私は昔から胃腸が弱い傾向にあるので、バンコクを歩いていて消化器系マッサージという看板を見てから気になっていた。
場所はどこかというと、BTSのトンロー駅を降りて、スクンビット通りをプロンポンやナナ駅の側に少し歩いたところにある。
そちらの方向に向かって歩いて、道路の右側に行き、そして右手に見えるのが、日本語でも消化器系マッサージという表記がある。
トンロー駅やプロンポン駅は日本人が非常に多く住んでいるエリアで、日本人向けに日本語表記がされていることも少なくない。
最近はドクターフィートや徐富弘診療所などに行くことが多かったが、少し気分転換をしにこの消化器系マッサージを受けてみることにした。
と言っても、何をするかは全くわからず、とりあえず店に入ってみただけ。
1時間400バーツということだったので、今のレートだとだいたい1500円ぐらいになる。
私が初めてタイに来た時は、1バーツが3円を切っていたので、同じ400バーツであっても、千円ぐらいだった。
そう考えてみると、円安が進んでいるのを改めて実感する。
消化器系マッサージを受けてみた
担当してくれたのは40代後半ぐらいの女性のマッサージ師の方で、オープンスペースに置いてあるソファーではなくて、カーテンで仕切られているベッドのスペースに通された。マッサージを受ける1時間前は食事をしてはいけないということで、朝食の時間を聞かれたが、もう2時間ほど経っていることを伝えたところ、特に問題はないということだった。
他にも柑橘系の食べ物は、施術前と施術後の1日は避けた方がいいらしい。
ベッドスペースに入ると着替えるように言われ、いわゆるタイパンツに着替える。
これは、ブカブカとして薄い布のもので、マッサージ師の人が着ていることも多い。
私は東南アジアで普段から愛用しているので、着替えても似たような服に替えるだけだった。
上半身に着るものがなかったので、とりあえずタンクトップをそのまま身に付けていたが、マッサージ師の人がやってきて、それも脱ぐように言われた。
消化器系のマッサージということだったので、足つぼを介して胃腸を動かすことも考えられるし、背中のツボを押すこともあり得ると推察していた。
しかしながらここのマッサージは、まずは仰向けで直接みぞおちの辺りを手のひらで体重をかけて押したり、あるいは指を何本か使ってみぞおちの脇の辺りを刺激したりといった動作がメインだった。
当然ながら、マッサージ中は腹筋を使って、相手の手を跳ね返しては意味がなくなるので、力を抜かなければいけない。
しかしながら、みぞおちには下に肋骨等の骨がないので、腹筋に力を入れないとそのまま負担が胃にかかる。
あくまでマッサージなのだから、それでいいとは思いつつも、意外にも苦しく、気持ちいいというよりは、どちらかというと胃に石を詰めているような感じだった。
その後簡単な背中のマッサージや肩のマッサージ等を受け、最後にお茶をもらって施術完了となった。
マッサージの前半は、かなり苦しかったものの、後半はそうでもなく、施術後にもっとぐったりするかと思っていたが、意外にもそうでもなかった。
おかげで、すぐにホテルをチェックアウトして、トンロー駅から隣りのエカマイ駅の近くまでスーツケースを持って軽い足取りで歩くことができた。
しかしながらその後、胃痛に襲われ、結局3日間はチクチクする疼痛がおさまらなかった。
これが好転反応のようなものなのか、ただ単に胃に悪かっただけなのかは何とも言えない。
しかしながら、食べる量が減ったのは事実なので、そういった意味で結果として消化器への負担は減ったのかもしれないし、効果があるのかないのかはなんとも言えないところ。