空港やフェリー乗り場から近い、タグビラランのBohol Tropics Resortに移動してきてから、部屋は広いもののネットは繋がらず、さらに窓からの景色も悪いので、あまり部屋にいるメリットは感じなかった。
とは言え、このあたりはボホール島の中でも開発が進んでいるところで、車の交通量も多いため空気がきれいとは言えず、緑も決して多くはない。
セブの中心部以外のところとか、マニラのやや郊外に位置する場所とイメージが重なる。
そういった場所なので、町歩きをするのもあまり楽しくはなく、若干時間を持て余していた。
そこで、ホテルの近くにあったタイロイヤルスパというマッサージに行ってみることにした。
パングラオ島ではビーチ沿いでマッサージを受けたりしていたので、最近は普段よりもマッサージの頻度は増えているし、元々私は肩が凝ったりしないように体調管理をしながら仕事をしているので、正直なところ筋肉をほぐしてもらったり、リンパを流してもらったりする必要はあまり感じていない。
しかしながら、普段とは違う体験をしてみるのもいいと思ったし、痛くないマッサージであればリラックスしながら考え事もできるので、今後タグビラランからセブに戻ってからの過ごし方とか、仕事のスケジュールや今後の予定を考える上でいいかと思い、タイロイヤルスパに入ってみることにした。
店の前には大きな看板というか、垂れ幕のようなものがあったものの、入口がイマイチよくわからず、結局雑居ビルの2階にあることがわかった。
正直そのビルの階段はあまりいい雰囲気ではなく、店構えを見てあまり清潔そうでなかったらそのまま立ち去ろうと思っていたが、店に入ってみると綺麗な作りになっていて、建物自体のクオリティとはだいぶ雰囲気が違っていた。
外観よりもきれいな店内
ハッカの匂いが心地よく漂っていて、この店に入った段階で、鼻の通りがスースーしてとても良くなったことに気付いた。居心地の良さそうな場所であることに安心してコースのリストを見てみると、どうやらここはタイ式のマッサージが中心であることがわかった。
店の名前を見てみるとタイロイヤルスパと書いてあるので、明らかにタイ式が中心であることはわかるが、外から見た時にはそこら辺がよくわからなかった。
私の場合、体質的にタイ式のマッサージだと強い痛みを伴い、全くリラックスできないので、オイルなしのバックマッサージをしてもらうことにした。
奥のマッサージスペースもとても清潔感があり、タグビラランの辺りの飲食店の雰囲気とか、町並みとは若干イメージが違うというか、いい方向に裏切られた感じがした。
バックマッサージと言っても、背中だけではなくて、スタートはまず足から始まった。
強め、標準、弱めのどれがいいかと聞かれたので、とりあえずは標準と答えたが、いきなり足のマッサージが痛かったので、やはり弱めに指定しなおして、3分ほど足のマッサージが続いた後で、それ以降は背中中心になった。
それから仰向けになって、腕もマッサージしてもらったりして1時間が過ぎたが、痛かったのは最初の足の部分だけで、それ以外はとても気持ち良かった。
これならBohol Tropics Resortに到着した初日にも、せっかく目の前にあるのだし、行っておけばよかったと軽く後悔するほどのレベル。
マッサージの料金
そして、一通りマッサージが終わった後はお茶を出してくれて、それを飲んで料金を払って帰ったが、1時間でわずかに150ペソということで、日本円にすると400円程度。つくづくフィリピンの人件費や物価の安さを感じることになった。
この金額だと、荒れ果てた室内の雰囲気とか、日本人の感覚としては衛生的に不安を感じてしまうとか、そういったレベルをどうしても連想するが、実際の店はとてもきれいで、オイルマッサージ用と思われるシャワールームもしっかり設置されていた。
今回私が受けたのはオイルなしだったので、特に帰りにシャワーを浴びることはなかったし、シャワールームの中を確認することはできなかったが、少なくともオイルなしのマッサージであれば、衛生的にも全く心配せずに受けられるレベルだった。
他にもスウェディッシュマッサージ等のいくつかのコースがあるので、タグビラランのフェリー乗り場からセブへ移動するまでの間に時間があれば、ホテルをチェックアウトした後にでも、もう一度行ってみたいと思う。
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