以前に11月から12月にかけてロンドンを訪れた時と違って、今回はハイシーズンである7月に来たということもあって、ロンドンが活気に満ちていて、どこに行っても人でにぎわっている。
まず最初にそれを感じたのは、ケンジントンガーデンに行った時のことだった。
リスに会いにケンジントンガーデンへ行ったところ、とにかくそこら中に人が沢山いるし、芝生の上で寝ていたり、あるいは水着で日光浴をしている人もいる。
さすがに夏のロンドンということで、その気候や日差しを楽しんでいる人が多かったが、おかげでリスに餌付けをしている人も過剰に多い。
結果、なかなかリスが寄ってくるということもないし、冬の時のように何匹もリスが走り寄ってくるようなこともなかった。
道を歩いていてもとにかく人が多いので、何だか落ち着かない気分になる。
個人的には公園はもう少し空いている方が良かったので、その意味で言うと冬の方が良いのかもしれない。
ロンドンの美術館へ
美術館に行っても人が過密気味な傾向は顕著で、ナショナルギャラリーに行ったところ、人がごった返していることに驚いた。特にゴッホやモネのような有名な画家の絵の前は、常に人だかりが出来ている状態。
これであれば冬にパリのルーブル美術館に行って、モナリザの前にいる人数と変わらないぐらいの人数がいる。
その後、大英博物館に行ってみると、こちらも同様の状況で、場所によっては通り抜けるのが少々面倒に感じるくらいに人が沢山いた。
The LedburyやFiddie’s Italian Kitchenで食事をした時も混雑していて、ウェイターさんを呼ぶのも大変だった。
当然ながら美術館なら展示物自体は冬でも夏でも同じものなので、そういった意味で言うと、人の少ない冬の方が落ち着いて鑑賞できる環境ということになる。
ただし、ロンドンの冬は本当に寒いし、日本よりも寒さが厳しいくらい。
そう考えてみると、夏が過ごしやすいというのは事実なわけなので、一長一短ということになる。
夏のロンドンのマイナスなところ
人が増えるデメリットとしては、移動の際に混み合うということもあるし、ホテル代が高騰する点にもある。実際、今回ロンドンからアイルランドまで電車とフェリーを乗り継いで行ったが、どちらも非常に混み合っていて、席を探すのも大変だった。
実際、鉄道は途中から席がなくなってしまって立つことになったほど。
フェリーでもなかなか席が確保できず苦労した。
ホテル代については一年間通じてウォッチしているわけではないので何とも言えないものの、夏と冬とで料金は違うはず。
特にヨーロッパの場合、ハイシーズンとローシーズンがはっきりしているので、そこで金額を変えることは往々にして行われており、今回はWashington Mayfair Hotelに宿泊したが、費用対効果をバンコクやマニラと比較すると、やはり倍以上のコストがかかった。
そうして考えてみると、余計にコストがかかるということになるので、この点は冬の方がお得ということになってくる。
そうはいってもやはりハイシーズンだけあって、夏のロンドンは非常に過ごしやすい気候だし、暑すぎず、かといって寒すぎずといったところになる。
また夜の9時を過ぎても日がまだ残っているので、一日中明るいというメリットもある。
ただし、夜景を見ようと思ったら夜10時以降になるのを待たないといけないので、その点だけは難点となっている。