ホイアン・フエのベストシーズンは雨季とテトを避けたこの時期

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ホイアンやフエ、さらに同じく中部のダナンで
ベストシーズンはいつなのか?

今回はこの疑問にお答えする。

上記3都市はどれもベトナム中部で、
東南アジアにしては珍しく
季節によって10度以上の温度差がある。

以前に住んだマレーシアやフィリピンにおいては、
一応の雨季と乾季の区別があるだけで
気温は年中変わらなかった。

もちろん晴れた日と雨の日では差があったが、
天気による気温の違いがあるだけで
季節性の変化は乏しかった。


対してベトナムの中部及び北部においては話が違う。

9月頃から気温が下がり、
12月〜1月は平均気温が22度ぐらいになる。

この涼しさはレア。

一方でホイアンやフエ、ダナンは雨季が長いのも特徴。

こちらは10月がピークになるが、
日本の梅雨や秋の長雨の時期よりもずっと多い。

たとえば東京は梅雨より9月の方が
降雨量が多く、平均して200mmほど。

これがベトナム中部になると、
ピークの10月は約600mmと東京のピークの3倍になる。

これだけ見ても、
以下に雨が多いエリアであるかは理解していただけるはず。

よほど雨が好きな方以外は、
この時期がベストシーズンではないのは明白だろう。

しかし、話はこれだけではない。


ダナン在住の日本人女性とフエで会って話を聞いたところ、
体感的には雨季が半年ほど続くらしい。

当然ながら湿気が異常に多くなり、
日本の梅雨と比べ物にならないほどカビが生えやすいとのこと。

生まれて初めて、
住んでいる部屋の壁にカビが生えたと言っていた。

旅行者の場合には部屋のメンテナンスは他人事にしても、
それだけベトナム中部の雨季は長い。

しかも、ホイアンにもフエにもダナンにも共通する事情として、
道が悪くて泥だらけ。

雨の日に外をしばらく歩こうものなら
靴は泥だらけになってしまう。


フィリピンのセブに住んでいた頃、
少し裏道にはいるとこんな状態だった。

靴が汚れるだけではなく、
自分の足が跳ね上げた泥が
いつの間にかかばんも汚している状態。

これがホイアンやフエではデフォルトとなっている。

どういうわけか道に泥が多く、
しかも歩道には大量にバイクや看板が置かれていて
結局車道をあるかざるを得ない。

特に雨が多くなるのは9月から1月までなので、
この時期は外した方が快適に旅行できるだろう。



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雨の他に気にしておきたいもの


ベトナム中部のベストシーズンを語る上で、
もう1つ注目したい要素がある。

これはテトと呼ばれる行事で、
旧正月、または春節に該当する。

1年の中でベトナムにおいてもっとも特別な行事で、
太陽暦での年明けとは比べ物にならない。

あくまでテトが彼らにとっての年末年始に該当する。


なお、中国の旧正月とおおむねかぶるが、
年によってはずれることもある。

算出の方法が違うので、
完全に一致するわけではない。

テトの時期はダナンだと大半の店が閉まり、
街が閑散としてしまう。

多くの人が帰省する時期なので、
通常の経済活動も行われない。

私がホーチミンを訪れた時も、
外国人向けのエリアはバーやレストランが営業していたが、
タンソンニャット国際空港から市内に向かう途中には
シャッター通りのように閉まっている店が大量にあった。


では、ホイアンのテトはどうか?

こちらは別の理由から、
ベストシーズンから程遠い。

まず、テトの最初の2日ほどは
旧市街中心部、レストランが集まるトゥボン川でも
3割ぐらいの店は閉まっている。

それ以降も、昼はとにかく閑散としている。

しかし、夜になると突然様子が変わる。

昼は普段よりも人がまばらだったのに、
夜は異常なぐらいにごった返す。

これは街の中心部でもそうだし、
市内のバイクの交通量も異常。

ホイアンという小さな町にも関わらず、
そこかしこで交通渋滞が起きていた。

しかもバイクが中心な上にベトナム人の不規則さが反映され、
完全にカオスな状態。

ホテルへ戻る帰り道だけでも苦労した。

テトの時期のホイアンにわざわざやって来るメリットはない。

特別な催しもほとんどなく、
ちょっとした子供だましの屋台が出てくる程度なので、
テトは避けた方がいいだろう。

雨季が明け、テトも終わった後となると
2月中旬以降。

テトの日程は毎年変わるが、
大体1月終わりから2月上旬にかけてなので。

1月から徐々に気温が上がり、
5月にはピークに達することから、
涼しい時期にフエやホイアンの街歩きを楽しみたいなら
2月中旬から3月がベストシーズンだろう。

この時期なら雨も少ない。


なお、ホイアン郊外のアンバンビーチや
ダナンのミーケービーチ、ノンヌックビーチが目当てなら
暑くなってからがベストシーズンとも言える。

この場合、
5月から8月までが暑くて雨が少ない時期。

最高気温も連日30度を越える日が続く。

8月終わり頃からは雨季に入るので、
それまでの間がベストだろう。


ベトナムのビーチリゾートと言えばニャチャンが有名だが、
ミーケービーチは人が少なくて夕方に散歩しながら
じっくり思索にふけるのによかった。



また、アンバンビーチはいかにもアジアンリゾートという雰囲気で、
ホイアンからタクシーで10分という距離が魅力。



ちなみに、アンバンビーチへは
無料の送迎バスを出しているホテルも多い。

安全の面でタクシーの評判が悪いベトナムなので、
ホテルの送迎サービスを利用すると安心。

ただし、帰りの時間は決まっているため、
この点の自由度は落ちる。

ミーケービーチもアンバンビーチも、
どちらも晴天の日に訪れたい。

さらに言えば、ダナンには他にもノンヌォックビーチがあり、
ホイアンにはクアダイビーチもある。


ということで、涼しい時期の観光が希望なら
2月中旬から3月、
ビーチがメインなら5月から8月が
ホイアンやフエ、ダナンのベストシーズンとなる。


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