマンや公務員は信用力が高く、
自営業者や無職だと審査が厳しいとされる。
しかし、楽天キャッシュカードについては、
会社を辞めて独立してからあっさり作れた。
これは楽天のクレジットカードも同様。
ブランドとしての価値がある会社ではないので、
そこら辺はあまり厳しいことは言わない体質なのかもしれない。
なお、楽天クレジットカードの場合、
年会費無料のコースでも100円の利用で
1円分の楽天ポイントが付くのだが、
プレミアムカードには別のメリットがある。
というのも、
楽天プレミアムカードを持てばプライオリティ・パスが使える。
プライオリティ・パスというのは、
空港のラウンジを利用する権利のことで、
世界中の700以上のラウンジの利用権を指す。
3つのステージがあり、
年会費99ドルのスタンダード会員だと
1回の利用料が27ドル。
これなら空港内のカフェの方がお得。
プレステージ会員は回数無制限で無料利用ができるが、
年会費が399ドル。
こちらも決して安くない。
しかし、楽天プレミアムカードの場合、
年会費10,800円でプライオリティ・パスのプレステージ会員の
資格を得ることができる。
つまり、本来なら年間399ドルのプライオリティ・パスを
年会費10,800円のクレジットカードで利用できてしまう。
そのため、飛行機に乗る人にとっては
少なからぬメリットがあるということに。
年会費無料の通常のクレジットカードか、
プレミアムカードを選ぶかはプライオリティ・パスを
利用するかどうかが大きいだろう。
移住先の国でのキャッシュカード
一言で海外と言っても、国によって銀行の口座開設の条件が異なり、
たとえばマレーシアの場合はかなり厳格で
現地で働いている証明書がないと不可。
抜け道はあるのだが、
少なくとも表面上はこのようなルールが厳守されている。
銀行口座が持てなければキャッシュカードも申請できない。
この場合、
日本で発行されたキャッシュカードを使うことになる。
フィリピンの場合には、
非居住外国人の口座開設は不可。
そのため、移住当初は口座開設を断られたが、
住み始めてから銀行の口座を開けた。
以前は非居住者でも口座開設可能な銀行もあったが、
最近は締め付けが厳しくなったと聞く。
フィリピンは決済に小切手を使うことが多く、
キャッシュカードと共に生活に欠かせない道具。
他にも香港のHSBCのキャッシュカードも
使うことがある。
こうした海外のカードは
国ごとにルールを押さえる必要がある上、
状況が変わっていくことも頻繁にある。
そのため、予備の手段として考える分には良くても、
まずは移住前に最低限のカードを
複数枚持っておく必要があるだろう。
現金だけでは盗難にあったら終わりなので、
キャッシュカードは必須。
お金があるのにおろせないという悲劇に見舞われないように、
日本にいるうちに万全の準備を。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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