ドナウ川の西側にあるブダサイドから、メトロに乗って2回乗り換え、再び東側のペストサイドにやってきた。
東欧においては、地名が読めない場合が多いが、今回も例外ではなく、最初はウジュダコズポント駅から乗って、地下鉄の4番線をKalvin ter駅まで移動し、そこで地下鉄3番線に乗り換えて、Deak F.ter駅まで行き、そこでメトロ1番線に乗り換え、オクトゴン駅に到着してホテル探しとなった。
とはいえ、この住所を見ていて薄々感じてはいたが、以前に宿泊した建物と同じところにある。
専用のホテルではなくてアパートメントホテルなので、別のオーナーがそれぞれのフロアで営業しているらしい。
そんなこともあって、すでに土地勘もあり、迷うことなくホテルのある建物までやってくることができた。
番地もあっているし、通りの名前もHotels.comで表示されているものと変わらないので、間違いはないはず。
しかしながら、そのアパートメントの呼び出し口に書いてある名前の一覧の中に、探しているホテルの名前が存在しない。
つまり、その住所を見つけ出すのは簡単だったものの、中に入ることができないという問題が発生した。
建物はわかっても、部屋は見つからず
私が到着したのは午後2時頃だったこともあり、人の出入りも多かったので、その際に外側のドアをすり抜けることができた。とは言え、Hotels.comの情報では住所が書いてあるものの、何階かという表示はないので、仕方がなく5階から1つ1つエレベーターで階を下っていって、確認していくことになった。
途中でそれらしい名前のホテルがあったので聞いてみたが、そこではなくファーストフロアにあると言われた。
しかしながら、ファーストフロアを見てみても、いくつかマッサージ店らしいところとか、美容関係と思われる店はあるものの、ホテルのレセプションらしいものが見当たらない。
仕方がないので、食事をとっていなかったこともあり、近くにあるケバブ屋で軽くランチを食べることにした。
ブダペストはジロスが美味しく、ルーマニアのようにマヨネーズを使ってごまかさずに、しっかりとヨーグルトソースを使っているので、ヘルシーで美味しい。
そしてその店でWi-Fiが使えるか確認してみたところ大丈夫だったので、改めてHotels.comのサイトを開いてみたが、ヒントになりそうな記載はなかった。
唯一気がかりだったのは、レビューを見ていたら、レセプションがないという表記が1件見つかったこと。
電話でホテルに確認
とりあえず、ホテルの電話番号がわかったので、その場でSkypeクレジットを使って、電話をしてみることにした。するとあっさりと繋がり、ホテルというかアパートメントの入口まで迎えに来てくれるということだったので、そこから移動をしたが、待ってもなかなか来ない。
もしかすると、もうすでに私がそのケバブ屋から移動する間に来てしまい、戻った可能性があると思ったので、再びネットが使える環境を探したが、先程のケバブ屋に戻るのも気が進まなかったし、とりあえず出てきた人に合わせて入口を通り、数日前に泊まったことのあるホテルのフロアに行って、そこのWi-Fiを使って、もう一度Skypeで連絡を取ってみた。
それによってようやく相手の位置がわかり、無事に部屋に案内してもらうことができたが、結局受付は存在せず、電話をしない限りは、出てきてもくれないという不親切なシステムになっていた。
支払いも現地通貨のフォリントかユーロの現金払いしかなく、クレジットカードは使えなかった。
ただし、悪いことばかりではなく、部屋は非常に広い上に、家具もかなり凝ったロココ調の調度品だった。
ベッドもなかなか豪華だし、宝箱のような箱の中に代替用のシーツや毛布が入れてあったり、薄型テレビも40インチぐらいはあったりと、設備に関しては申し分はない。
Hotels.comの方でも、予約直後に課金するという表記があり、現地払いということはなっていないので、ここら辺がどうなのかよくわからず、とりあえず一旦は支払いをしておいたが、クレジットカードへの請求が来ないのかどうかについては不明なので、Hotels.comの方に問い合わせのメールを送っておいた。
これまでもリスボンで、ホテル名の表記が全くないホテルアパートメントに泊まったことはあるが、今回は場所を見つけても、コンタクトの手段が電話しかないという、外国人旅行者にとってはハードルの高いものだった。