ベトナム、フエで体調を崩してしまった


旅の要は健康と言っても良いが、環境が変わり、移動疲れも響いてくる旅行中というのは、どうしても風邪を引いたり身体に変調をきたしやすいタイミング。

ベトナムも、南部のホーチミンにいる時はバンコクにいる時と気温が大差なかったが、フエに来てから、急に10度以上冷え込んだのもあって、上手く体温調整が出来なかった。

東南アジアといえば、年中暑いという思い込みがあったのもまずかったのだが、変に寒いのを我慢しようとしてしまい、その結果として疲れがどっと出てしまったのか、かなり深刻に体調を崩す事となった。

しかも今回の風邪は今までとは違い、最終的に喉に来てからが相当長引くというものになった。

ホテルの近くにブンティヌンという米粉から作る麺料理を食べさせてくれる店があり、ここが好きで通っていたのだが、唐突に食欲がなくなり、何だか体がだるいような気がしていて、関節の節々が重いというか、動きが悪いような感じがしていて、くたびれて錆びついたロボットになったような気分だった。

いつも通り昼寝をした後、明らかに頭の芯の部分に痛みを感じることに気付き、その日はフエの街歩きを取りやめて、そのまま寝ることにした。

これは大事を取ったつもりで、別に旧市街まで歩いて行こうと思えば全然行けるぐらいの感じだったのが、翌日からは体調が悪化する一方で、朝食だけで食事は済ませ、昼と夜は何も食べずにただひたすら寝ているだけという日もあったほど。

さらには、ホテルも途中でHotel Saigon Morinへ移動しなければいなかったので、タクシーで移動をしただけだが、それだけでも一仕事を終えたような疲労とやり切った感に包まれる程の体調だった。


フエで体調は回復せず

結局、フエにいる間は劇的に体調が改善する事はなかった。

最終日はそこそこ良くなった感じがしていたので、旧市街まで歩いて行ったのだが、徐々に頭痛が悪化して行く事を感じ、結局王宮の中に入る事はなく、ましてカイディン帝陵などの郊外の見所に足を運ぶ事はできなかったし、バインコアイやネムルイをもっと食べておきたかった。

そしてダナンに移動をしてハノイに行き、チェンライに行ってもなお風邪が完全に治る事はなく、徐々に頭痛は改善していったものの、今度は咳が出るようになった。

特に温度変化が激しい時にひどく咳き込む事になって、シャワーを浴びた後とか、布団に入った直後とか、ここら辺で激しく咳き込み、喉がいがいがして痛くなるだけではなく、徐々に腹筋と背筋が筋肉痛になって最終的には右の脇腹だけがあばらでも折れているのではないかと思うほどの痛みを感じるようになってしまった。

結局完治するまでに10日以上を要し、ここまでずるずると引きずるような風邪は珍しかったのだが、フエで発症したこの体調不良はベトナムにいる間には消え去る事が無く、タイに移動しても引きずることになってしまった。


原因は見つからず

振り返ってみると、問題点としてはせいぜいホーチミンからフエへの気候の変化に上手く対応できなかったぐらいで、ここまでひどい目に遭う程の落ち度は思いつかない。

それ以前を思い返しても、特に大きく体調を崩していた訳では無く、バンコクの最後の方で一度二日酔いにはなったものの、おおむね体調は良好、もしくは通常通りといっていいものだった。

この体調の崩れが30代半ばの洗礼のようなものなのかどうなのか、いまいち良くわからないところだが、さすがに10日以上もずるずる引きずるというのは、中々厄介な事に他ならなかった。


しかも一進一退と行った具合に良くなったり悪くなったりするので、ダナンにしてもビーチに行く事は出来たが、それ以外の観光等は出来なかったし、ハノイも旧市街のホアンキエム湖とか、オペラハウス、セントジョセフ教会等は見ることはできたものの、ホーチミン廟や一柱寺等は見る事が出来なかった。

ハノイは空港からも遠く、もう一度行きたいと思う街ではないので、その点が若干残念なところではあったが、一応ホテルの近場だけでも見て回る事が出来たのは不幸中の幸いだったと言えるのかもしれない。

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