海外でこれまで住んできた家の奇妙な共通点


これまで私は、4つの海外のコンドミニアムに住んできた。

それ以外にも、ホテルやホテルコンドミニアムに泊ってきたことはあるが、それはとりあえず無視するとして、本格的に腰を据えてコンドミニアムの賃貸契約をして住んできたのは4軒。

内訳としては、マレーシアのジョホールバルが2軒、フィリピンのマニラ市にあるマカティ地区が1軒、それから、セブにあるセブシティーの現在の自宅が1軒となっている。

一見すると、全くばらばらな街という感じがするが、意図していたわけでもない共通点が1つ見つかった。

というのも、どのコンドミニアムからも窓の外に小さく海が見えるということ。

オーシャンビューで全面に海が広がっているというわけではなく、むしろ、そもそも海が見えることに住み始めた頃には気付かない。

時間が経過してから、あの部分に小さく見えるのは海なのではないかという疑問を持ち始め、そこからじっと見てみたり、あるいは、方角から考えると確かにどうやら海らしいと納得する程度のレベルで小さく見えるだけ。

ジョホールバルの場合は、シンガポールとの間に海があり、どうやらそれが見えていたらしい。

マカティはかなり驚いたのだが、マニラ湾は随分と西側にあるにもかかわらず、どうやらわずかにだが海が見えていた。

海らしきものの近くに見える観覧車の位置と照らし合わせて考えても、やはりそこを海と解釈しないと不自然なことになる。

これだけ距離が離れていて、なおかつ大都会なので、途中で邪魔をするようなビルもあるのに海が見えるのはかなり不思議な話。

ちなみにマニラ湾は、世界三大夕陽の一つとされているが、さすがにマカティーの自宅から見えるわずかな海では風情も何もない。

そして最後のセブシティーだが、こちらはそれほど驚きというわけではなく、むしろこれまでの3つのコンドミニアムに比べれば順当といったところ。

なにしろビーチリゾートで有名な島なので。

ただし、残念ながらここで見えるセブの海というのは、テレビのリゾート特集で注目されるような美しい海ではなく、セブ島とマクタン島の間の工業港となっている海。

どちらにしても、それほど大きく見えるわけではないので、水質がどうこうというのは事実上わからない。


オーシャンビューは避けた

日本にいる時、海の近くに住んだことはなかった。

ただ漠然と、伊豆や鎌倉、あるいは逗子の海の近くで暮らせたらと思ったことはあったが、どちらかというとその熱は冷める傾向にある。

今回のセブシティーの自宅を選ぶ時には、マクタン島でもっとオーシャンビューの、目の前が海の物件も紹介してもらえたのだが、結局そこに住むことはなかった。

陰りのないリゾート感満載の海というのは、数日であれば何となく気分も高揚するし、仲間たちと来るにはうってつけだが、そこで暮らしたいかと言うと、いまいちそんな気になれない。

どこかそれは人間が住む場所ではないというか、地に足が着いてない感じがしてしまう。

しかしながら、こうして無意識のうちに遠くに、あるいは視界の端に海を感じながら海外生活をずっと送ってきたことに気づくと、何かしら運命めいたものを感じるのも事実。

奇妙な符合であることには違いないが、これも何かの暗示なのかもしれない。

もっとも、次に住む場所がどこになるかはわからないが、そこにまで海があるかはわからないし、もし仮にその先がバンコクであるとか、ブダペストとか、そういったところになるとすれば、この記録は途絶えることになるだろう。

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