今回はフィリピンの洗濯事情について。
現在住んでいるセブと、その前に住んでいたマニラのマカティでそれぞれ洗濯に関する環境が違っている。
そのため、まずはマカティの洗濯事情から。
洗濯機は最初から用意されていた
まず、マカティのコンドミニアムは家電が備え付けで、洗濯機も最初から置かれている。
という訳で、自分で購入したのではなく、部屋の大家さんが用意してくれたものをそのまま使っている。
新築のコンドミニアムなので家電も新しい物で、以前に誰かが使っていた洗濯機ということもないので、清潔で清々しく使うことが出来る。
洗濯物を上から入れる旧来の方式ではなくて、洗濯物を横から入れるドラム式のかなり新しいモデルをフィリピンでも採用していて、意外にも日本と差がないと感じた。
もちろん、これは外国人向けのコンドミニアムの場合で、フィリピンの地方では洗濯機すらなく、手洗いの習慣もいまだになくなっていなかったりするので、そのあたりは格差が存在するところ。
ともかく、私の部屋に備え付けの洗濯機は日本と大差無いという事が感じられて良かったものの、残念な点が1つある。
洗剤の選択肢が狭い
スーパーやドラッグストアに行って洗剤を見ても、液状の洗剤が存在しない。
粉のものしかないので、その点に少し不満がある。
確かにフィリピンのように、常に最高気温が30℃を超えるような国では、粉の洗剤であっても溶け残ることは基本的にない。
日本の真冬のように、予めある程度水に溶かしてから使わないと洗濯物に粉がそのまま残ってしまうというトラブルはないので、液状の洗剤にする必然性が薄いというのは納得は出来る。
とはいえ個人的には、粉状の洗剤よりも液状の方が手にかかりにくい事もあって、好んで使っていた。
しかし、いくら探してもフィリピンにはそういった物がないので、嫌々ながらも粉状のものを使うしかない。
洗濯物を干せない!?
それともう1つ、フィリピンというよりもマカティエリアに特有の事情として、道から見えるところに洗濯物を干してはいけないという条例がある。
これは街の景観を守るためで、ベランダに干す場合でも低い位置に干して下から見えないようにしておけば良いものの、一般的な家庭が日本でやっているように、ベランダの柵の所に洗濯物を干したり、物干し竿をかけて、そこに洗濯物を干す事は禁止されている。
実際、私の上の階の住人がそれをやっていたらしく、階を間違えてやってきたコンドミニアムの警備員が、洗濯物を干していないかという事で来たこともある。
ここら辺はマカティに特有の事情なので、必然的に部屋干しをすることになる。
洗濯を外部に安価に委託することもできる
フィリピンの場合は、1kg数十円でクリーニングに出すことが出来るので、自宅でわざわざ洗濯をしなくても、クリーニングに毎回出すという選択肢もある。
先日、Simply Thaiでタイ料理を食べてきた帰りにもランドリー業者を見かけた。
私の場合は、洗濯物をいちいち外に持って行って、またそれを取りに行って持って帰ってくる手間が面倒なので自分で洗濯をしている。
とは言え、ほとんどお金を掛けずにクリーニングに出すことも出来るので、特にワイシャツのようなアイロンがけが必要なものであれば、ランドリーに任せてしまった方が、貴重な時間を余計なことに無駄遣いせずに済んで良いのではないかと思う。
こういったところも駐在員の奥さんが喜ぶところで、人件費が安い国なのでわざわざ家事をやらなくても済むというフィリピン移住のメリットとなっている。
私のようにスーツを着る事が無い人間にとっては、服にアイロンをかける必要がないので、そのまま自宅で洗濯をして、部屋干しをして済ませてしまっている。
セブの場合
マカティでの生活を終えてから、
今度は同じフィリピンのセブで暮らし始めた。
そして、セブで内見した5件のコンドミニアムの内、
2件は洗濯機が付いていなかった。
頭の中をはてなマークが埋め尽くす中、
収納が自然すぎて発見できていない可能性に思い当たった。
ということで、不動産業者の人に聞いてみたら、
見落としではなく洗濯機がないとのこと。
セブの生活水準がそこまで低いとも思えないが、
すぐに謎が解けた。
コンドミニアムの受付に当たるコンシェルジュに
洗濯物を渡しておけば、
ランドリー業者に出してくれるという。
つまり、自室で洗濯するのではなく、
最初から外部に委託することが前提になっていた。
最終的に私が住むことにした
セブシティのアヤラモール近くのコンドミニアムは
まさにこのシステムを採用していた。
ということで、マカティ時代とは違い、
洗濯はすべてランドリー業者に任せることに。
洗濯が終わったら乾かしてたたんで持ってきてくれるので、
コンドミニアムを出入りする時に
受付で受け取ることができる。
わざわざ自分で取りに行く必要がなく、とても便利。
同じフィリピンでも、
地域によって、あるいはコンドミニアムによって
このような違いがある。
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