奇妙な話ではあるが、新興国の方が歴史のあるヨーロッパの国々よりも、大都市を抱えているという現象が起きている。
例えばマニラやバンコク、クアラルンプールといった町では高層ビルが乱立し、市街地であるエリアも広範囲に拡大している。
人口もとても多く、メトロマニラであれば1千万人以上の人口が住んでいるので、当然ながらそれだけ住宅等もあるし、狭い場所に住むわけにはいかない。
結果的に広い範囲が高度に開発されている。
それに比べて、東欧の国々やポルトガル等は、そこまで人口が多いわけではないし、高層ビルに至ってはかなり限られている。
そのため、結果として、首都でも大都会という感覚はあまりなく、風景がきれいとか、居住環境として自然とのバランスが取れているとか、そういった面で非常に高い評価は下せるものの、現代的であるかどうかという意味で言うと、むしろ東南アジアの新興国の方が上であるという状況がある。
それに対して、フランクフルトは、歴史のある街並みもしっかりと残っていながら、新しいビルもいくつも乱立していて、それぞれがデザインに凝っていたりするので、新旧入り混じって面白いことになっている。
しかも新しいものと古いものがちぐはぐに混ざっているわけではなくて、両方ともうまく調和が取れているし、フランクフルトの川沿いは、先進国の例にもれず、きれいに整備されていて、10月の今の段階だと紅葉も大変美しい。
対岸には鴨が生息しているし、先程は鴨に近づいていく子犬がいて、鴨が慌てて飛び立って、川の中に逃げていく一幕もあった。
もっとも、ドイツの物価はいかにも先進国という水準ではあるので、人々の営みがそこまでのどかなわけではないと思うが。
高級住宅街を視察
この川沿いを西の方に歩いて行くと、高級住宅街があり、その辺りは再開発がある程度の規模で行われたようで、整然とした規則正しい町並みになっている。かなりきれいな場所なので、ここであれば住んでみたいと思えるほどだった。
逆に、フランクフルトの中央駅から東の方に行くと、非常に雑多というか、都会であってゴミゴミとした町並みになるので、あまりのんびりとした暮らしを送れる感じがしない。
さらに言えば、そこら辺はかなり空気も悪いので、生活にはいまいち適していないのではないかと思う。
もっとも、東南アジアはもっと空気が悪い場所が多いので、そういった意味で言うと、フランクフルトの中心部であっても、そこまで大気汚染が進んでいるわけではないものの、この南の川沿いの比較的緑が多いところとか、あるいはフランクフルトではなくニュルンベルクとか、そういったところと比べると、だいぶ交通量も多いので、それに見合って空気も汚れてしまっている。
そんなこともあって、フランクフルトだと川沿いの辺りが一番落ち着く場所。
こういった場所で本を読むとか、瞑想するとか、そういった時間の使い方をしているだけでも、今の時期であればとても充実した時間を過ごすことができる。
とは言っても、そろそろ冬が近づいてきているので、これ以上寒くなると、屋外でのんびりとするという時間の過ごし方をするのは厳しくなってくるので、あくまでこれからせいぜい1ヶ月とか、そのくらいの期間限定の楽しみとなりそう。
食事ももちろん美味しく、AtschelやTrattoria i Sicilianiのような本格的なレストランも美味しいが、屋台のソーセージも十分いける。
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