
ペナンは思ったほど魅力のない所だった。
G Hotel Kelawaiの環境やAndrew's Kampungでの食事、The Mugshot Cafeで食べるケーキは良かったが、あえて周辺のタイやラオスと比べると快適とは言えなかった。
ということで、ペナンの滞在は予定を早く切り上げて、バンコクに移ることにした。
実を言うと、より早くペナンを去るために、エアアジアのフライトチケットを日付が変更できないかどうか調べてみた。
確認したところ、日程変更自体はできるようだが、変更手数料がかかるので、元の日付でそのまま移動することにした。
そして、12時にチェックアウトということだったので、そのままホテルに荷物を預かってもらい、近くのホーカーズでチキンスープを飲み、そして地元のアイスクリームやかき氷を合わせたようなスイーツを食べて、それからまたホテルに戻って荷物を受け取り、タクシーを拾うことにした。
タクシーが言うには空港まで40リンギット、約1200円ということ。
明らかにメーターを使っていなくて怪しかったが、ホテルの人に聞いてもそのぐらいが相場だということで、その金額でのむことにした。
そうしたら、その中華系のドライバーが携帯がないとしきりに言い出して、最終的に「携帯を取りに家に戻るので、仲間のタクシーのところに行ったら、そこへ乗り換えてほしい」と言い出した。
そして、乗り換えたタクシーの運転手は人相がだいぶ怪しかったものの、ペナンに来て初めてメーターを使うタクシーだった。
とは言え、乗り換える際に確認したところ、40リンギットを降りる際に払えばいいということだったので、メーターを使いながらも実際は40リンギットを請求されるものだろうと思っていた。
そうすると運転手としては、会社側には正規のメーターの料金を報告して、その差額分を丸々自分の懐に入れることができる。
そんな風に考えていたところ、空港について一応メーターに表示されている料金を出してみたら、あっさりとそれを受け取って納得した。
ということで、ペナンのタクシーにしては、珍しく良心的なドライバーだったらしい。
ちなみにメーターに表示されていたのは約20リンギットだったので、倍の金額を請求されていたことになる。
これは空港に行く時ばかりではなくて、バトゥフェリンギに行く時でも、あるいはそれ以外の行き先であっても、基本的に同じぐらいの価格をふっかけられることになる。
こんなこともあったが、無事に空港に着くことができ、問題は出発が6時前だったので、随分と時間が空いてしまっていること。
仕方がないので空港で過ごすことにしたが、最初はチケットカウンターもまだ開いていなく、仕方がないので、ゲートをくぐる前のスペースで待つことになった。
ペナンの空港はこの位置のベンチが非常に少なく、ほとんどはマクドナルドやケンタッキー、あるいはそれ以外の店舗のように、それぞれの店舗に付随している席しかなかったので、とりあえずマクドナルドでミネラルウォーターを購入して、そこで待つことにした。
そして、できれば食事を済ませてから行きたいと思っていたのだが、ゲートをくぐった後も、ペナンの国際空港ではほとんど食事ができるような場所がない。
一つスパゲティ等を出しているベーカリーが見つかったものの、あまり美味しそうには見えなかったので、そこでは諦めて、バンコクに到着してから食事をすることにした。
ちなみにゲートをくぐった後はインターネットのWi−Fiも使えるし、椅子はないが立ち仕事ができるような机があった。
さらに電源も完備されている。
これはかなり気に入ったものの、ゲートをくぐる前もWi−Fiは表示されていたが、実際にはつながらない状態だった。
そして、ちょうど時間が時間だったので、フライト中は夕日を見ることもできて、とても幻想的な風景だった。