豆乳が男性にもたらす効果を実践してみた


豆乳が男性の体にどのような効果をもたらすのか?

それを最初に聞いたのは東洋医学の医師からだった。

毎日1リットルを目安に飲むように勧められたのだが、
その理由は肝臓を強化することと血の量を増やすこと。

ここでの血とは怪我をした時に流れる赤黒い液体ではなくて、
東洋医学の言葉の用法なので少しニュアンスが違うらしい。

簡単に言うとエネルギーを循環させる血が足りないので
豆乳を飲むことによってそれを補うというのが言われたこと。

肝臓が弱い自覚はなかったものの、
偏頭痛や乗り物酔い、午後に襲ってくる疲労感は
それが原因になっているという。

そこで、豆乳を毎日飲むことにした。

効果があるかどうかは半信半疑だったものの、
体に悪いものではないわけだし。

ちなみに、このアドバイスは男性限定ではなく、
血が足りない場合には女性でも豆乳がいいらしい。

飲むと血に変わりやすいため、
栄養源として優れているということ。

ただし、この場合の豆乳は
砂糖が加えられていないものである必要がある。

甘いモノはそれ自体が体に良くないため、
成分が調整されて甘みが加わったものはダメだと言われた。

マレーシアに住んでいる時には、
甘くない豆乳が売っていなかった。

仕方ないので粉状のものも試してみたものの、
やはり味が付けられている。

しかもまずいので、かえって飲みづらい。

フィリピンに引っ越してから、
マカティのグリーンベルトとグロリエッタに挟まれた
ランドマークというスーパーマーケットで
大量の豆乳を発見した。

いくつか試してみた結果、
1つだけ砂糖が加わっていないものを見つけた。

原材料は水と大豆だけらしい。

飲んでみてもまったく甘くないし、
この方がゴクゴク飲める。

健康効果はもちろん期待するにしても、
それを抜きにしても飲んでいて苦にならない。

ただ、ある時からマカティ市内でビニール袋が禁止され、
すべて紙袋に変えられた。

上の部分を持って歩くと袋が破れるので、
肘を曲げて抱えるようにして持つことになる。

3本くらいまとめて買うとそれなりに重く、
コンドミニアムに帰り着く頃は二の腕がプルプルする。

豆乳が男性の体に与える効果として、
二の腕が鍛えられるというなら
完全に持ち運びがトレーニングになっているだけだと思う日々。

そんな感じで1日1リットルの豆乳を飲んでいる。

常温保存ができるものの、
開封後には冷蔵庫で保管しておかなくてはいけなかったらしく、
開けた後も放置して翌朝に飲んだら
ちょっとドロドロして酸っぱくなっていた。

豆乳と牛乳はまったく別物のはずなのに、
ヨーグルトに近づいていた。

それ以来は朝に半分ほど常温のまま飲んで、
残りを冷蔵庫に入れて昼と夜に分けて飲むことにした。

豆乳がどのような効果をもたらすにしても、
体を冷やすのは良くないのでこうした飲み方に。

それを1ヶ月ほど続けてみた段階では、
目立った効果は見受けられない。

顔色が良くなったような気がしないでもないが、
それも意識的にそういう目で観察しているだけなようにも思える。

体調が万全かといえば、
途中で一度偏頭痛を起こして寝込んだ。

これはいつものことなので珍しくはないものの、
特に回復している印象もない。

そういえば、肌が若干きれいになったように思えなくもない。

あくまでそう解釈する余地があるというレベルで、
はっきり効果を確信しているわけではない。

ということで、
現在のところ体に明確な効果は現れていない。

唯一救いなのは、豆乳が飲みやすいこと。

それがなかったら、
そろそろ挫折してしまっているかもしれない。

少なくてもマレーシア時代の甘い粉末状の豆乳は
とても飲み続けられるものではなかった。

豆乳をスープやグラタンにする方法もあるようだが、
料理をしない私には無縁な話。

すっきり飲めて飽きが来ないのが一番。

その意味では体が求めているのかもしれない。

あまり飲み過ぎると男性には良くないらしく、
イソフラボンが女性ホルモンに似た役割を果たすので
体が女性化したりする弊害もあると聞く。

摂取量を増やしすぎるのも問題なようなので、
当面は1リットルを継続して飲みながら
様子を見続けてみようかと思う。

それにしても、仮に効果が出てもフィリピンを出たら
また無糖の豆乳が見つからなくなる気も・・・。

何もしなくても健康な人がうらやましい。


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