資産は作るよりも継承するほうが難しいことがデータによって裏付けられた


ビジネスの世界においては、成功して資産を作ることよりもそれを二代目三代目と継承していくことのほうが難易度が高いと指摘されることがある。

もっともそのステージまで駆け上がれる人自体がレアであるのは事実だが、初代の創業者がいくら優秀でも二代目三代目が経営者になったとたんに会社が立ち行かなくなったり、ワンマン社長の辣腕ぶりが過去のものとなった時点で経営が傾くとか、あるいは会社を引き継がなくても財産を相続してそれを湯水のごとく使ってしまい結局途中で破たんしてしまうという例も後を絶たない。

しかしながらこれは一般的なイメージで庶民の僻みかもしれない。

そんなふうにも思っていたが、データをみてみるとそうでもないらしい。

アメリカのウィリアムズグループという資産コンサルタントによると、アメリカの富裕層のうち二代目で資産を失う割合は70%。

三代目になると90%となっている。

つまり孫の代で資産をうまく継承できているのはわずかに一割程度ということになる。

自らがビジネスを起こし富裕層になることができた、やり手の創業者であっても、それを息子や娘、孫に伝えていくことがいかに困難であるかということがよくわかる。

もっとも起業してビジネスを順調に発展させてく段階と、守りに入る段階では求められるスキルもマインドセットも違ってくるし、仕方がない部分もあるが、ここまで資産を顕著に失うというのはなかなか驚くことではないだろうか。

ちなみに人間というのは生活レベルを下げることには大きな抵抗があり、家賃の安い狭い部屋に引っ越すとか、築年数のたったアパートに高級マンションから移り住むということには激しい抵抗を示すものの、財産を相続してそれを無駄遣いすることには抵抗がないらしく、アメリカにおける調査だと多額の資産を相続した場合、平均するとわずか19日で新車を購入するらしい。

一ヶ月もたたずに無駄に適応し始めているというのはなかなか驚きではないだろうか。

ちなみにアメリカの市場調査会社Cerulli Associatesの調べによると、2013年度のアメリカにおいて300万ドル以上の資産を持つ世帯数、つまり日本でいうと3憶3000万以上の資産を持つ世帯の数が182万1745世帯となっている。

さらに300万ドルから500万ドル以上になると、89万3000世帯、1000万ドル以上になると67万9000世帯となっている。

この辺りをみるとさすがはアメリカという感じもする。

私がかつて務めたことのある会社の中にも創業者がワンマンで発展させてきて、二代目への継承でつまずいている会社があった。

そこの場合は会社自体がオーナー社長の息子に引き継がれるということもあったので、かなり先行きについては不安視されてたのだが、退職後にどうなったのかはわからない。

しかしながら順当にいけばビジネスが傾いていく可能性があるし、むしろそれが順当なのではないかとすら思う。

もっとも不要な不採算部門がいくつかあったので、それらをリストラするだけでも赤字を減らすことはできるし、旧来型の社内体制に対してどれだけはっきりとノーを突きつけられるかによっては当面持つかもしれないが、売り上げや利益が縮小していく中の二代目就任についてはかなり厳しいものがあるだろう。

創業者の会長のようなカリスマ性があるわけでもないので、厳しい条件の中での運営になっていく。


よく読まれている記事

1位:世界一周を日常に変える方法

2位:【無料】海外移住オンラインセミナー

3位:パワハラ・リストラからの人生逆転



メールアドレス

ページの先頭へ