フィリピンにおいては、水道料金を払う際に自動引き落としには出来ないらしく、わざわざ現金で支払いに行かなくてはいけない。
現金で支払いたい場合は、私のコンドミニアムの場合だとメトロバンクという銀行に行くことになる。
もしくはもう一つ方法があって、コンドミニアムの管理人室に行って、そこで小切手を切るとあえて銀行まで行かなくても済むようになる。
最初のうちは小切手で支払いをすませていたものの、コンドミニアムの管理人室が二階の駐車場の奥のほうにあって位置的に不便なのと、エレベーターが来るのをいちいち待たなくてはいけないので、面倒な場所にあることが不満になっていた。
さらにいうと、管理人室のスタッフが動きが遅くて、これだったらいっそのことメトロバンクに行ったほうが早いということで、二ケ月間連続でメトロバンクに行って現金で支払いを済ませていた。
私の住んでいるマカティは、まわりに銀行が多いためメトロバンクも昼食を取りに行くときに寄ることができる。
いちいち水道代の支払いのためだけにタクシーに乗ったりする必要もなくて、徒歩圏内で歩いて行くことができるので、それはそれでいいかと思っていた。
しかしふと異変に気付いたのは三ヶ月目で、どうもこれまでとは料金が随分違ってきている。
以前であれば400円〜500円ですんでいた月々の水道料金が三倍くらいになっていて、なおかつ課金されている項目が増えている気がした。
よく見てみるとどうも前月以前の料金が、そのまま再び請求されているようで、これはおかしいということに気付いた。
思い出してみると、メトロバンクで支払いをしたときに、なんだかよくわからない小さな表のような紙を添付されていることを思い出した。
どうもこれを管理人室に出しに行かなければいけないかと思って実際に行ってみたところ、やはりそういうことだった。
こういったことは尋ねないと誰も教えてくれないので、てっきり銀行で支払いを済ませた段階でその情報が水道の会社のほうに行って支払いが完了しているのだと思っていたが、結局メトロバンクに行っても、そこから管理人室に行って管理人室から水道会社に連絡が行くという完全に無駄な手間がかかるということが判明した。
こうなってしまっては結局二度手間なので、今後は再びコンドミニアムの管理人室に直接小切手で支払いをするような形にもどそうと思う。
どうもこういったちょっとした不便とか、いまいち導線に必然性が感じられないことがフィリピンの場合は多い。
まだまだインフラが整備されていないという証拠だし、もう少し生活の利便性を考えて行かないと、個人の仕事や生産性にもかかわってきてしまう。
好意的に考えれば、それだけまだフィリピンには伸びる余地があるとも言えるものの、現地居住者としてはもう少し早急にどうにかしてほしい。